通常練習では得ることができない、合宿・遠征の魅力とは?
やっと過ごしやすい気候となりスポーツの秋がやってきました。厳しい暑さのなか、夏休み期間中は合宿や遠征に参加した子どもたちも多いのではないでしょうか。
サッカージュニアにとって、『合宿を経験することでどのようなことが身につくのか?』という疑問について、ジュニア年代のチーム、スクールの合宿や遠征へ参加した息子の経験と親目線を踏まえてお伝えしたいと思います。
合宿、遠征、キャンプの目的
合宿や遠征は、ともにチーム、個人を強化するために練習や練習試合などを行い、数日間は親と離れ子ども同士一緒に過ごすことになります。息子チームでは、昨年は1つ上の学年の先輩と一緒に合宿、遠征に参加することが多く、先輩たちが後輩のお手本となり、リーダーシップを執ってくれていたのでそこに甘えてしまうことが多くありました。
ですが1年間の経験を経た今年は、合宿に取り組む姿勢を自分なりに掴めるようになっていたようで、成長を感じることができました。チーム強化が目的である合宿ですが、ジュニア年代の場合は個々が自立した生活を送れるようになることも目的の1つでもあるのかなと思います。他府県の、普段は戦わないチームと試合ができる機会でもあるため、他の地域の選手との交流で親睦を深めたり、観光を楽しんだりとサッカー以外でも良い経験ができます。
ジュニア年代の場合、海外の有名チームやサッカー関連企業が主催するキャンプがあります。主にトレーニングを行うキャンプであり、他のチームの選手たちも一緒に受けることになるため、初めて会う子との交流を図る良い機会にもなります。企業、団体が開催するキャンプでは運営チームのトレーニングメソッドに基づいた指導や、他チーム所属のコーチから指導が受けられるというメリットもあります。
合宿などにかかる費用
そこで得られる経験は大きなものですが、当然費用が発生します。行き先、大会規模によりますが、合宿や遠征の場合は移動費や宿泊費が、キャンプの場合は参加費がかかります。大体1回の合宿に3〜5万円程度。親の準備として必要な事ですが、合宿が重なるとお財布がさみしくなります(笑)。
親元を離れて得られるもの
荷物の準備ですが、最初は必要な物を指導者、保護者が情報をすべて伝え、忘れ物がないようにしていました。それ自体が悪いわけではないのですが、毎回それが当たり前になると、自分で必要な物を考え管理する機会を失ってしまいます。我が家では必要な物リストを渡しそれを見ながら自分で準備しカバンに詰める事を習慣にしました。
忘れ物をしても親がいない状況で調達もできない、自分が困るという事、自分で準備したのだから自己責任という考えを自然に身に着けて欲しいと思ったからです。困った経験をすればそれが学びになり、次回の合宿では成長が見られるのではと思います。
宿泊先では自分たちで洗濯物を部屋に干さなければなりません。その中でハンガー、靴下干しをどこに掛けたら乾くのかを考えている子もいます。荷物の整理ができずに部屋が汚いとか、履き物が並べられないなど、そういったところに気づける子と気づけない子とがいます。それもお互いに指摘し合う、整理できている子を見て気づき、自分も実践できれば成長につながるのではないでしょうか。
サッカー後の疲れた状況下で、いかに時間を守り周囲に気を配り、次は何をしなければならないかといったことを、自分たちで考え行動できるようになればと願っています。
子どもが楽しみながら自主性や社会性を磨くイベント
合宿や遠征で、状況に応じて工夫できるようになると言うことは、少なからずプレーにも影響が出てくるのではないかと思います。
- 集中してサッカーに取り組む事ができ、サッカー以外の時間も共にすることで子ども同士、コーチとより分かり合える関係になる。
- 親元を離れ集団生活を送ることで子供に自主性、社会性が育つ。
これらが合宿や遠征のメリットかなと個人的には思います。親としては心配な事が多いかと思いますが、チームや同じ年代の子どもたち同士で過ごす密な時間は楽しみながら過ごせているのではないでしょうか。これからも見守りサポートしていきたいと思います。