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もはや親の部活?!過酷なお当番を振り返って思うこと

みなさんこんにちは。
今回は前にコラムでちょこっと話に出した、長男の中学部活動での過酷なお当番のお話をしたいと思います。

我が家の長男(現在高校生)は、小学生の頃はクラブチームのスクールのみに通っており、中学ではサッカー部でサッカーを続けたいと言っていました。私も特に何も考えることもなく、本人の希望通りサッカー部に進むことをOKし、入部届にサインをしたのですが…。この後に待ち受けるお当番が、本当に過酷だったのです…。それこそ、「これは親が部活をしているのでは…?」と錯覚を起こしてしまうほど(笑)。

これから中学サッカー部に進まれる予定の方、また、サッカー部を検討されている方を不安にさせてしまったら申し訳ないのですが、もちろん全てのサッカー部がこうというわけではないので、あくまでも一個人の体験談としてお読みいただければと思います!

すでにできあがっている保護者の輪に疎外感…

まず、私が最初に直面したのは、部活動の保護者会で感じた疎外感です。というのも、入部したサッカー部は、先輩も同級生もほとんどが同じ小学校の同じ少年団出身。ずっと一緒にやってきているのだから、保護者同士もすでに輪ができあがっているのは当然で、私もそれはある程度覚悟していたのですが…。和気あいあいとしている保護者達を横目に、早くも居心地の悪さを感じてしまいました(涙)。
そして、先輩ママ達の威圧感に、心の声は「ごめんさい!怖いです!」(笑)。入部早々、この輪に入っていくのは無理そうだなぁ…と半ば諦めの境地だったことを今でも覚えています。

ただ、息子の他にも他チームから入部した子が数名居たので、その保護者の方達とすぐに打ち解けることができたことと、当の息子はすんなりと輪の中に入っていけていたので、それがせめてもの救いでした。

想像以上に過酷なお当番に入部を後悔したことも

そんな不安な心境で始まった中学サッカー部のサポート生活。数々のお当番の中でも、特に衝撃だったのが土日の配車当番です。この話を聞いた時は、「あれ、自分が中学の時は部活に親なんて来なかったよ…?サッカー部も自転車で行っていたけど…?」と、頭の中が「?」でいっぱいに。
配車をして終わりならまだいいのですが、なんと当番の日は配車をした後も一日部活に付きっ切り…。お茶出しやお昼の買い出し、大会の時にはテント出しや応援の旗の取り付け、OB・各関係者への飲み物配りも…。(※コロナ前のことです)

これにはさすがに「なんでこんなに大変なの…?」と思わずにはいられませんでした。もっと最初に色々と部活のことを聞いておくべきだった、そうしたら少しは覚悟もできて、腹も括れたかも…いや、やっぱり入部を止めていたかも…?!なんて考えが頭の中をグルグル…。
この他にもたくさんやることや決まりがあり、ここには書ききれないくらい(笑)。時には理不尽なこともあったりして、入部させてしまったことに対して本当に後悔しかない…というのが当時の正直な気持ちでした

部活動は先生、保護者、地域の方の協力で成り立っている

ただ、少年団にずっと在籍していた保護者の方にすれば、こういったお当番はどれも当たり前のことなんですよね。当時の私は、とにかく「お当番=恐怖」という感じになってしまっていて(笑)、このことに気が付けていませんでした。もしこれに気が付けていたら、もう少し前向きにお当番に取り組めたんじゃないかなと思います。

そして、息子と一緒に部活を3年間やり通し、今改めて当時のことを振り返ってみると、自分がもう少し寄り添ってみてもよかったのかも…と思うのです。勝手に馴染めないと決めつけ、距離をおいていたのは自分の方だったのかも…。だいたい、何をされたわけでもないのに、先輩ママが怖いって…!何それ、失礼すぎるでしょ!笑

