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足と靴にまつわるギモンを解決!Q&A

足と靴にまつわるギモンを解決!Q&A

「裸足のほうが足は鍛えられる?」「足裏のマッサージはすべき?」など、足について気になることって、まだまだありますよね。ここでは、そんなギモンを解説。さらに、高学年になるにつれて履くようになるスパイクにまつわる知識もお届けします!


Q. 足のトラブルを防ぐために「裸足」は効果的なのでしょうか?

A. 裸足でいるほうが浮き趾(ゆび)にはなりにくいと言われています。
裸足のほうがいいとは一概には言えないものの、日本の子どもに多く見られる足の指先が地面に着かない「浮き趾(ゆび)」については、裸足でいる子どものほうがなりにくいと言われています。裸足でいると、足裏への刺激があり、地面をしっかり捉えることができるので、家の中ではスリッパで生活するより、裸足でいるほうがいいでしょう。

家の中では、できるだけ裸足で生活しよう!
家の中では、できるだけ裸足で生活しよう!


Q. 足裏を鍛えるためには、どういったことをすればいいでしょうか?

A. 日頃からとにかく足指や足裏を使うこと。足裏への刺激は疲れた足のリカバリーにも!
「子どもの“足”について知っておこう!」で紹介した足指じゃんけんやタオルギャザーなどを行って、日頃から足指や足裏を使うことが大切です。また、足裏でゴルフボールを転がしたり、フォームローラーやマッサージガンなどで刺激を与えるのもいいでしょう。練習後に足裏を刺激すれば疲れた足のリカバリーにもなります。ただし、子どもの足の骨は軟骨なので、マッサージガンなどでの刺激の与えすぎには注意を。最近は、練習前、筋肉を温めるためにフォームローラーやマッサージガンを使用しているアスリートもいるので、練習前に行ってもいいでしょう。

ゴルフボールを使って足裏に刺激を与える時は、三角を描くように転がそう。痛いところがあれば重点的に。
ゴルフボールを使って足裏に刺激を与える時は、三角を描くように転がそう。痛いところがあれば重点的に。

マッサージガンによる刺激の与えすぎや強度には気を付けて。
マッサージガンによる刺激の与えすぎや強度には気を付けて。
マッサージガンによる刺激の与えすぎや強度には気を付けて。
家の中では、できるだけ裸足で生活しよう!

Q. 浮き趾(ゆび)やハンマートゥ、外反母趾になってしまったら、どうすればいいのでしょうか?

A. 骨の変形なので強制的に戻すのは避けて!自然に治ることに期待
浮き趾(ゆび)やハンマートゥ、外反母趾は骨の変形なので、強制的に戻すのはかえって危険です。シューズのサイズがあわないことや運動によるストレスで起こった場合は、今の状態より悪化しないように、適切なサイズのシューズを履いたり、局所への集中的な運動は避けることが大事です。子どもの骨は成長段階なので、自然に治ることを期待しましょう。


Q. 浮き趾(ゆび)になってしまったら運動機能に影響してしまうと聞いたことがあるのですが・・・。

A. 足についての知識を持っておくことは大切。でも、思い込んだり、決めつけないこと!
「こんな足裏のカタチは運動機能が悪い・速く走ることができない」といった説を目にすることってありますよね。けれど、トップアスリートの中には、浮き趾(ゆび)や偏平足、ハンマートゥなど足が変形している選手もいます。また、確かに浮き趾(ゆび)が運動機能に関わるという説はあるのですが、大きなエビデンスはないのです。足についての知識を持っておくことは大切ですが、それだけで子どもの運動能力を決めつけないことです。数多あるサッカー能力に関係する要因の一つだと捉えておきましょう。

運動機能が高い子どもほど早熟という研究結果も。


Q. 子どもの足はすぐに大きくなるので、どうしても大きめの靴を選んでしまいます。大きめの靴でも足のトラブルは起きやすいのでしょうか?

A. 足指に力が入ってしまうため、足の変形につながってしまいます
大きめの靴を履いていると、靴が脱げないように足指に力が入ってしまいます。そのため、外反母趾など足指の変形を起こしやすいのです。また、歩いたり走ったりする時に足の指先に力が入らないので、つまずいたり転びやすくなってしまいます。靴がきつくても、大きくても足のトラブルを招く原因になってしまうので、足の大きさにあった靴を選ぶことが大事です。

大きめのサッカーシューズもNG。子どもの足にあったシューズ選びを。


Q. かかとの部分が薄い靴のほうが速く走れるというのは本当でしょうか?

A. 軽い靴のほうが速くは走れるものの、ケガにつながってしまうことも!
確かにかかと部分が薄い靴のほうが軽くて速く走れるため、かかと部分のクッション性を減らした子ども用の運動靴もあります。けれどP5でもお伝えしたように、かかとに衝撃が加わるため、ケガにつながる場合もあるのです。ちなみにマラソンランナーも10年程前は、軽さを求めてスリッパのような薄い靴を履いていたものです。でも、結局、ケガをして練習ができなくなったり、レースの後半に足が痛くなってしまうこともあり、最近は「厚底ランニングシューズ」と呼ばれる、かかと部分が厚いシューズを履いている選手が増えています。

速く走ることを重視するのではなく、かかとを守ることをイチバンに。


Q. スパイク選びで大事なことはありますか?

A. 大きすぎるサイズは絶対に避けること!早い時期から専門的なシューズを履くとケガにつながることもあるでしょう
スパイクのソールにはスタッドが付いています。子どもの足の骨は軟骨なので、土のグラウンドなど地面が硬いとスタッドからの突き上げによって骨が刺激され、足に痛みを感じることがあります。本来、ボールを蹴る際は拇指球(親指の付け根)に力が加わるのですが、大きめのサイズを履いていると、別の指に負担がかかり、突き上げによる痛みも感じやすいのです。また、高学年くらいになると足が成長し大人用の専門的なスパイクも履けてしまうのですが、あまり早い時期から履いてしまうと、ケガにつながる場合があります。例えばブレード型のスタッドの場合、グリップ力に優れているため、人工芝などでは止まりすぎてしまい、膝に負担がかかりケガにつながりやすいのです。

なお、台形型のスタッドは突き上げが大きく痛みを感じやすいので、トライアングル型(三角形)や小さな丸型のスタッドがたくさん付いているタイプを選ぶといいでしょう。

Qスタッドとはスパイク底面にある突起物。形状や高さはさまざま。


Q. 足をしめつけないサンダルは、子どもの足にとっていいのでしょうか?

A. 指先は開放される一方、甲の部分にはストレスがかかります
近頃は、上履きとしてサンダルを活用している学校もあるのではないでしょうか。サンダルは足の指先が開放されるというメリットはあります。でも、甲の部分にはストレスがかかりますし、つま先を上げないペタペタとした歩きになってしまうので、サンダルばかり履いていると運動機能の問題につながる可能性も。練習や試合の後、足の指先を開放するためにサンダルを活用するのはいいでしょう。

サンダルは練習や試合後、足のリフレッシュのために活用を。

上履きを定期的にチェックしていますか?

通学の靴やサッカーシューズのサイズはチェックしていても、学校の上履きはあまり買い替えていないというサカママもいるのでは? でも、毎日、長時間履いている上履きだからこそ、子どもの足にあっていることが大事。きつい上履きを毎日履き続けているとストレスがかかり、足のトラブルを招いてしまうことに。成長期は足もどんどん大きくなるので、3ヶ月に1度程度は上履きのサイズがあっているかもチェックしましょう。