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試合前から気持ちで負けているときは

「気持ちで負けるな!」サッカーの試合ではよく聞くフレーズで、僕もプレーヤーだった頃はよくコーチに言われていました。

上手い相手に対して、気持ちを出して戦いますが、結局勝てません。
気持ちでカバーできるところは自分の実力を発揮するところまでではないかと考えていますが、それ以上を求めるような声かけで子どもたちはどのような考え方を持つようになるでしょうか?

人間が素直な感情に対し、それをコントロールするような意識を持つことは誰にでも経験があるとは思います。
「弱気なときに、強気になろう。」「やる気がないのに、やる気になろう。」などが良い例。
こんな時、「弱気になるな」という声かけは、お勧めできません。言われた側は自然と出てきた感情を否定したくなり、無理やり強気になるように頑張るでしょう。

しかしこのように「強気になろう」と意識的にやってみようと思っても行動に影響する確率は10%以下と言われています。
結果的に自分が思い描いたようにならず、お子様自身もストレスを感じながらサッカーをするため、パフォーマンスは下がってしまいます。

感情ではなく行動を評価しよう!

やる前から気持ちが弱気になっていることは悪いことではありません。
ポイントは弱気なことを評価するのではなく、弱気でした行動を評価してあげること。

結果的にプレーで示すことができたら弱気であっても問題はありません。
ぜひ弱気なお子様に対しては、弱気でいる事を評価するのではなく弱気で何ができたのか、行動を評価してあげてください。
そうすることで、「弱気な自分でもできる」という自分自身の自信を付け加えていくことができます。

将来、やりたくないことをしなければならないときが来るかもしれません。
そんな時のためにも、気持ちが乗らなくてもできる自分を作ることは大切な作業になるのではないでしょうか。