それに、色々なお当番や決まり事も、きっと今まで色んなやり方をやってきた結果できたもののはず。実際に、お当番をしていくとその必要性がだんだんと感じられるようになりましたし、よく考えてみれば納得できるものばかりでした。
何より、部活動は顧問の先生だけではなく、保護者、地域の方々の協力があって初めて成り立つものです。それらは全て部活動に一生懸命取り組む子ども達のために行われています。我が家の長男もたくさんの方々に助けられてきました。

そして、仲間たちと部活動に取り組み、子ども達が奮闘する姿が見れた時には「サッカー部で良かった!」と心から思えました。そんな瞬間を重ねていくことで、「お当番=恐怖」という感覚も徐々に薄れていきました。(だいぶ時間はかかりましたが…笑)

 

過酷なお当番を乗り切るためのアドバイス

ただ、恐怖心が薄れたとはいえお当番が大変なのには変わりはありません(笑)。読者の方の中にも、けっこう過酷なお当番をされている方がいるのではないでしょうか? ここで、私の経験からアドバイスを送りたいと思います。

まず一つ目は、時には勇気を出して発言してみること。「本当にここは改善できないかな?」「こうした方が保護者の負担が減るのでは?」なんてことがあった時は、その都度みんなで意見を出し合ったりしていました。実際に変えてもらったこともあり、その時はかなり楽になりました。今はコロナ禍の影響で、色々なことが変わりつつある時だと思います。その分、決まり事もいくぶん変えやすいのではないでしょうか?

二つ目は、やるしかないなら楽しんでやる!大変だったお当番ですが、終わってみるとあっという間ですし、続けていくうちに「お当番=感謝」という心境にも変わっていきました。それこそ、コロナ禍で活動ができない時期は「大変だけど、お当番ができたあの頃に早く戻ってほしいなぁ」と願ったくらいです!
また、考えようによっては、お当番の日は「反抗期で近寄り難い年齢の子ども達を程よい距離感で見守れる日」でもありました。お当番は頑張っている姿を堂々と見られる特等席!と思えば、少しは肩の荷も下りるんじゃないかと思います。

子ども達のためにも、保護者もお互いを尊重しあおう

最後に、お当番の悩みに関連してよく聞く、保護者同士の付き合い方について。これは多くのサカママさん達が経験する悩みかなと思います。人数が多ければ多いほどトラブルにもなりやすいですし、合う合わないがでてくるのは当然のことです。また、生活環境や価値観、サッカーに対する温度、そもそもの性格の違いなどでそれらが生じてくるのは仕方ないことだと思います。

 

でも、あくまでもサッカーの主役は子ども達です。親同士のトラブルで子ども達の仲までも悪くなってしまったなんてこともよく聞きますが、子ども達のためにもそれだけは避けたいですよね。そのためには、保護者同士がお互いを尊重しあい、いい関係性を築いていくことが必要なんじゃないかなと思います。

もし仮にどうしても分かり合えない人がいたとしても、引退するまでと考えれば、長い人生のうちの短い時間、部活だったら2年と少しです!私も当時は保護者の関係に悩みましたが、あの時の自分に声を掛けられるなら、「もっと肩の力を抜いて大丈夫!嵐のように過ぎ去ってしまうから!」と言ってあげたいです(笑)。

また、冒頭でも書きましたが、今回のお話は一個人の体験談。地域や部活動の規模などによっても、お当番の有無やその内容、保護者同士の関わり方も変わってくるはずです。クラブチームに比べるとサッカー部の情報収集は難しいかもしれませんが、顧問の先生にお話を聞いてみるなどして、前もって情報を集めておけると安心かと思います!

WRITER PROFILE

yumika
yumika

大学1年と中学2年のサッカー大好き兄弟を持つサカママ。サカママ歴9年。
子ども達のサポートで心掛けている事は、自分の時間も大切にし、ストレスフリーなサカママライフを送る事。マイペースで常にポジティブ思考な子ども達とのサッカーでの出来事などを発信していきます。少しでも参考になったり、共感して貰える事があれば嬉しいです。

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