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【ダラス現地レポ】“豪快”と“多様性”の街、W杯日本代表戦が行われるダラスの食文化

【ダラス現地レポ】“豪快”と“多様性”の街、W杯日本代表戦が行われるダラスの食文化

こんにちは、テキサス在住のサカパパ、japa-ricanです!

3月に入り、私たちの住むダラスではすでに最高気温が30℃を超える日がありました。春を通り越して、早くも夏の到来でしょうか。息子のサッカー熱も、それに負けじと上昇中です。

前回の投稿で、北米最大規模のユース国際大会「ダラスカップ」への出場が決まったことをお伝えしましたが、ダラス地区で年間を通して行われているリーグ戦でも現在10戦全勝。上位2チームに与えられる全米大会「Premier SuperCopa – America’s Championship」への出場権獲得も近づいてきたようです。

日本の「JFA 全日本U-12サッカー選手権大会」とはシステムや参加チーム数が異なり、全米50州のトップチームが一堂に会する形式ではありませんが、普段対戦することができない他州の強豪チームと対戦できる絶好の機会です。真剣勝負ができる環境を楽しんで成長し続けていってほしいものです。

幸い、日本代表戦がダラスで行われる第1戦と第3戦の間にフロリダ遠征が入る日程なのでひと安心。ただし、ここからは遠征費捻出のための節約生活がスタートです(笑)。しかもダラスからフロリダの試合会場までは約1,700km、車で片道約20時間のドライブになるようです……。札幌から鹿児島を往復するような距離感。まさに“アメリカサッカーあるある”です(笑)。

さて今回も、W杯の日本代表戦が行われる我が町ダラスについて、読者の皆さまにご紹介していきたいと思います。今回は「食」にスポットを当ててみましょう

テキサスの「食」といえば……

皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

やはり代表的なのは、ステーキ、BBQ、タコス、そしてハンバーガーです。

まずはステーキ。広大な牧場を抱えるテキサスは、全米有数のビーフ大国。分厚くカットされたリブアイやTボーンを豪快に焼き上げ、塩と胡椒、数種類のスパイスでシンプルに味わうのが王道です。一皿の迫力からして“テキサスサイズ”。肉そのものの旨みを存分に楽しむ文化が根付いています。

一方で、同じ牛肉でもテキサスBBQはまったくの別物。ステーキが「焼く」料理なら、BBQは「燻す」料理です。ブリスケット(牛の胸肉)を低温で何時間もじっくりスモークし、ナイフを入れただけでほろほろと崩れるほど柔らかく仕上げます。甘いソースが主役の地域もありますが、テキサスでは“肉の味が主役”。シンプルな味付けで素材の力強さを引き出すのが特徴です。日本でよくイメージする薄い肉を焼くBBQとは、まったく異なる食文化なのです。

そして、メキシコと国境を接するテキサスでは、タコスはもはや州民食。朝食にブレックファストタコスを食べるのも日常の風景です。本場メキシコ料理と区別するために生まれた「Tex-Mex」という言葉があるように、チーズやスパイスを効かせたテキサス独自の進化を遂げています。文化が混ざり合い、新しい味を生み出してきた象徴とも言えるでしょう。

さらに忘れてはならないのがハンバーガー。テキサスのバーガーは、とにかく大きい。分厚いパティを直火で焼き上げ、スモーキーな香りをまとわせます。ベーコンを重ね、オニオンリングをそのまま挟み、ハラペーニョをたっぷり加え、BBQソースを豪快にかける――まさに“辛さ×煙×肉厚”がキーワードです。中にはBBQ名物のブリスケットを挟んだバーガーもあり、ステーキ文化とBBQ文化が融合した、いかにもテキサスらしい一品です。テキサスで生まれ育つ息子は、試合前だろうが後だろうが特大バーガーをペロリと平らげます。頼もしい限りです(笑)。

テキサスならではの豪快さを象徴するのが、“Deep Fried(ディープフライ)”文化です。ピクルスやオレオはもちろん、なんとアイスクリームまで揚げてしまいます。外はカリッと、中は冷たいままという不思議な食感。味だけでなく“驚き”も楽しむ、エンターテインメント性あふれる食文化です。主にお祭りの屋台やフェア会場のような場所で提供されることが多く、一般的なレストランで出会える機会はあまりありませんが、もし見かけることがあれば、ぜひ一度チャレンジしてみてください。テキサスの豪快さを体感できるはずです。

さらにダラスの魅力は、多文化都市ならではの多様性。ベトナム料理のフォー、地中海料理のギロ、そして我が家の子どもたちが大好きなチャイニーズ・ビュッフェなど、世界中の味を楽しむことができます。移民の街でもあるダラスでは、異なる文化が自然に混ざり合い、食卓を豊かにしています。

そして、もしダラスを訪れるなら、ぜひ立ち寄ってほしい場所があります。観光地ではなく、スーパーマーケットです

私は海外や知らない土地に行くと、まず現地のスーパーを訪れます。そこには人々の日常があり、リアルな物価があり、その土地ならではの食文化が詰まっているからです。それを知ることもまた、旅の醍醐味だと思っています。

テキサスでおすすめなのが、地元密着型スーパーのH-E-B。テキサス州発祥で、地元の人々に愛されている存在です。

店内には分厚いステーキ肉やBBQ用ブリスケットがずらりと並び、ビーフ大国テキサスを実感。タコス用のトルティーヤやサルサも種類豊富で、Tex-Mex文化が日常に根付いていることが伝わってきます。州旗デザインのオリジナル商品も多く、地元愛の強さも感じられます。豪快なレストランも魅力ですが、スーパーを歩けば“テキサスの暮らし”が見えてきます。

また、ロードトリップ文化も根付くテキサスで外せない存在が、巨大ロードサイドストアのBuc-ee'sです。

一見するとガソリンスタンド併設のコンビニですが、その規模は桁違い。広大な売り場には名物のブリスケットサンドイッチをはじめ、ナッツやビーフジャーキー、スイーツまでずらりと並び、まさに“テキサスサイズ”の世界が広がっています。

さらに魅力なのが、お土産コーナーの充実ぶり。テキサス州旗デザインのグッズやTシャツ、マグカップ、雑貨など、ここでしか買えないアイテムが豊富にそろいます。旅の途中に立ち寄れば、食もショッピングも一度に楽しめる、エンターテインメント性あふれるスポットです。

豪快さと多様性が同居するテキサスの食文化。この夏W杯観戦や、近い将来ダラスを訪れる機会があれば、ぜひ試合だけでなく「食」も存分に楽しんでみてください。きっと「Everything is bigger in Texas」という言葉を、味覚でも実感できるはずです!

WRITER PROFILE

japa-rican
japa-rican

アメリカ テキサス州ダラス郊外在住。3人の小学生の父親。
日本で生まれ育ち、プロサッカー選手を目指して高校時代に2度全国大会に出場するも、膝の大怪我で夢は叶わずその後渡米。アメリカ生まれの長男は3歳でサッカーを始めて現在U-9クラブチームに在籍。ジャパニーズ アメリカンである息子を見守りながら、驚きや発見の連続であるアメリカ ジュニアサッカーについてブログで発信中
⚽日本人親子のアメリカ サッカー記⚽

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