大学サッカー PERFECT GUIDE vol.2 「明治大学体育会サッカー部」
高校サッカー応援メディア『footies!』にて大好評連載中の『大学サッカー PERFECT GUIDE』。現役学生プレーヤー(掲載時)が、大学サッカーの魅力についてナビゲートしてくれる同人気シリーズをサカママWEBでも配信決定! 大学選びの参考として、ぜひご活用ください!
“世界”への道を切り開く強豪 明治大学体育会サッカー部
多くのJリーガーを輩出し、現ガラタサライの長友佑都を育てた強豪、明治大学体育会サッカー部を紹介する。
柴戸 海 明治大学政治経済学部/MF/市立船橋高校出身
合宿所は8人部屋と16人部屋があり、2段ベッドが並んでいます。ベッドの上が唯一のプライベートスペースです。 練習が終わると食堂に集まり、寮母さんが作ってくれたご飯を食べます。合宿所で3食出してくれるので助かります。 長友さんは「偉大」の一言です。合宿所を訪問してくださった際に、「ここからインテルに移籍するまでたった5年。その期間があればそこまで行けるんだ」という話をしてくれました。僕たちもそうなりたいですね。
スポーツ推薦で進学
高校の先輩である和泉竜司さん(名古屋グランパス)や小出悠太さん(ヴァンフォーレ甲府)が活躍されていたことが一つの決め手になったのと、「個を育てる」というモットーを聞き、人としても選手としても一流を目指すという部分で自分に合っていると思い、進学を決意しました。サッカーのセレクションとサッカーに関する論文、あとは学校の試験で合否が決まるスポーツ推薦を受験しました。
圧倒的なスピードの差
入部当初はボール回しや走る速さ、寄せの速さなど、すべての面でスピードの差を感じました。その中で、うまく体を使って相手をブロックできたり、自分のイメージどおりにゴールに絡めた時は、大学サッカーの楽しさを実感しますね。
朝練が中心
全体練習は朝練が中心です。セカンドチームは6時から約2時間、トップチームは8時から約2時間で、その後に授業に行く形になります。僕は1年の夏まではセカンドチームだったんですが、当時は4時半とか4時45分に起きて練習の準備をし、6時から練習、という生活でした。冬の雨の日などは、6時からの練習はかなりのタフさが求められます(笑)。
みんなで合宿所生活
部員総数は60人強で、そのうち40人ぐらいがグラウンドに隣接された合宿所で共同生活しています。掃除や洗濯、風呂の管理、食器洗い、電話や来訪者の対応、試合の準備など、いろいろな仕事を全員で分担しています。他の部員とコミュニケーションを取る時間が長くなるので、学年を越えて仲良くなれます。
八幡山清掃とBBQ
部の伝統行事として、グラウンド周辺の地域をゴミ拾いしながら回る「八幡山清掃」と、駐車場にテントを建てて行うバーベキューがあります。選手が主体となって年に2回ほど行い、結束力を高めます。
感じる「明治愛」
明治大学の魅力は「明治愛」の強さを感じるところです。野球部やラグビー部の試合には応援団やOBの方々が駆け付けますし、もちろんサッカー部の応援に来てくれることもあります。僕自身もよく他の部活の応援に行きます。自分の刺激にもなりますし、また自分たちの試合を見に来てもらえると、燃えますよね。
高校生活への提言
練習以外の時間をうまく使ってください。勉強も大事ですけど、サッカー選手としては練習以外の時間で、どれだけサッカーに目を向けられるか。食事や睡眠など、自分の体にどれだけ気を遣えるかがカギになります。あと、コミュニケーションはすごく大事だと思います。先輩や監督とのコミュニケーションをしっかり取るようにしてください。
ある1日のスケジュール
これは水曜日のスケジュールなんですが、この日は6時からトップ、セカンドが一斉に集まり、対人トレーニングなどハードな内容をこなします。その後に大学に行って授業を2コマ受け、戻ってから自主トレをします。就寝は22時頃。1年生の頃は合宿所内の仕事があったので、もう少し遅くまで起きていました。 ※この記事は2016年7月に掲載したものです。