教えて!!サカママのリアルな距離感
練習や試合で適度な距離感を保っている保護者もいれば、距離が近すぎる親子を見かけることも。ここでは、サカママたちに聞いたリアルな親子の距離感をご紹介。子どもと上手く距離をとるための方法として、ぜひ参考にしてください。
やる気がない子どもに、干渉しすぎてしまった
子どもとの距離感について、反省しているというサカママのエピソードがこちら。
「息子が低学年の頃、チームの中で自主練や朝練をしている子が多かったんです。その様子をSNSで見ることもあり、自主練をしない息子にイライラして、焦ってしまって。息子を誘って練習をさせたものの、やる気はないし、つまらなそうにするし、私自身も疲れてしまいました。ある時、子どもがやりたいといった練習につき合うと、楽しいから帰ろうともしないんです。本人がやる気がない時は、干渉しないことだとつくづく思いました」
親が誘った時点で、自主練ではなくなってしまうもの。練習は強要せず、子どもがやろうと思った時に。
サポートは送り迎えだけでも、自立できている理由とは?
「"親子の距離感"で大切なこと」で池上正さんが語っていたように、サッカーのことはコーチに任せることが大事。
近頃は、そうしたスタンスのチームも多く、「息子が所属しているチームは、練習中に子どもに近づくと、親が怒られてしまうほど(苦笑)。だから、サッカーのサポートは送り迎えぐらいしかしていないんです。でも、コーチに任せることで荷物を自分で管理できるようになったりなど、2年生でも自立できていると実感」という声も!
サッカーのことは口出しせずにいることが、自立への近道かも。
近すぎる!試合中のパパの距離感
時々見かけるのが、子どもとの距離が近すぎるパパ。とあるサカママによる試合中の目撃談。
「よく対戦するチームのお父さんたちは熱くなってしまう方が多いんです。試合中に子どもの名前を叫んでいるので、相手チームなのにいつのまにか名前を覚えてしまうほど(苦笑)。中でも一人過剰なお父さんがいて、試合後、グラウンドに出てきて、みんなが見ている前で子どもに大きな声で駄目出しを始めて・・・。周囲からは『それはやりすぎ』という声が出ていました」
子どもの試合は熱くなりすぎず、楽しんで見ることが大事です。
試合をしているのは子どもたちなのに…
試合に負けて泣いている子どもたちの姿を見ると、親も胸が熱くなるものです。
とあるチームでのこと。「強豪チームに大負けしてしまい、子どもたちみんな泣いていたんです。ふと周りをみたら、心配してチームの輪の中に入っていく保護者が! 親が出しゃばらなくても、子ども同士で慰め合っていたのに…」
子どもたちは悔しい気持ちをバネに成長していくもの。そっと見守って!
試合後の親子の距離。最初にかける言葉は「頑張ったね」
試合の後は、何かと言いたくなるもの。でも、ぐっと我慢して、適度な距離を保っているサカママが多数!
「言いたいことは全部こらえて、まずは最初に『頑張ったね』と言うようにしています」「どんな試合でも、根掘り葉掘りは聞きません。とくに試合に負けたり、上手くいかなくてふてくされている時は、距離を置くように。そうすると、2~3日後に話してくることがあるので、その時にしっかり聞いてあげるようにしています」「必ず1つ以上は褒めて、いくつか失敗があっても指摘するのは1つだけと決めています」
サカママのみなさんの努力に脱帽!
パパコーチ、我が子を優先していませんか?
忙しい中、少年団のボランティアコーチを引き受けてくれているパパたちには感謝。でも、チームにいることで、子どもとの距離が近くなっていることもあるようです。
「試合でユニフォームを忘れたチームメイト。パパがコーチをしているので、ママに連絡をしてユニフォームを届けてもらってました。さらにパパコーチは自分の子どもを試合にも出していたんです。ユニフォームを忘れたら試合に出られないことを教えるべきだと思うんですけど」
パパコーチは我が子を優先していないか、いま一度チェックを!
試合後に小言を言わないための秘策
試合を見ると、どうしても子どもに色々言ってしまう…というサカママのみなさんは、思い切って試合を見に行く回数を減らしては? とあるサカママの体験談。
「息子の試合を見ると、言いたいことが山ほど出てきてしまうので、毎試合見に行くのをやめたんです。たまに試合を見にいくと、すごく成長していることがわかるから、マイナス面は気にならなくなりました」
また、車で送迎をすると帰りの車中で小言を言ってしまうので、試合会場にはできるだけ電車で行かせているというサカママも。
サッカー経験者のパパと息子が、ウイイレでいい距離感に!
サッカー経験者のパパと子どもとのエピソード。
「サッカー経験のあるパパが、強めにアドバイスをするので、息子がふてくされてしまうことがよくあったんです。でも、親子でサッカーゲーム・ウイイレ(ウイニングイレブン)を一緒にやるようになってから2人の距離感が変化。友達感覚で一緒に楽しむようになったからか、パパもあれこれ言わなくなったし、息子も試合で伸び伸びプレーするようになったと思います」
子どもと適切な距離を保つために、ウイイレを活用してみるのもアリかも!
イラスト/アキワシンヤ