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親子で考えたい、スマートフォンやSNSの使い方【大槻邦雄の育成年代の「?」に答えます!】

親子で考えたい、スマートフォンやSNSの使い方【大槻邦雄の育成年代の「?」に答えます!】

サカママ読者の皆さま、こんにちは。大槻です。
10月も終盤となり、秋らしい風を感じる日も多くなってきました。一年の中で最も過ごしやすい時期かもしれませんね。少しずつ次年度のことが頭をよぎるような時期でもありますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

さて、ここ最近サッカーに限らず団体や個人に対する誹謗中傷の問題について耳にすることが多くなってきました。ネット上での書き込み、いじめや仲間外れ、相手を傷つけるような行為は、決して許されるようなことではありません。

そしてこの問題は、子どもたちだけでなく大人の社会の中でも起こり得ることだと思います。一緒に考えていきましょう。

スマートフォン普及の功罪

最近は大人だけでなく、子どもたちも携帯電話(スマートフォン)を一人一台持つような時代になってきました。電話だけでなくコミュニケーションアプリなど、やり取りがとても簡単になりましたし、SNSやネット媒体などで必要な情報を手軽に得られるようになりました。

しかし、便利になった反面、失ってしまったこともあると感じています。これまでスマートフォンと向き合う小中高生をたくさん見てきましたが、〝使い方〟がとても大切です。

私が子どものころは、今のように携帯電話はありませんでした。お友達と遊ぶ約束をするときは、いつも家の固定電話に電話をしていたので、お友達のお父さんやお母さんが電話に出たら、何て話そうかなぁと緊張したのを覚えています。頭の中で何回かシミュレーションをして…そうやって言葉遣いや電話での対応を何となく覚えていたのかもしれません。まだまだ言葉の使い方が未熟な子どもですから、そういった身近な訓練がコミュニケーションの向上に役立っていたかもしれません。

コミュニケーションアプリ

今では、子どもたち同士が電話やコミュニケーションアプリを使ってやり取りをしています。サッカーの現場においても、クラブへの欠席連絡もメールやコミュニケーションアプリを使用することが多くなってきました。大人との会話、言葉の使い方についても考える機会が減ってきているのは間違いありません。

また、言葉の未熟な子どもたちが瞬間的に使った悪意のない言葉も、伝わり方によっては相手を傷つけてしまうこともあります。どのような言葉を使って、どのように表現をするのかを日常の中で訓練することが少なくなってきていると感じています。

便利である一方で、直接伝えるわけではないので相手の反応や様子を見ることができません。自分には悪意がなくても、受け取った人にとっては悪意を感じてしまうようなこともあります。

友達同士のグループ内でのやり取りで、仲間外れやいじめにつながるような言葉を簡単に文字にしてしまうようなことも耳にします。コミュニケーションアプリを使ってのやり取りは、電話以上に相手の反応が見えません。受け取った人がどのような気持ちになるのか? 想像しながら使わなければなりません。使い方には、大人の介入や指導が必要だと感じています。

SNSの使い方

SNSをコミュニケーションツールとして楽しんでいる人も多いと思います。今では仕事になるほどにその影響力は大きくなってきています。しかし、誰でも始められるという手軽さからか、使い方の未熟な子どもが安易に使ってしまって事件や問題になってしまうことも少なくありません。

SNSでは、不特定多数の人とつながる危険性があることを理解しておかなければなりません。コミュニケーションアプリと同じで、本当に簡単に発信ができてしまいます。自分には悪意がないのに、受け取る人によっては誰かを傷つける、攻撃してしまうことにもつながるのです。オンライン上のやり取りからリアルでのいじめにつながっているケースも多くあります。

携帯電話(スマートフォン)も使い方次第です。大人の当たり前は子どもの当たり前ではありません。大丈夫と思って使わせても、そこには多くの危険が潜んでいます。まずは教えなければならないことを、近くにいる大人がしっかりと教える必要があるのではないでしょうか。

トラブルが起こる前に考えなければならないこと

SNSやコミュニケーションアプリなどに限らず、相手の気持ちになって考えることが何よりも大切です。この言葉を使ったら、相手はどんなふうに思うかな? と考えることは、想像力といっても良いかもしれません。

『思いやりを持ちましょう!』
『お友達と仲良くしましょう!』

幼少期のころから子どもたちに話をすると思います。まだ社会性のない子どもたちは自分中心になりがちですから、少しずつ他者と関わることを覚えていきます。順番を守ったり、思いどおりにならないことに向き合いながら成長していきます。

これは幼少期だから大切なのではなく、小中高生になっても、大人の社会でも大切なことですよね。もちろん、考え方が違う人もいるし、合わないな…と感じる人もいるかもしれません。しかし、攻撃する必要はないですし、傷つける必要もないのです。

でも、そんなことが子どもたちの社会の中でたくさんあります。お互いの主張はあるでしょう。だからといって相手を攻撃することで自分を肯定する必要はありません。同調圧力、長いものに巻かれる…子どもたちの世界には、そんな社会があったりします。

どうか大人の見守りで、子どもたちを良い方向に導いてあげてください。

ご家庭での働き掛け

指導者として、そういった場面に遭遇したら厳しく指導をしてきました。ただ注意するのではなく、伝え方はさまざまでした。

子どもたちの気持ちは、大人が少し交通整理してあげるだけで良い方向に進んでいきます。学校、サッカークラブだけで解決することではありません。まずはご家庭での働き掛けが大切です。子どもたちの良い、悪いの基準を作っていくのは私たち、親の仕事なのだと思います。

私の指導者としての経験をお伝えするならば、これまで自分が関わってきたプロサッカー選手たちは、子どものころから人を大切にできる〝思いやり〟を持っていました。そういった心を持っているからこそ、人を惹きつける魅力のある選手に成長していったのでしょう。

親として指導者として、もう一度考えていきたいと思います。

WRITER PROFILE

大槻邦雄
大槻邦雄

1979年4月29日、東京都出身。
三菱養和SCジュニアユース~ユースを経て、国士館大学サッカー部へ進む(関東大学リーグ、インカレ、総理大臣杯などで優勝)。卒業後、横河武蔵野FCなどでプレー。選手生活と並行して国士舘大学大学院スポーツシステム研究科修士課程を修了。中学校・高等学校教諭一種免許状を持ち、サッカーをサッカーだけで切り取らずに多角的なアプローチで選手を教育し育てることに定評がある。

BLOG「サッカーのある生活...」も執筆中
★著書「クイズでスポーツがうまくなる 知ってる?サッカー

株式会社アクオレ株式会社ティー・パーソナル

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