メインコンテンツに移動
スポーツから学ぶ、社会で役立つチカラ! VOL.2

スポーツから学ぶ、社会で役立つチカラ! VOL.2

「スポーツ×教育」の観点から、育成、教育、マネジメントに関わるあらゆる大人たちに向け発信している「SPODUCATION」(https://spoducation.jp)。サッカー選手をはじめとしたアスリート、指導者、有識者たちによるセミナーを毎月オンラインで開催しています。新連載「スポーツから学ぶ、社会で役立つチカラ!」では、過去のセミナーの中からサッカーキッズを育てるサカママに向け、厳選してダイジェストでお届けしていきます!

池上正×石川慎之助×久保田淳│「子どもが育つ親子の関係」

子どもの育成に欠かせない親と指導者の在り方とは?サッカースクールの運営をはじめ、普及活動に長く携わってきた育成のスペシャリストによる鼎談をご紹介します。(※ 2020年9月に収録)

池上正

池上正(いけがみ ただし)

1956年、大阪府生まれ。ジェフユナイテッド市原(当時)コーチとして、2003年から7年間で約40万人の小学生、先生、保護者を指導。2017年4月より関西大学非常勤講師(フットサル授業)、大阪体育大学客員教授を務める。

石川慎之助

石川慎之助(いしかわ しんのすけ)

1979年、東京都生まれ。2003年NPO 法人つくばフットボールクラブを設立、2005年株式会社つくばFCを設立し代表取締役に就任。NPO法人日本サッカー指導者協会事務局長なども務める。

久保田淳

久保田淳(くぼた じゅん)

1969年、東京都生まれ。筑波大学体育専門学群を卒業後、都市銀行に8年間勤務。2001年よりFC 東京に加入。ホームタウン活動の推進、街づくり、地域活性化を担い、さらにはサッカースクールの運営をはじめとした普及活動にも従事。

セミナーの一部をダイジェスト紹介!

──親は子に対してどんな関係性が適正なのでしょうか?

池上 子ども達が自分なりに楽しんでいても、親は「どうしてあそこで追いかけないの?」とマイナス面ばかりを見てしまう。だから、帰りの車の中も暗い時間を過ごすことになります。子どもの楽しむ時間を大切にしてあげるなら、親は練習を見ない方がいいんですよ。

久保田 もちろん関わるのがすべてダメというわけではありませんが、見ない方がプラスになることもあるんですよね。

池上 「やらなければならない」となると、子どもにとってストレスになりますよね。今の子ども達の特徴は、正解を知らないと不安になる。正解を見つけたい、聞きたいと思う気持ちが強くていつも不安だらけ。でも「遊び」なら失敗しても笑えるし、友達から何か言われても大丈夫。そういう環境が家ではあってほしいと思います。

石川 どのくらい期待するのか、が一番大事ですね。親や指導者が期待しすぎると、色々と厳しく言ってしまう。情熱があるのと期待しすぎるのは別だと思います。

池上 「教え込まないと」「上手くならないと」というプレッシャーでスポーツ自体がゆがんでいるのかもしれません。私は子ども達にスポーツの一番楽しいところだけを見せて、嫌なところは見せません。例えばスキーで転んだら「起き上がるよう練習しなさい」という人が多いですが、私は転ばないように教えます。楽しい所ばかりが見えると、すぐに上達して子どもはどんどんやりたくなるんです。「スポーツが楽しい」という感覚を持たせてあげたいし、日本人はそういう経験をあまりしていないんじゃないかと思います。

明日から実践したい! 名言PICKS

子どもが楽しむ時間を大切にしてあげるなら、親は練習を見ない方がいい(池上)

欧州では親子は人間と人間の関係になっていく。日本はいつまでも子どもは子どものまま(池上)

親にとって身近な存在だからこそ、子どもが見えなく なることもある(久保田)

子どもの楽しみを大切にするには、親が「ゴール」を急がないこと(久保田)

子どもに対して「情熱」があるのと「期待しすぎる」のは別(石川)

続きは「SPODUCATION」のサイトにてお楽しみください!

★セミナーの続きが気になる方はコチラ! https://spoducation.jp/interview/38166/