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運命に導かれたスポークスマン【サッカーを仕事にするということ】

大宮アルディージャ 事業本部 広報・プロモーショングループ

安田光志

―サッカー歴は?

年少から大学まで
「4歳の時、5歳上の兄の影響で始め、そこから大学までずっとやりました。高校は中央大学附属だったんですけど、監督が中央大学の体育会サッカー部出身だった関係で推薦していただき、大学でも体育会サッカー部でやっていました」

―卒業後のキャリアは?

代理店に就職するも震災がきっかけで…
「就職活動中の2011年3月に東日本大震災があり、就活を中断している時にJリーグのチャリティ ーマッチを見て、サッカー関連の仕事をしたいと思うようになり、ヴァンフォーレ甲府のインターンシップに行かせていただきました。その後、一度は社員が10人程度の小さな広告代理店に就職しましたが、インターン生時代にできた繋がりで2013年から現職に就くことになりました」

―入社後の経緯は?

毎年、異なる雰囲気を味わう
「1年目は事務方でデスクワークをし、2年目からトップチームの現場広報担当になりました。右も左も分からない中でがむしゃらにやっていましたが、途中で監督交代も経験し、最終的に降格してしまいました。昨年はJ2リーグで優勝し、今年は早々に残留を決め、J1リーグで安定した戦いができています。毎年、雰囲気や経験できることが違うので、充実しています」

―仕事を円滑にこなすために心がけていることは?

高感度の情報収集と魅力ある素材の発信
「情報収集の感度を高めようといつも意識していますし、スポーツだけでなく、世の中で何が流行しているのかに耳を傾ける意識は強く持っています。また、トップチ ームの選手のすぐそばで仕事をさせてもらっているので、彼らの魅力をより身近に感じていただけるよう、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどのSNSで、クラブスタッフでないと収集できない素材の発信を心掛けています。おかげさまで成果も出ていますし、クラブとしての大宮アルディージャの価値を高めていけるよう日々、努力しています」

―高校時代に熱中したことは?

サッカーだけ!
「サッカーだけですかね。今の仕事をしていて改めて思うんですが、 1つのことに100%の情熱を注いで努力したことは自分にとって誇れる財産だと思いますし、それが実際に今の仕事に繋がっている。学生時代にサッカーしかやってきませんでしたけど、ずっと続けてきてよかったと思っています」

―学生時代の経験で、今に生かされていることは?

嫌々ながらやっていた学連の仕事
「1年の時から学連の業務もやっていたんですが、実は当時、学連の仕事が本当に嫌いで、行きたくないほどだったんです。選手をやりたくて体育会サッカー部に入ったのに、練習を途中で抜けなければならなかったし、試合ではチームメートが応援している傍らで運営の仕事をするなど、疎外感を感じていたので好きになれなかったんです。ただ、積極的ではなかったですけど、与えられたタスクは真面目にこなしていたので、それが社会人として働く際に役立っていると思います。甲府のインターンシップに行かせていただいた時も、仕事の勝手が分かっていたので、情報処理能力や経験の違いを見せることができ、それを評価していただいて大宮に推薦してもらいました。何がきっかけになるか、分からないものですよね」

―今後の夢、目標は?

世界に発信したい
「サッカーはグローバルなスポーツなので、埼玉の大宮だけに限らず、アジアや世界に目を向けて、サッカーを通じていろいろな方とのつながりを発信していきたいですね。サッカーを文化として地域、市内、県内に広めていければ、それが後々、日本サッカーの貢献にも繋がると思います」

―今の高校生たちは何を意識すればいい?

文武両道!
「端的に言えば文武両道。好きなサッカーを頑張るのは当たり前。その反面、勉強もしておいたほうがいいですね。僕はしていなかったので(笑)。やっておけば自分の可能性をより広げられます。サッカーしかしていない人はたくさんいますが、勉強も一生懸命やっている人は限られてきます。大好きなサッカーを一生懸命やるのは当たり前のことなので、言い訳せずに努力し続けてほしいですね」

ある日のスケジュール

7:30 起床
9:00 出社
9:30 スケジュール確認、メールチェック
10:00 チーム練習のメディア対応、取材対応
13:30 昼休み
14:30 撮影画像の整理、SNS更新
15:30 週末の試合、イベントに向けての準備、メール返信など
20:00 退社

「出社時間はトップチームの練習時間によって変わり、午後練習の時は午後からの出社になります。土、日が仕事のためサッカーやフットサルをする機会が少なく運動不足気味なので、平日夜に社内外の皆さんを集めてのフットサル大会を不定期で実施しています」

喜びの1ページ

悔しさを乗り越えて優勝できた!

「2014シーズン、僕自身は経験不足の中で業務をしていましが、残念ながら降格してしまいました。勝ち点がわずか1ポイント足りなかったんですが、もっと努力していればその差を逆転させる手助けができたんじゃないかと、悔しい気持ちがあります。その悔しさがあったので、15年のJ2優勝と昇格は非常にうれしかったです」