「メディカルアロマ」でココロとカラダをしっかりサポート! 精油の力をホームケアに取り入れてみよう
みなさんこんにちは! スポーツ看護師の金子会里です。2025年もサッカーサポートに役立つ情報をさまざまな視点からお届けできたらと思っています。
2025年最初は、ココロとカラダのケアに役立つ「メディカルアロマ」について。なかなか聞き慣れない方もいるかもしれませんが、医療の現場やスポーツ界でも取り入れられているメディカルアロマセラピーは誰でもセルフケアとして取り入れることができるもので、サッカーで疲れた心身をケアするために最適なツールだと感じています。
長男が赤ちゃんの頃はよくベビーマッサージを行っていましたが、今でもその延長で精油を使ったオイルで足をマッサージすることがあります。精油の香りとその効果で、子どもは「気持ちいい!」と言いながらそのまま眠りにつくこともしばしば。
香りにも癒されながら、親子でアロマの力を借りて一日の疲れをリセットしています。
定期的にマッサージをしていると、子どもの足の調子もわかるようになります。「今日ふくらはぎ張ってるでしょ?」と長男自身も触れられることで自分の足の状態を理解しているようです。運動後の足は筋肉が張って皮膚表面も突っ張っていて固いのですが、優しく圧をかけてマッサージするだけで、数分で全体の固さが取れていくのを実感できます。
そもそもメディカルアロマセラピーとは?
医療や福祉の現場で代替・補完医療の一つとして用いられているメディカルアロマセラピーは、精油の持つ成分を鼻から吸入するだけでなく、皮膚からも吸収させたりすることでその薬理効果を発揮します。
香りの癒し効果と精油の薬理効果は脳から人のココロへと作用し、メンタル面の不調を整えてくれたり、皮膚から吸収された精油成分は皮膚組織や神経系に作用して、カラダ本来の健康な状態へと導く手助けをしてくれます。
西洋医学だけでは対応しきれない部分をカバーする
慢性的な痛みや疲労がとれないとき、病院へ行っても謎の不調がなかなか良くならないときなどはありませんか?
自然治癒力を高めるメディカルアロマはメンタル面へのアプロ―チにも効果的で、さまざまなスポーツ現場でも取り入れられています。サッカーでは緊張を和らげる目的や試合前にココロを落ち着かせて集中するために、お気に入りの香りを身につける選手はとても多い印象です。
※スポーツの現場で使用するときの注意点
①ドーピング検査に抵触するウィンターグリーンという精油は、競技スポーツの選手に使用するときには注意が必要です。
②柑橘系の精油は使用後すぐに日光にあたると色素沈着の原因になることがあるので、使用後5時間ほどは日光を肌にあてないようにしましょう。
まずはお気に入りの精油をみつけてみよう
セルフケアに用いるときにも注意点など多少の知識は必要になりますが、入浴中のバスに精油をまぜたり、そのまま精油の香りを嗅ぐだけでも頭がリフレッシュされるものです。精油を身近に感じられる方法でまずはお気に入りの一つを見つけてみてください!
いろいろな場面でお守りになるかもしれません。ホホバオイルなど、マッサージの基材となるキャリアオイルに精油を数滴まぜて、オリジナルマッサージオイルも自宅ですぐに作れますよ。
一本あると便利! 万能おすすめの精油
「ラベンダーアングスティフォリア」という精油を聞いたことがありますか?
一般的な雑貨として販売されているラベンダーの精油ではなく、ケモタイプという安全性が高く、医療現場でも使われている万能の精油です。ラベンダーといってもさまざまな種類があるのですが、このラベンダーアングスティフォリアは鎮静効果や抗炎症作用のある成分を多く含むため肌への刺激が少なく、アトピー性皮膚炎の緩和や、虫刺され、日焼けのケア、スキンケアなど日常から幅広い症状に対して効果を発揮します。
香りの作用だけでもストレスケアにつながる精油なので、一本で万能な使い方ができるのが特徴です。鎮痛作用や抗菌作用もあるので、このラベンダーオイルでサッカー後の足のマッサージはリカバリーにも最適です!
以前、メディカルアロマのセルフケア法をレクチャーしていた時期があったので、用途によって使い分けるために我が家にストックしてある精油は12本あります。中でも高頻度で使う精油はやっぱりラベンダーアングスティフォリア!
むしろ1本だけでも十分にセルフケアできるので、スポーツのケアへあらためて目を向けたときに、このメディカルアロマの活用はサッカーサポートへの応用が無限大?! と思うようにもなりました。
精油の持つ効能や香りを楽しみながら、何よりワクワクして活用できる最適なホームケアのツールとして、「自然の力」を借りてみるのもぜひおすすめです。基本的な精油の扱い方や取り入れ方、活用レシピなど、セルフケアのポイントはまたの機会にお伝えできればと思います。