「ママのせいで遅刻した!」そんな一言から始まった成長へのステップ
みなさん、こんにちは。
紫陽花が綺麗に咲き誇る6月ももうすぐ終わり、暑い暑い夏に突入しようとしていますが、我が家の息子達は既に日焼けをして鼻の皮が一皮剥けています!笑
今回は、「ママのせいだよ!」と息子に言われた一言により、始めさせてみたことについて書いてみたいと思います。
「ママのせいで遅刻した!」その一言から始めたことは…
息子の通っているスクールは、試合の日程(場所、持ち物など)がメール配信されます。その内容を私が見て息子に伝える、こんな感じで低学年の時からやっていたのですが、前に私がうっかり時間を間違えて伝えてしまったことがありました。その時に言われた一言が、「ママのせいだよ!俺、遅刻したじゃん!」でした。
いつもは、「人のせいにはしないんだよ!」なんて言っていたけれど、流石にこれは私のミス!と反省。息子に謝ったものの…なんだかモヤモヤ。環境によっては試合会場やスクールに自分で行っている子だっている。それに朝早くからお弁当作って、送迎して、予定確認までして、こんなこと言われるの腑に落ちないんですけど…!なんてちょっと思ってしまいました(笑)。
そこで、その日を境に家のタブレットにもスクール情報を見られるように設定。「今度から自分でこれを見てね。で、日時と場所、参加費がある時は金額も教えてね!読めない漢字があったら聞いて!」と全てを自分で確認してもらうことにしました。これならもう私が責められることもないはず!笑
最初の頃はタブレットで一緒に確認していましたが、年齢的にももう自分のことは自分で責任持って管理した方が良いと思っていたので、自分のスマホを持つようになってからは自分で週末に予定を確認してもらっています。些細なことではありますが、私の負担も軽減された様に感じます。
また、自分で予定を確認できるようになってからは、試合の場所までの距離が車だとどのくらいかを私が見て、家を出る時間は子どもに決めてもらっています。
例えば、集合時間が8時のとき。試合会場までは家からおよそ車で50分。息子にこれらを伝えて、出発時間を決めてもらいます。時計を見ながら「んー、途中コンビニ寄るかもだから、ちょっと早めにしておこうかな!遅くても10分前には着いていたいな。だから6時50分にする」とか、「今日は近いから○分でいいよ!」と考えながら決めることが出来ています。
こうやって自分で予定を確認するようになった以上、遅刻したり忘れ物をしても全部自分の責任です。なので、以前よりもよく考えて行動するようになりました。もっと早くこうしていればよかったなぁと思うくらいです。
まだまだ失敗も!忘れ物事件その1
とはいえ、まだまだ失敗もあります。
以前、練習に向かう途中で「やっべー。ボール忘れた。家に戻って欲しい」と言われたことがありました。もう家からだいぶ離れてしまっているし、何よりもその日の準備の悪さには私も呆れていたので、「何で忘れたのかを考えた方がいいよ」と言って、そのまま練習に向かうことにしました。
行く直前までダラダラとテレビを見て、数分前になったら慌てて用意をし始める。その結果が招いた忘れ物です。これで取りに戻っていたら、きっとまた同じことを繰り返すのは目に見えています。
ただ、こうして忘れ物をして「ピンチ!」を経験すれば、次は気を付けようと行動も変わってきます。「前回忘れたから、前日にリュックに入れておこう」とか、行く直前は余裕を持って、念入りに持ち物をチェックしたり。
忘れ物を届けてあげるのは簡単ですが、それが子どものためになるのかを考えてみると…? 忘れ物をして子どもが嫌な思いをしたら可哀想!という考えもあるかもしれませんが、いつまでも親を頼って1人では何も出来ない方がもっと可哀想だと思うんです。なので、成長できるチャンスと思い、子ども達には敢えて「ピンチ!」を味わってもらっています。
子ども達には「愛情があるからこその親の行動なんだよ!」と話しても、「そういうのいらないから!」なんて言われますが…(笑)、その時その時でピンチをどう乗り越えるか考えを巡らしているようです。
例えば、前に参加費を忘れてしまった時は、近くにいた友達の保護者の方に「後で倍にして返すので、お金貸してください」と頼もうと考えていたらしいです(笑)。ただ、お金の貸し借りはダメ!と教えているので、この時は最終的に諦めたとのこと。でも、本人なりに色々考えたようです。
忘れ物事件その2。電話にドキドキ…
それから、試合の前日なのにユニフォームをスクールに置いてきてしまったかも…!ということもありました。
息子に「取りに行くからスクールまで連れていって欲しい」と言われたものの、本当にスクールに置き忘れたのかは分かりません。そこで、「本当にあるのかも分かっていないのに取りに行くのは、無駄足になるかもよ?」と話しました。すると、「スクールに電話で聞いてみる…」と。私に電話して聞いて欲しいという感じは表情からひしひしと伝わってきましたが、今までの流れからこれは自分でしなくては…と感じ取ったのか、「スクールの電話番号教えて!」と言ってきました。
今まで電話をすることなんて家族か友達くらいにしかなかったので、誰が出るか分からない相手に電話をするのはちょっとドキドキだったと思います。携帯を片手に持つとすぐ、「何て言えばいい…?」と聞いてきました(笑)。絶対聞いてくるとは思っていたので、「自分だったらどう聞かれたら分かる?いきなり『ユニフォームありますか?』なんて聞いたら相手はどう思うかな?」とちょっとヒントを与えてみると、「そうだね。まずは名前と学年とユニフォームの色、あとは場所もかな……」と色々考えていました。
私からすると、たかが電話。でも、息子からすると、されど電話。10分くらいは電話をしていたかな? 置いてきたと思われる場所を探していただいたそうですが、結局ユニフォームはそこにはなく、チームメイトの子が持っていました。
私が電話をした方が早いし楽なのは確かですが、こうやって最後まで自分でやらせて、「自分の失敗の責任を自分で取る」という経験を積むのはとても大切だと思います。
この一件からは、ただ考えずに動くと無駄足になるかもしれないこと、誰かに迷惑をかけてしまうこと、また、相手に自分の用件を伝えるにはどう話せばよいか、何よりも大変な思いをするのは自分だということを学べたのではないかと思います。
ピンチは子どもが成長できるチャンス!
忘れ物という「ピンチ」を何度か経験し、大変な思いを味わって以降、準備や身の回りのことにはだいぶ気を付けることができています。
正直、親がやってしまった方が早いし楽な場面も多いですが、早いうちから子どもが自分のことを自分で出来るようになった方が、親である私たちももっと楽になるのかなーと感じています。私は自分の負担を減らすことも常々考えているので!笑
あれこれ手助けしたくなる時もあると思いますが、「ピンチ」は子どもが成長出来るいい機会!とプラスに考えれば、ぐっと堪えることも出来るはず。お子さんの忘れ物や準備にお悩みの方の参考になれば幸いです!