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自主練で意識するべきことは?気軽に行える練習メニューもご紹介します。

自主練で意識するべきことは?気軽に行える練習メニューもご紹介します。

昭和生まれの私にとって、サッカー漫画といえば「キャプテン翼」でした。「ボールは友達」と言う主人公の翼くんは、ごはんを食べる時も寝る時もボールと一緒で、学校の登下校はドリブルで通うほど一心同体の生活を送る毎日。

もちろん我が子にそこまでは求めないものの、チームでの練習に加えて、「自主練」を重ねるかで伸びしろが大きく変わってくると思っています。

ただ、最近は思いっきりボールを蹴ることができる場所が少なくなっているのが現実です。加えて、スマートフォンやゲームなど、サッカー以外の誘惑が多くある中、少しでも前向きにそして気軽に「自主練」をする気持ちになるメニューはないものか…と親子で色々と試してみました。

今回は、コツコツと続けるタイプとは言えない息子でも、ふと思いついた時にやっている自主練メニューを紹介したいと思います。

 

我が家の自主練メニューを紹介

■ランニング

息子が所属するチームはとにかく走る練習メニューが多いです。新入部員の保護者説明会でも「一般的な練習をしている高校生よりも走っていると思います」とコーチが言っていたほどです。

これまで短距離走派だった息子にとって、長時間走りきることができる持久力やスタミナは大きな課題となっています。

夜はなかなか時間がとれないため、早朝ランニングを提案したところ、始めは「朝なんて絶対に無理」と否定的でしたが、いざ走ってみると「なんか、学校でも身体がすっきりして軽いんだよね」と、新しい発見があった様子。

練習や試合の翌日は疲労感もあり、なかなかベッドから出られませんが、以前よりも少しずつランニングに対して前向きになってきています。ランニング後にお気に入りのプロテインが飲む事も楽しみの1つのようです。

■リフティング

これぞ自主練メニューの王道と言っても過言ではないリフティング。小学生時代はトレセンの選考に向けて、特に強化しておくようにと、チームのコーチに言われていました。

上手にコントロールできないうちは、あちらこちらにボールが転がってしまいますが、限られたスペースでも十分練習ができるメニューです。当時、コーチからは「10回できれば、20回、30回をクリアするのもすぐだよ」と言われましたが、私から見てもまさにそうでした。100回以上のレベルまでいくと、あとはいかに集中力が持続するかにかかっていると思います。

 

■ボールマスタリー

息子が所属するチームの監督から「技術をもっと磨くことが大事」と言われて教えていただいたのが、家の中でできるドリブル練習の動画です。

「ボールマスタリー」といってボールタッチの感覚を身に付けるトレーニングの映像がメインなのですが、狭いスペース且つ一人でできる内容なので、まさに「自主練」にぴったり。

室内のため素足で練習するものの、普段スパイクを履いている時とはまた違ったボールタッチの感覚に「難しい!」と言いながら自分が想像していた以上に苦戦している様子…。ですが、ほんの数分の短時間の内容のため、好きな音楽をかけながら楽しそうに(?)練習しています。

 
室内用のボールのうちの2球。息子の部屋やリビングなど色々なところに転がっています

■ボールコントロール(トラップ)

時々、息子に兄か弟がいて、二人ともサッカーをやっていたら、毎日のように一緒にボールを蹴ったりしているのだろうな〜と思うことがあります。

コーチをしている夫も平日は仕事で夜も遅く、週末も父子の時間が重なることほぼ皆無。どちらかというと母である私の方が息子との時間を確保できるため、なにか練習に付き合えるものはないかと考えた結果、ボールコントロールの練習でした。

コントロールといっても、胸でボールをおさめる練習(胸トラップ)がメインなので、広い場所も必要ありません。

やり方は、息子に向かって私がボールを高く投げて、胸トラップを繰り返す練習です。

息子もその時の調子で「次はこう投げて」とボールの投げ方を指示するので、その通りにコントロールできるようこちらも必死ですが、息子に「ナイス!」と言われると、母である私の方が喜んでしまいます。

もはやどちらが練習に付き合っているのかわからないくらいですが、お互いにうまくいくと不思議と連帯感が生まれるので、ちょっとした親子のコミュニケーションにもおすすめしたい練習です。

■サッカーゲームと試合観戦

私自身、全くゲームをしないため、家でも移動中でもゲームに没頭する息子の姿が受け入れ難いのですが、サッカーゲームは自分が操作したプレーや選択した戦術を俯瞰してみることができる良いきっかけになるのではないか…と最近思い始めています。

サッカーは頭を使うスポーツだと言いますが、ゲーム上でもそれは健在のようです。もちろん、ゲームにハマりすぎて、身体を動かす時間すら削ってしまっては本末転倒ですが、自分なりにゲームを組み立て、実践していく過程は良いイメージトレーニングになるのではないかと思っています。でもあくまでもほどほどに…といのが親の本音です。

また、プロリーグの試合をテレビで観戦したり、サッカーに特化したスポーツ番組を観たりする事はとても良い刺激になっています。これはサッカーに限らず様々な分野でも言えることですよね。

 

■自主練のきっかけ作り

「〇〇(チームメイトの名前)てさ、よく走ったり自主練したりしているらしいよ」と、仲間が努力している様子をまるで他人事のように話す息子。「ならば君も頑張ろうよ」と言いたいところですが、自主練とはその名の通り「自主的に」始めなくては意味がありません。

それでも「明日の朝一緒に走らない?」「胸トラップの練習またやろうよ」「最近リフティングどれくらいできるようになった?」など、ちょっとした声掛けが、我が子の重い腰を上げるきっかけになるのであれば、それはそれで良いのでは?というのが我が家のスタイルです。

もちろん、本人の気持ちが乗ってこなければその時はそこまでですが、いつか「自主練でやった事が試合でもできた!」という成功体験に繋がれば、そんなきっかけ作りも不要になるはず…と、いつかそんな日が来ることが待ち遠しく思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。私の経験談が、誰かのお役に立てることを願って…。

WRITER PROFILE

YUKARI

中3サッカー男子とこの春中学生になった女子のママ。サカママ歴9年。
夫は息子が所属していた地域の少年サッカークラブでコーチをしています。生後半年からスタジアムでサッカー観戦をしていた息子もいよいよ受験生になり、「サッカーも勉強も頑張る!」と現在はジュニアユースで奮闘中。母はそんな息子を誰よりも信じるサポーター第1号として、日々奮闘中です。