熱中症対策に効果的!夏を乗り切る食事と休養法
「ポカリスエット」や「カロリーメイト」を販売する大塚製薬株式会社に、熱中症についてお話を聞く本特集。第3弾はコンディショニングから考える熱中症対策です。食事や睡眠を整えることはパフォーマンスに直結するだけでなく体づくりにも有効だそう。具体的なノウハウを伝授してもらいました。
★サッカージュニアの熱中症対策~基礎編~ 熱中症になりそうなサインとは?
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「コンディショニング」という考え方
大塚製薬は、ジュニア世代~中高生アスリートをサポートするための情報をWEBで公開しています。その中で、トレーニングと並行して重要視しているのが「コンディショニング」。
コンディショニングとは、運動におけるパフォーマンスを最大限に発揮するための体の調整のこと。「フィジカル」「休養」「栄養」の3要素からなります。
コンディショニングがしっかりできることは、熱中症対策においても有効。特に夏場は食事と休養を意識しましょう。
食事
成長期の子どもにとって、毎日の食事はとても大切。激しいトレーニングをするサッカージュニアはなおさらです。暑いとついつい、そうめんや冷たいジュース、アイスばかりを摂りがちですが、やはり「3食バランスよく」が基本です。
1日の食事の中でごはんなどの主食と肉・魚といった主菜に、野菜、果物、乳製品をまんべんなく食べることを心がければ、バランスの良い食事に近づきます。夏休みは給食が無くなる分、栄養に偏りが生じやすいので、サカママは普段より食事の質に気をつけるようにしましょう。
また、熱中症対策として、朝食は特に重要です。食事には、水分と塩分が含まれていますが、前日の夕食以降、食事を摂らずに活動を始めれば、すぐに脱水状態になる危険が高まります。子どもを熱中症から守るためにも、朝ごはんをしっかり食べさせることが基本です。
お話を伺った大塚製薬株式会社ニュートラシューティカルズ事業部の浅見慎一さんによると、「強い選手はとにかく食べます」とのこと。不規則になりがちな夏休みこそ、規則正しい生活とバランスの良い食事を心がけることでコンディショニングに差が出るのです。
休養
しっかり休むことは、熱中症になりにくい強い体をつくることにもつながります。強い日射しの下で大量の汗をかく夏場のトレーニングは疲労度合いも高くなる傾向があります。いつも以上に夕食の時間を早めに設定したり、質の良い睡眠で疲れを翌日に持ち越さないようにしましょう。
睡眠不足は熱中症になりやすいだけでなく、集中力の低下によるケガにつながる可能性もあります。寝苦しい夜が続く夏こそ、寝室の温度や寝具を工夫して快適な睡眠空間を確保し、しっかり睡眠をとるようにしましょう。
水分補給・食事・休養で夏を乗り切って!
前回解説した水分補給に加え、食事と休養という視点で熱中症対策を考えてきましたが、いずれも安全にサッカーをする上で欠かせない要素です。まだまだ続く暑い夏、ベストコンディションでサッカーができるよう、できる限りのサポートをサカママも頑張りましょう!
資料提供:大塚製薬株式会社(https://pocarisweat.jp/action/bukatsu-mikata/introduction/report1/)
参考:農林水産省ホームページ(http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/balance/)