大学サッカー PERFECT GUIDE vol.7 「流通経済大学サッカー部」
高校サッカー応援メディア『footies!』にて大好評連載中の『大学サッカー PERFECT GUIDE』。現役学生プレーヤー(掲載時)が、大学サッカーの魅力についてナビゲートしてくれる同人気シリーズをサカママWEBでも配信! 大学選びの参考として、ぜひご活用ください!
卓越した育成プロセスとプロ並みの環境 流通経済大学サッカー部
1988年の中野雄二監督就任後、大学サッカー界を代表する強豪へと成長。プロ並みの施設を誇り、20年でプロ選手を90人以上も輩出する強豪校に迫る。
広滝直矢 流通経済大学経済学部経済学科/DF/流通経済大柏高校出身
中野雄二監督からは、「サッカーを通した人間形成」を第一に指導いただいてます。 RKUフットボールフィールド内のクラブハウスには、事務所、スタッフ控室、更衣室2室が完備されています。そのほかにもゴールピッチや砂場トレーニング場もあります。 トップチームが使用する「RKU」の文字がインパクト大の巨大専用バスです。このバスに乗ることが選手たちのモチベーションの一つでもあります。 サッカー部は全寮制のため、1年生から4年生まで部員全員が共同生活を送っています。学年ごとに寮が割り当てられ、4人部屋で生活を共にすることで、チーム力を高めています。 大学内にあるトレーニングルームです。幅広いトレーニングに対応した器具が完備され、授業の合間や、練習後などにも使用しています。他の運動部も利用しているため、学生間の交流を深める場にもなっています。
付属校からプロを目指して
出身が千葉県で、流通経済大学柏高校入学当初はプロを目指していました。ただ、レベルの高い中でサッカーを続けることに限界を感じていて、3年次の秋ごろに推薦での国立大学進学を目指したんです。努力はしましたが、結果的に落選したことで、吹っ切れました(笑)。「やっぱり自分はサッカーだ」と集中して臨んだことで、目標としてきた選手権に主将として出場することができ、高校生活に悔いを残すことなく、流経大に進学することができました。
総勢200人の複数チーム体制
僕がトップチームでプレーできるようになったのは4年生からです。1年次は「流経大FC」として社会人リーグのKSLに出場し、2、3年次は「流経大ドラゴンズ龍ヶ崎」としてJFLでプレーしていました。流経大サッカー部は200人近く部員がいるので、それぞれの選手が出場機会を得られるように、チームが細分化され、それぞれが活動をしています。
形がないのが流経スタイル
トップチームの中野雄二監督を筆頭に、それぞれのカテゴリー・チームに専任の監督・コーチ等のスタッフが就き、日々のトレーニングに精進します。臨機応変に対応できるように「形がないのが流経」という中野監督の理念をベースに、各チームにそれぞれ色があるのが流経大サッカー部です。
「考えること」の違い
高校時代は能力の高い選手に囲まれ、勢いでやれていましたが、大学に入って社会人を相手にすることで、それだけではダメだと気付かされました。サッカーの戦術理解であったり、考えることが必要になる。自分は3年生まで社会人リーグでの経験を通して、足りない要素に気付き、修正を加えていったことで、トップチームに上がれたのだと思っています。
全寮制での共同生活
サッカー部は全寮制(寮3棟+マンション1)なので、住食を仲間たちと共に過ごします。4人部屋で、初めての寮生活だったので、1年生のときは正直大変でした(苦笑)。掃除、食事の当番であったり、団体生活の厳しさ、そして楽しさを経験しながら、大学生活を送っています。流経大にはプロ並みの練習場が完備され、充実した大学のトレーニングルームがあり、サッカーに打ち込める最高の環境が、用意されていると思います。ただ、移動に原付バイクは欠かせないので、高校時代に免許を取得することおススメします(笑)。
高校生活への提言
高校3年間は好きなことを好きなだけ追求できる貴重な時間です。だからこそ無駄にしてはいけないと思います。熱をもってサッカーに打ち込み、一生懸命過ごすことが、その後の大学、そして人生につながっていくのだと思います。
ある1日のスケジュール
寮から大学までは3㎞、大学から練習場のRKUフットボールフィールドまでは8㎞ほどあるので、移動手段として原付バイクはマストですね。中野監督からは「授業はしっかり出ろよ」と常に言われていますので、練習が厳しいからといって講義を休むことはありません!(笑) ※この記事は2018年7月に掲載したものです。