【U-10】少年団かクラブチームか・・・移籍について我が家の体験談
はじめまして! この度、サカママコラムを担当させていただくことになりました【まり】と申します。栄養面と心理が得意分野です。
小4サッカー少年の長男、8歳長女、5歳次男の3人兄弟の母で、サカママ歴は5年、長男が幼稚園の年長の時からサッカーと共に暮らしております。これからサカママWEBを通じて、よかったこと、勉強になったことなど発信していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、チーム環境の影響力はとても大きいと感じた体験をご紹介いたします。
1年生~3年生まで少年団に所属
所属していた少年団は、同じ小学校に通う子どもが多く和気あいあいとしていました。またコーチの方々も優しく、たくさん褒めてくれる声掛けをしてくださっていたので、楽しくサッカーをやることができました。土日は練習3時間、練習試合もたくさん経験させてくれ、サッカーの実力もみるみる上がっていき、地元の大会では優勝できるチームで嬉しい経験をたくさんさせてくれました。
少年団は「何を目指すのか」それぞれの思いがたくさんあると思います。
・楽しいサッカーがやりたい
・家が近い、友達がいるからやっている
・地元の大会で勝ちたい
・県大会出場を目指したい
などなど。
当時の所属の少年団は県大会初戦敗退 (県レベルの実力ではない)
もっと強くなりたい、もっと勝ちたいという子どもが移籍先を検討し始め、小学4年生からは新しいチームでやると決めた子が半数出てきました。
息子も同じように“サッカーがもっと上手になりたい。現状よりもっと上を目指したい”という思いがあり、そして将来「全国高校サッカーに出たい」という目標もありました。
低学年のうちは、地元の少年団でサッカーできたことはとても良かったと思います。楽しいと思えることが何より大切だと思っているので、そういう環境でできたことに感謝しています。そのおかげで子どもはサッカーが大好きになりました。
移籍先探し
まずは中学校の進路を考えたときに、当時の所属の少年団では入れるところが限られてしまう可能性が高いと考え、【移籍】という選択に至りました。
3年生の1月、2月あたりからセレクションや他のサッカーチームの体験など6か所に行きました。そのチームの練習風景やどういうチームなのかを知ることができるので、現地で実際に見るということは視野が広がるのでお勧めです。
J1のクラブチームは見事にすべて落選。私がセレクションを見て驚いたのは、サッカー技術のレベルの高さと体つきの大きい子どもが多いということ。 私自身サッカー未経験者で詳しくありませんが、地元では通用していたのでサッカーが上手なほうだと思っておりました。世の中にはサッカーがとても上手な子が多いのだと現状を知ることができた、良いきっかけとなりました。
そしてそんな中、1つのチームに内定が決まりました。
4年生からクラブチームに所属
息子が所属したチームは、全国レベルとやり合うチームです。
全員が勝ちたい、もっと強くなりたいという士気がとても高いチームで、練習中一切笑いはありません。皆真剣な眼差しです。
練習内容も、練習に対する態度も今までとは全く違うものでした。コーチも専門的な技術のある方です。体調不良以外の理由で休む子どもが少ないなど、サッカーに対する姿勢が以前いた少年団とは違い、入った当初は驚くことばかりでした。
脳の特性上、人は環境から影響を受けやすい
例えば、楽しいサッカーをやっていたら笑顔が増える。真剣に取り組む人がたくさんいる状況では真剣に取り組むのが当たり前となるなど。
人は日々過ごす環境の中で、良くも悪くも無意識に触れ合う人たちの影響を受けてしまいます。
これは人間の脳に備わっている【ミラーニューロン】の働きによって起こります。
まさに息子がそうでした。
地元の少年団からクラブチームに移籍してすぐのこと。周りのレベルが高すぎてボールに触れられない、良くないプレーは注意されるので、周りから注意を受けることが多く、初めのころは慣れない環境、実力不足で辛い状況だったと思います。泣きながら練習に向かったり、練習場についてからお腹が痛くてトイレに引きこもるということもありました。
しかしめげずにその環境の中で練習を続けていくうちに実力が上がり、なんと12月には大会でチームのMVPに選ばれるまでに!!
入ったころはボールにも触れられなかった息子が、自分より実力が高い子と練習をしていくなかで、目に見えて分かるほど成長していきました(もちろん環境だけではなく、自主練や日々の努力は今まで以上に頑張っていたと思います)。
また、心理効果に【同調】という言葉があります。
同調とは、周りの行動や意見に合わせて自分の行動や意見を変えてしまう現象のことをいいます。
同調は強力な効果を持つため、質の悪い環境にいると、自分もそのような環境に同調してしまいます。
例えば、「今日はめんどくさいから練習をさぼってゲームをやろう」という人がいたら、隣にいた人もその影響を受ける可能性があるということです。
しかし優れた環境への同調に挑戦することで、本来の自分以上のパフォーマンスを発揮することができます。
成長につながる環境に飛び込み、チームのためにも頑張るという姿勢でモチベーションを高めたことで、同調をプラスに働く効果として活用できました。
少年団にいたころの目標は、全国高校サッカーに出場することでした。
しかしクラブチームに所属し、全国レベルの大会に出場したり、いろいろな経験を積ませていただいて、世界の話まで耳にするようになりました。そして現在の息子は「海外でプレーする選手になる」という目標を掲げています。
驚くほど変わりました。所属するチームによってこんなにも変わるのかと、私自身驚いています。
今では名の知れた全国の強豪チームと対戦する機会が増え、より上を目指して頑張っています。地元から県、そして全国へ。見える景色が親子ともども変わったように思います。
環境選びはとても大切だなと感じた、我が家の移籍先選びの体験談でした。