【体幹の鍛え方 ~vol.05~】ぶれないシュート力を身につけるトレーニング
ぶれないシュート力を身につけるトレーニング
試合中、プレッシャーや態勢が整った状態でシュートする場面はまずない。
ぶれることなく正確なシュートを打つには体幹を鍛える必要がある。
TRAINING1
体幹の基本姿勢から足を交互に入れ替えるトレーニング
10〜15回×3セット
今回はある1つのプレーに特化し、シュート力の向上につながるトレーニングを紹介します。まずはシュートの際に重要となる軸足の踏み込みを強くする、バランスを保つ。シュートを打つ時に軸足を踏み込んだ際、上半身がぶれたり、蹴り足がぶれたりしまうと、コントロールは疎かになり、正確なシュートは打てません。そこで体幹の基本姿勢を崩さず、膝を上げて足を踏み換えていく練習を行います。注意点としては膝が一番高くなるタイミングと踏み込む足のタイミングが、なるべく同時になるようにすること。そうすることでボディバランスがよくなります。踏み込む足も足裏全体で地面をしっかり捉えてください。また、シュートを打つ時と同じく、手もしっかり動かしましょう。
正面から見た動き
横から見た動き
体幹の基本姿勢から足を入れ替えるように交互に膝を上げる。踏み込む際は足裏全体で地面を捉え、膝は高く上げる。その動きのタイミングがほぼ同時にな るのが望ましい。加えてシュート時と同じように手の動作を入れることも忘れずに。
TRAINING2
身体を軸足で支え、蹴り足の可動領域を広げるトレーニング
片足5〜10回×3セット
次はシュート時に必要な軸足のバランスと蹴り足となる足の骨盤のねじりの強化。体幹の基本姿勢から片足で立ち、蹴り足となる足を上げて、目標物を越えます。ここではハードルを使用していますが、最初はもう少し低い台などを用いるといいでしょう。シュートする際は軸足を踏ん張り、蹴り足の可動領域を広げる必要があります。これは腹筋や背筋というよりも、軸足と股関節周辺に負荷がかかるので、軸足をしっかりと固定し、蹴り足はただハードルを越えるのではなく、なるべく遠くへ足を持っていきます。そうすることで、より腰周りにねじりが出ることになる。試合中はプレッシャーがある中でシュートする場面がほとんどですが、まずはノンプレッシャーの中、正確で力強いシュートが打てるように体幹を鍛えましょう。
正面から見た動き
横から見た動き
体幹の基本姿勢から軸足で立ち、もう一方の足を上げて、目標物(ハードル)を越える。この際、上げた足が軸足を越えるようなイメージで遠くに足を持っていこう。写真でも動かす足の膝が、軸足に重なっていることが分かる。
mini TRAINING!
ステップワークこそが次への動きを早くする!
海外で活躍する選手を見ると、シュートでも足が踏み込んだと同時にほぼ蹴り足でボールを捉えている。しかし、日本人は1拍目で踏み込み、2拍目でインパクトというように、蹴るまでに時間が掛かっている選手が多い。踏み込みと蹴るタイミングが、ほぼ同時になればなるほど、GKに身構えるスキを与えず、ゴールを決められる可能性は高まる。走る際の動きやステップワークも同じ。足を接地する際に一度、止まってしまうのではなく、足が地面に接地した際にはすでにもう一方の足も次のプレーに動き出しているステップをすることで動きは速くなる。ターンする際や守備で身体を切り返す際などにもこのステップは有効。反復横跳びが早い人も同様で、足が地面についたときには、もう一方の足は次のステップに動き出している。
片足が地面を踏んだときには、もう一方の足も動き出すステップ。試合中に意識することは難しいため、ステップを反復して身体に染みこませ、実戦で使えるようにしよう。