与えられた時間で決めた決勝点!どんな状況でも前向きに楽しむ大切さ
みなさんこんにちは。アメリカ在住サカママライターのKyokoです。このところ私は低温調理器を使って甘酒や発酵あんこ、各種調味料などの麹(こうじ)を使った食品作りに熱中しています。
甘酒などには筋肉の素となる必須アミノ酸が豊富に含まれていてアスリートにとっても大変素晴らしい食品なのだとか。また、買えば日本の価格の3倍ほどもする納豆も手作りし始めました。各種発酵食品を日々の献立に組み込み、息子の栄養面でのサポートに役立てたいなと考えています。
さて今回は前回のコラムでもお話をした、息子が参加をした大会遠征のその後と、来シーズンに所属するクラブチームを決めたときのお話をしたいと思います。
所属チーム再び大会遠征へ
息子が通うカリフォルニアのハイスクールは5月末から長い夏休みに入っています。所属しているクラブチームは、リーグ戦が終了し、上位数チームが出場できるMLSnext Flexへの出場権を勝ち取りました。MLSnextFlexとは年間を通して行われるアメリカとカナダのリーグ戦で上位につけたチームが、今月テキサスで開催されるプレーオフ(順位や次のステージへの進出を決めるために行われる追加の試合)への出場権を獲得するための大会となります。
その為先月は再び学校を休んで、ワシントンD.Cで開催される大会に5日間参加をすることになりました。息子は遠征での試合にメンバー入りはしたのですが、なかなかハイレベルな大会に見合うプレーが出来ず、試合の直前にスタメンから外れてしまいました。
そのためこの大会中、チーム内では一番出場時間が少なかったらしいのですが、与えられた短い時間の中で決勝点を挙げ、チームの勝利に貢献できたようです!私は応援には行かなかったものの、チーム写真を見るだけでも彼の嬉しさが伝わってきました。楽しそうに笑っている集合写真を見て、まさか殆ど出番がなかった選手には見えずに笑ってしまいましたが、どんな状況でも自分を卑下せず、明るく前向きに楽しむことって大事だなと思いました。
全米トップ32入りをしたチームの今後は?
そして嬉しいことに、なんとこの大会で所属チームは全米トップ32入りすることが出来ました。そのため今月(6月)15日以降、その先から一位までのランキングを決める大会の遠征に行くことになっています。この大会は、テキサス州で開催され、負ければ即ショーケース(大学スカウトに見てもらうための高校生の大会)の試合に回されてしまいます。
また勝ち続けると決勝戦まで戦う長丁場になるらしく、親としてはその遠征費も気になるところですが、まずはメンバー入りをする、そしてチームが勝ち上がってくれることを祈りたいと思います。
来シーズンの所属を考える
前回のコラムでも少し触れましたが、アメリカでは日本のジュニアユース、ユースや高校サッカー部にあたる年代をずっと同じチームで過ごすことが当たり前という感覚はあまりないようです。そのため、シーズンの終盤は来シーズンの所属チームを考える時期でもあります。どのチームも大抵5月にトライアウト(入団を希望する選手を集め入団テストを行う)を設けています。息子のチームもNPL(同じチームの下部にあたる)と外部からの選手、合わせて100人近くが入団テストを受けに来ていたようで、そのうち数人が新加入することになりそうだとか。
ロースター(選手登録枠)にも限りがあるため、新メンバーが加入する分、現在所属している選手は全員残れるわけではないそうです。コーチからも「現所属選手の残留についての最終決断は6月半ばに下す。」と通達されました。幸いにも息子にはその翌日、早々に来シーズンの選手登録案内が届きました。
当然ながら息子にはプロチームのアカデミーからのスカウトもなく、また他チームへの移籍も考えていなかったので、ロスター確保期限(通達後48時間以内)に無事登録と振込を済ませました。
長期休みがあるアメリカサッカー
ワシントンD.Cの遠征後、7月はまるまるチーム活動がお休みになります。日本の夏休みといえば、毎日練習がある上に遠征もあるなど、サッカー漬けで過ごしていたので、このあたりのオンとオフの過ごし方も日本とアメリカでは全然違って面白いなと感じます。
またそのあたりの、日本とアメリカの文化や価値観の違いも来月以降のコラムでお届けできればと思います。今月も最後まで読んで下さりありがとうございました。また来月お会いできるのを楽しみにしております。