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親子でサッカーの話をする中で選手としても人としても大切なことを伝える

親子でサッカーの話をする中で選手としても人としても大切なことを伝える

みなさまこんにちは。カリフォルニア在住サカママライターのKyokoです。先日、ヨセミテ国立公園に足を運び、大自然の秋景色を堪能してきました。日本でも山間の木々が色づく頃でしょうか。さて、今月はアメリカサッカーの様子を交えつつ、親子でサッカーの話をする中で、「選手としても人としても大切なことを伝える」ことについてご紹介します。

日本とアメリカのサッカー生活違い

アメリカサッカーでは、今シーズンのリーグ戦がスタートして早2カ月。息子は現在U17に所属しているため、運転免許取得済のチームメイトが多数です(カリフォルニアの免許取得年齢は16歳以上)。昨年度は皆、親の送迎でグランドに来ていましたが、自分で運転して練習に来る選手が徐々に増えてきました。息子はまだペーパーテストの勉強中なので、チームメイトの車に同乗させてもらっています。日本ではまだ高校一年生、と考えるとサッカー生活も全然違ってびっくりしています。

 

子どもとの会話はポジティブな思考を伝える

日本とアメリカでは生活リズムなど違いはありますが、子どもに伝える話の内容に変わりはありません。皆さんのご家庭では子育ての中で大切にされていること、「こんな風に成長してほしい」という願いや理想像など、お子さんに話している内容はどんなものでしょうか?

我が家の場合は

  • 自分ができることを考え、自主的に最大限の挑戦をする。
  • 自分の力で納得のいく人生を築く。
  • 自分が嬉しいと思うことを相手に対しても率先して行う。
  • どんな経験にも必ず学びがある。
  • 挑戦しないより挑戦して失敗した方がいい。失敗を恐れずに前向きにチャレンジ。

など、気持ちの持ち方に関することが多い気がします。

親の思いを伝える大切さ

つい先日も、このようなサッカーにまつわる会話を通して親の思いを伝える機会がありました。前回のコラム(与えられた時間で決めた決勝点!どんな状況でも前向きに楽しむ大切さ)(で少し触れましたが、今シーズン、息子はサイドバックのスタメンでスタートしたものの、2試合目では早くもベンチに。チームはMLSnext所属のU17カテゴリ。こちらではプロ下部(アカデミー)ユース年代にU16カテゴリがないので昨年度はアカデミーとの対戦がありませんでしたが、今年度はリーグ戦で強豪アカデミーとも対戦するためか、コーチは4バックを高身長で揃え、息子はベンチスタートになりました。

ちなみにリーグ戦の召集上限は18人。幸い息子は常時メンバー入りするのですが昨年度サイドバックとしてほぼスタメンでプレーしていた息子としては納得いかない様子。「背の高さだけで決められたら俺なんかどうしようもないやん!」と。しかしここで不貞腐れているだけでは何も変わりません。もう16歳、勿論本人が内心では分かっているに違いありませんが、私も黙っていられず、こんな話をしました。

【私】:身長で選んでもらえないことを不満に思っても仕方ないよ。それよりも背が高くなくても、この選手を使いたいと思ってもらえるほど認められるようになったらいいんじゃない?納得いかないのだったらコーチと話をしたら?足りない部分や何をしたらいいかを聞いたらどう?

【息子】:うん、分かってる。もうコーチと話したよ。今はフォーメーションを試しているなどのチーム事情でスタメンでは出せないけど、頑張っているし好調なのも認めてくれている。だから後半から出すって言ってくれている。

【私】:だったらあとはやるべき事をやるだけだね!自分で変えられない事に不平を言っている暇があったら、自分で変えられることに集中した方がいいね!

この会話の後から息子は普段よりも自主練習の時間を増やして、自分自身のスキルアップに集中している様子でした。

「スタメンじゃないけど後半全部出してもらえるから、そこで良いプレーするわ。」「それに今度の遠征でスタメン奪い返してくる。俺は遠征では絶対点取るし調子いいから大丈夫。」と気持ちや発言する言葉も前向きに切り替わっていました。

 

親のアドバイスもプラスになる

以前から事あるごとに似たような話をしていたので、こんな時にどう向き合えばよいか、「ちょっとはアドバイスが響いていたのかな。」と感じられ、息子の成長が見えた嬉しい時間でもありました。

そして、その言葉通りになっただけでなく、とても嬉しい出来事も起きました。その話はまた次回のコラムで書かせていただきます。今月も最後まで読んで下さりありがとうございました。また次回お会いできるのを楽しみにしております。

WRITER PROFILE

Kyoko
Kyoko

上からヨーロッパ、日本国内、アメリカに居住中の3姉弟のママ。2022年の夏から末っ子がアメリカのユースサッカーで奮闘中です。国内外、様々なチームを渡り歩いてきた中での気づきや学び、アメリカサッカー生活などを等身大の目線で綴っていきたいと思います。ちなみに自身の楽しみはアダルトスクールでの様々な国のクラスメイトとの交流。