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【体幹の鍛え方 ~vol.09~】良質なパスを蹴るための軸足強化トレーニング

良質なパスを蹴るための軸足強化トレーニング

パスを出すとき、蹴り足ばかりに気を取られ、軸足が疎かになっている選手が多い。軸足がぶれず、強く踏み込むことで強く質の高いパスを蹴ることができるようになる。

TRAINING1

横向き姿勢から腰周りを上下に動かすトレーニング

片側8回×2セット

 今回はパスの強化につながる体幹トレーニングを紹介する。シュートと同様、キックする動作となるパスは、精度を気にするがあまり、どうしても蹴り足ばかりを意識してしまいがちだ。だが、コントロール、パススピード、そして強さにおいても、実は蹴り足ではなく軸足のほうが大事なのである。上半身も含めて、地面に踏み込む軸足がしっかりと固定されていなければ、パススピードも出なければ意図した方向にボールを配球することもできない。トリッキーなパスは別として、基本的にパスを出す際は、軸足の方向に蹴り足はスイングされていく。それだけに軸足がぶれてしまえばボールの速度も遅くなり、インパクトが弱くなれば必然的にコントロールも甘くなってしまう。パスを出す際は、身体全身でボールに力を与えている考えを持つといいだろう。身体全体で作り出した力をボールに乗せるイメージだ。そう考えれば、軸足をしっかり踏み込み、軸足側の体幹で身体を支えなければ、強く速いパスが出せないことも分かるだろう。軸足を使い腰周りで地面に力を加える。軸足が固定されていれば、自然とボールをタッチする蹴り足は綺麗に抜けていくはずだ。

 このトレーニングはまさにその腰周りの強化につながる。横向きの基本姿勢から、腰部分だけを上下に動かす。その際、上からみた写真でも分かるように身体が直線になっていること。腰周りを上下させる際も「くの字」になることなく、真っ直ぐなまま、あくまで腰部分だけを上下させよう。

横向きの基本姿勢から腰周りだけを上下に動かしていく。上から見た写真のように身体が一直線になっていることを意識しよう。身体がくの字になってしまったり、ぐらついてしまっては、腰周りの強化にはつながらない。腰骨を挟んで上下10cmくらいを意識して動かしていくイメージだ。腕や足の先だけで身体を支えるのではなく、全体で支えること。

TRAINING2

軸足で縁に立ち、足を前後に振るバランストレーニング

片足15回×3セット

 日本人選手はグロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)になることが多い傾向にあると言われている。それはボールを蹴る際に軸足がゆるく、立ち足がしっかり踏み込めず、蹴る足の力だけでボールを蹴っているため、蹴り足の鼠径部に負荷がかかっているのが要因の1つでもある。軸足をしっかりと踏み込み、確実に止まることができ、蹴り足が身体全体のねじれによって自然と蹴ることができていれば、グロインペイン症候群の防止にもつながる。特別なストレッチや強化をするのではなく、正しいキックを身につければ、日頃のプレーの中からグロインペイン症候群は予防できるのだ。つまり、いいプレー、いいキックをすることで、そうしたケガも回避することができる。
 このトレーニングはまさにパスを出す動作に直結した動きである。軸足で立ち、体幹の基本姿勢を保つとともに、振り足を前後に大きく動かしていく。まさに動く動作と止まる動作の連動である。身体を動かす際に、動きが加わっても正しい姿勢を崩すことなく動くことができるか。段差のある場所の端に立つのは、よりバランスを保つのが難しいところで、体幹を保つ意識付けをするためのものだ。蹴り足を前後に動かしたときに猫背になったり、前傾したりすることのないように姿勢を保とう。横揺れ、前後の揺れもなるべく小さくすることが肝心だ。また、繰り返しているうちに膝が曲がってきてしまいがちだが、伸ばした状態で行えるように意識しよう。

バランスを保つのを難しくするため、段差がある場所などで、軸足を縁に置いて立とう。そして体幹姿勢を崩すことなく振り足となる足を前後に振っていく。この際、振る範囲はできるだけ大きくしよう。そのときも決して体幹の姿勢は崩さないように。そうすることでトレーニングの難易度も上がり、身体全体の体幹と、パスを蹴る動作の強化につながる。

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