夢を叶えた先輩に聞く!チームフロントという生き方。(橋崎 航太/(東京ヴェルディ)
サッカーを仕事にする事は、プロサッカー選手になる以外にもたくさんある。今回、紹介するのは東京ヴェルディでフロントスタッフを務める橋崎さんです。学生時代の経験から現在に生きていること、そしてスタッフとしてサッカー現場に携わる際に感じる喜びについて伺いました。
Q1 サッカー歴は?
高校卒業まで12年間プレー
「小学1年生から高校3年生までサッカーをしていました。チームではずっと背が高いほうで、ディフェンス寄りのポジションでプレーしていましたね。高校時代は部活だけでなくアルバイトもしていて、いろいろな人とコミュニケーションを取る機会が多かったなと思います」
Q2 高校卒業後の経緯は?
新卒での就職を目指し、TSRへ
「 小さなころから地元の横浜F·マリノスの試合を見に行くことが多かったのですが、スタジアムで働くフロントスタッフの方に憧れて、中学時代からクラブスタッフとして働きたいと思っていました。高校卒業が近づいて進路を考えたとき、大学や専門学校などいろいろな選択肢を考えたのですが、大学から新卒でJリーグクラブへ就職することが難しいと分かったんです。そこで就職実績や豊富な実習現場へのつながりから、東京スポーツ・レクリエーション専門学校(TSR)への進学が就職への近道だと考え、決断しました」
Q3 TSRで得られたことは?
実習や現場で働く人との関わり
「第一に現場での実習経験が豊富だと思います。ヴェルディを中心にいろいろなサッカー現場を経験できただけでなく、サッカー以外の競技にも行くことができました。他競技の演出の仕方や動線の組み方など勉強になることが多く、それぞれの場でいろいろな学びを得ることができたと思います。授業でもサッカー現場で働かれている方の貴重なお話を聞くことができたので、常に何かを学び取ろうという姿勢を持って取り組んできたことが今につながっているなと思います」
Q4 現職への経緯は?
実習が評価され早期入社へ
「1年生の6月からヴェルディの実習で毎試合いろいろな立場を経験させていただき、仕事を覚えてきてからはファンクラブブースを任せてもらえるようになりました。実習開始から1年ほど経った2年生の6月に入社しないかという声を掛けていただき、12 月から早期入社させていただいたという形になります。それだけでも目標が叶いうれしかったのですが、さらに入社2 日目にチームがJ1昇格を決めたこともあって、すごく思い出に残っています」
Q5 現在の業務内容は?
サポーターを虜にするグッズの展開
「入社して1年目は、実習から任せていただいていたファンクラブ担当として働き、今年からは体制が変わりグッズを担当しています。グッズ担当の役割として、昨年ファン・サポーターがかなり増えたのですが、さらにチームの虜にしていく、味の素スタジアムで緑のユニフォームを着てくれる人をもっと増やすという仕事になるので、昨年とつながっている部分はあると思っています。具体的には新商品の考案であったり、どのように売っていくかを考え、その成果を分析したりファン・サポーターの意見を取り入れて次の商品に生かしていくという、全般的な業務に取り組んでいます」
Q6 やりがいを感じる瞬間は?
勝利をスタジアムで共有できたとき
「チームが試合で勝ったときに、ファン・サポーターと一緒になってスタジアムで喜べる雰囲気が本当に最高ですね。試合後にお客さんが来て“また次も頑張ろう”って声を掛けてくれたり、コミュニケーションを取ることができるのでそのときはやりがいを感じます。グッズ担当としては、まだまだJ1 の中で売り上げが少ないほうなので、試合に勝った際の記念のビクトリーグッズの販売など、よりチームを応援したくなるような施策を今年から始めているのですが、こういった形でさらにファン・サポーター、スタッフみんなでチームを盛り上げていきたいと思います」
Q7 高校生へ伝えたいこと
一番諦めの悪い人がチャンスをつかむことができる
「まずは自分が何をやりたいかという目標を持つことが大切です。その目標はおそらくいろんな人が持つものだと思いますが、その中でも一番諦めの悪い人が最終的に達成できると思いますね。最後まで諦めずに目標を達成する、職業に就くという熱意を持って本気で向き合える人がチャンスをつかむことができると思います!」
ある一日のスケジュール
09:30 | 出社 |
10:00 | 商品の発注 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | ミーティング |
16:00 | ウェブニュース作成 |
18:00 | 商品リスト作成 |
19:00 | 帰宅 |
写真協力/東京ヴェルディ