環境に巻き込まれやすい人にオススメなメンタルトレーニング
こんにちは、メンタルトレーナーの清水利生です。
先日、ある選手のお母さんからこんな相談を受けました。
「うちの子、試合になるとオドオドして落ち着きがなくなってしまうんです」
彼は試合になると、相手チームや試合を見にきた保護者の雰囲気に巻き込まれ、練習の時のように堂々とプレーすることができなくなるということでした。
今回は、そんな周りに巻き込まれやすい選手にオススメするメンタルトレーニングをお伝えします。
周囲に飲まれてしまう時は、どうして力が発揮できなくなるのか?
自分を良く見せたい、試合で評価してほしい。
そんな気持ちが強いほど周囲に意識がいきがちになります。レギュラーになれるかなれないかという瀬戸際にいる選手は、このような状況に陥りやすいかもしれません。
人間は意識が散漫になるとパフォーマンスが低下しやすくなります。例えば、文字を書きながら、もう片方の手で携帯電話のメールを打って見てくだい。かなり難しいですよね。このように同時にいくつかの物に意識が向いてしまうと、行動が起こしづらくなってしまいます。
周りの雰囲気に飲まれてしまう人は、自分がやるべきプレーの他に、相手がどんな選手なのか?保護者の人にどう見られているか?など、周りのことに意識が巻き込まれている状況にあります。そのため、パフォーマンスの低下が起こってしまうのです。
自分が勝ちたいライバルを決めよう!
周囲の雰囲気に飲まれやすい人にオススメなのは、試合前に今日の敵を決めておくことです。これは相手チームの選手でも、自分のチームの選手でも問題ありません。
「この選手にプレーで負けない」という自分の中のライバルを作り出すことで、目の前の試合に意識を向けやすくなります。そうすることで、今やるべきプレーに集中でき、パフォーマンス低下を防ぐことができるのです。
お子さんが周りに飲まれやすい場合、試合前に「この選手に勝つ」というライバルを作ってみてください。