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競技力向上にモチベーション管理を!!

こんにちは、メンタルトレーナーの清水利生です。
サポートしているジュニアの選手たちと話していると、好きでサッカーをしているはずなのに、いつしか嫌々やらされている感覚になってしまっている選手がいるなと感じることがあります。選手たちの中には、「怖さを払拭するように」頑張ろうとする選手と、「活躍したらこんな良いことがある」と考える選手が共存しているように感じます。

高校時代、私もサッカー部の監督が怖く、怒られないようにと頑張ってプレーしていました。不安を払拭するために良いプレーをしようと必死になっていましたが、前向きな気持ちで競技に向き合えていなかったように思います。

今回は、このように競技を前向きに捉えられなくなったときに効果的なモチベーション管理の方法をお伝えします。

恐怖を使った動機付けは効果的か?

ジュニア年代のサッカーの試合や練習で、「負けたら罰走!」といったように、負けた時に嫌なことが起こるという恐怖感を味わったことがある方も多いのではないでしょうか。「失敗は許されない」と精神的に追い詰められながらプレーする方法は、プレッシャーに慣れていくというメリットが考えられます。しかし、この恐怖感を使ったモチベーション管理は、プレーへのやる気が削がれ、結果としてサッカーをやめてしまう人も少なくありません

精神的に追い詰められた状況の中に居続けるとメンタル面の疲労が蓄積されていきます。そうなるとモチベーションの維持が難しくなってしまい、サッカーを辞める原因になることも考えられます。さらにこの方法では、プレーする目的が「安心」を得ることに設定されてしまうことがあります。

「怒られたら嫌だ。罰走を受けたくない」
「嫌なことが起こらないためには、良いプレーをしよう」

これはやりたいことをやっているというよりも、自分を守るために防衛本能が働き、プレーしている状況です。決して自分にメリットがあるからやっているというわけではありません。
この方法の落とし穴は、怒ってくれる人、罰走を与えてくれる人がいなければやる気が起きなくなってしまうということです。 怒る人がいなくなれば、常に安心していられる状況ですから、頑張らなくても目的達成です。周りを取り巻く指導者が優しくなると、気持ちが燃えてこなくなってしまい、モチベーションが高く保てなくなってしまう選手を何人も見てきました。

メリットを見据えたモチベーション管理!

選手たちのモチベーション管理をするために、意識しながらサポートしていることがあります。

それは「欲求をくすぐる」ことです。選手にとって、何が「やりたい」という欲求とつながってくるか? その視点を持ち、選手と話しながらやる気の餌を探しています。

先日サポートした選手はご褒美があると頑張れる選手。試合後に【食事に出かける】という条件がプラスされると「やりたい!」という気持ちになる人。
最近サポートした野球選手は、【人気者になれること】は「やりたい!」という人。
小学生の受験生は、【達成感を味わえるもの】は「やりたい!」という生徒でした。

【???】→「やりたい!」

このように、その選手にとってどんなことが欲求とつながってくるかという部分をポイントに選手のモチベーションの維持をサポートしています。

人間は自分に得することがあるから行動を起こすと言われています。一番のモチベーションを育てる方法は選手の欲求を見つけていく作業なのです。そうすることで、将来的に自分の幸せと自分の行動を繋げて考えていくことができるようになります。

怒られないために行動を起こすのではなく、自分が得たいもののために行動を起こす。これは、自分でモチベーション管理をするための土台となります。
ぜひ、モチベーションが下がっている選手には欲求を一緒に探す作業をしてみてください。糸口が見つかるかもしれません。