小学6年生の卒団式前にオスグッド病と診断!? 膝に痛みがある時の対応や休養中の過ごし方とは?
サカママ読者の皆さま、こんにちは。サカママライターのmakiです。
昨年に引き続き今年は隔月ではありますが、ライター活動をさせていただきます。あらためて宜しくお願いします。
我が家の長男ですが、幼稚園の年少さんからサッカーを始め、今まで大きな怪我もなく、6年生までサッカーを楽しんできました。そんな長男が、今年の年明けからサッカーができなくなり、軽い練習のみで休養をしています。
成長期に多い膝の痛み【オスグッド病】
ジュニアユースのチームも決まり、中学サッカーに向けてボールも新調したばかり。長男もこれから『やるぞ!!』という気持ちのなか、新年最初の試合後から膝の痛みを訴え、整形外科にかかりました。
その診断は【オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)】。
小学校高学年から中学生くらいの成長期にあたる子どもに頻発すると言われている“スポーツ障害”です。特にサッカーやバスケットボール、バレーボールなど、膝への負担が大きいスポーツ種目で多く見られ、男女比で男子に多いのが特徴だそうです。
オスグッド病とは?
太もも前にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は、膝の曲げ伸ばしをする時に重要な役割を担っています。オスグッドは、この大腿四頭筋の使いすぎや柔軟性の低下をきっかけに症状が出るケースが多いそうです。
子どもの骨は、やわらかい骨から硬い骨へと成長する過程にあり、どうしても不安定な状態です。また、骨の成長スピードに対して筋肉や腱の成長が追いつかず、アンバランスな筋骨格構造になっています。そこに過剰な運動による負荷が加わることで、膝の痛みが起こると考えられています。
休養中の過ごし方
新年1月初めの試合から膝の痛みを訴え、整形外科で診断をもらった時は、痛みがあるうちは体育も見学で、無理な動きをしないようにと指示をもらい、同時に整骨院での治療を行い、定期的に症状を診てもらっていました。1月いっぱいは体育も見学、遊びのなかでもなるべく走らずに過ごし、安静にすることにストレスを感じていた我が子です。
ジュニアユースの練習も始まっているなか、練習に参加できない。
卒団に向けて、所属チームでの試合が多くあるなかで参加できない。
試合の応援に行ってもどうしてもボールが蹴りたくなる、試合に出たいとストレスを感じていたので、練習や試合も見学で参加せずに、完全にお休みをしていました。
練習に参加できずにいた頃、中学生からお世話になるジュニアユースの監督から『アスレティックトレーナーに身体の状態を診てもらって』とお声掛けをいただきました。ジュニアユースのチームには、専属のアスレティックトレーナーが在籍しており、ありがたいことに定期的に身体の状態を診てもらうことができました。
アスレティックトレーナー(スポーツトレーナー)とは?
スポーツ選手が常にベストコンディションでプレイできるように、健康管理からトレーニング、ケガに対する応急処置やリハビリまで、選手の身体づくりと能力向上をトータルにサポートする専門家です。
アスレティックトレーナーに身体の状態を診てもらうと……。
『とにかく身体がかたい!』でした。
そうなのです。長男は小さな頃から身体がかたく、ストレッチも苦手。整骨院や整形外科でも、痛みが治まってきたらストレッチをするようにと指導をもらっていましたが、なかなか上手くできずに後回しにしていたところがあります。身体をほぐしてもらいながら状態を診ていただき、具体的に必要なストレッチ法もしっかりと教えていただけました。
オスグッド病を治すために大事なこと
- とにかく体を冷やさないこと。
- ストレッチは痛みが出ない程度に毎日行う。
- まったく動かないのは良くない。適度に動く(ウォーキングから始める)。
- 痛みがある間は、ボールは蹴らない。
その他も細かくあると思いますが、我が子はこの4点に注意していました。家の中では、冬でも夏でも同じ装いの長男。怪我予防に冷え対策も必要なのは頭にあったようですが、今回の膝の痛みの経験からきちんと理解できたようです。
入浴も苦手でしたが、毎日しっかりと湯につかり身体をあたためることを意識しています。入浴後のストレッチも欠かせません。最初の一週間はストレッチが苦行のようでしたが、今では穏やかにできています(笑)。
2月からは軽いショートパスやリフティング、軽くジョギングを行い、3月から通常練習に参加できるようにと、毎週身体のコンディションを診ていただいていました。3月に入り、半分練習に参加、後半はアスレティックトレーナーの方とストレッチを一緒に行うようになりました。身体のコンディションをチェックしてくれる、心強い存在です。そんな環境があることに感謝しないといけないね! と長男と話しています。
3月に控えている卒団まであと少しのところでの負傷、しっかりとケアをしてあげられなかった悔しさもありますが、これから先もあるであろう、ケガやスポーツ障害。しっかりと向き合って、サッカーができるようにサポートしていきたいと思った休養期間でした。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
※運動すると膝下が痛みを感じるなどの場合は、整形外科など専門の医療機関をご受診ください。