スポーツから学ぶ、社会で役立つチカラ!VOL.3
「スポーツ×教育」の観点から、育成、教育、マネジメントに関わるあらゆる大人たちに向け発信している「SPODUCATION」(https://spoducation.jp)。サッカー選手をはじめとしたアスリート、指導者、有識者たちによるセミナーを毎月オンラインで開催しています。新連載「スポーツから学ぶ、社会で役立つチカラ!」では、過去のセミナーの中からサッカーキッズを育てるサカママに向け、厳選してダイジェストでお届けしていきます!
神川明彦×大山加奈「スポーツから培われる自己管理能力」
子どもの成長を左右する「自己管理能力」はどのようにして培われるのだろうか。親でもあり、指導者でもある御二方の自己管理能力についての対談をご紹介します。(※ 2022年11月に収録)
神川明彦(かみかわ あきひこ)
1966年、神奈川県生まれ。2005年から明治大学サッカー部の監督として、多数のJリーガーを育成、輩出した。2021年よりなでしこリーグ・スフィーダ世田谷FC の監督を務めている。
大山加奈(おおやま かな)
1984年、東京都生まれ。バレーボール日本代表として、2004年のアテネオリンピックに出場するなど活躍。現役引退後は全国での講演活動やバレーボール教室などで活動している。
セミナーの一部をダイジェスト紹介!
──神川さんから、「自己管理能力には順番がある」とうかがいました。一つ目からお聞かせください。
神川 最初は「目標設定」と「時間管理」ですね。明治大学サッカー部のヘッドコーチに就任して感じたことは、強いチームにあって当時のチームになかったものは、目標設定と時間管理です。まずは、「人間的成長」と「大学サッカー界のトップに君臨すること」をチームの目標として掲げ、部員ごとにバラバラだった目標を統一しました。
大山 私自身も、中学生の時はバレーボール以外のことがないがしろでした。でもその頃は、あと一歩の壁を乗り越えられず、結果が中々残せなかったのです。それで「バレーボールしか頑張っていないからだ」と気付きました。そこからは、勉強や周りの人に対する態度など、全ての行動を変えましたね。あの時気付いたからこそ、全中で日本一になれましたし、今もこうしてお仕事をいただけています。でも、自分で「行動を変えよう」と決めたので、誰が見ていようが関係ありません。それが大きかったですね。
神川 気付きは選手の行動を自発的に変えるので、重要ですね。本当の実力は、自分なりの気付きから生まれます。「こうやったら上手くいくんだ」という成功体験を自信に変えて、試行錯誤しながらチャレンジを繰り返す。いつでも出せるレベルの実力に育てるためには、選手が自分でやると決めるプロセスが大事です。それがないと、失敗した時に誰かのせいにしてしまいます。最終的に自分が決めたというプロセスは、上手くいかなくても乗り越える原動力になります。
明日から実践したい! 名言PICKS
●「自由という責任」を与えることで、子どもの自立を促していく(神川)
●「目標設定」と「時間管理」から自分をコントロールしていく(神川)
●「こうやったら上手くいくんだ」という「気付き」が行動を変える(神川)
●指導する際に子どもの強みを見つけてあげることは大人の役割(大山)
●「こうしなさい」ではなく、自分で「行動を変えよう」と決めた(大山)
●勉強を優先する環境が、スポーツによる「気付き」を減らしている(大山)
続きは「SPODUCATION」のサイトにてお楽しみください!
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