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「思うは招く」子どもの夢を否定しないこと

皆様こんにちは! コラムを始めてちょうど一年が経ちました。毎月私の拙い文章をお読みくださりありがとうございます。
サカママコラム第12回目は、「子どもの夢を否定しないこと」です。

私は専門学校で学生さんにテーブルコーディネートやフラワーアレンジメントを教えているのですが、先日の講師会でとても感動したことがありました。それは、北海道の植松電機の社長、植松努さんの「思うは招く」という講演を見たことです。
有名な方なのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、この映像を最初に見た時、私は涙するくらい感銘を受けました。なので今回は、講演を聞いて思ったことを書かせていただきます。

プロサッカー選手になりたいという夢

このコラムを読んでくださっている方の中には、お子さんがサッカーをしているというご家庭が多いと思います。中には、「将来の夢は、プロサッカー選手です!」というお子さんも多いでしょう。私の息子たちも、まさに今その夢を追いかけながら、日々ボールを蹴っています。

でもどこかで、うちの子は難しいんじゃないかな…と思ったりする親御さんもいるのではないでしょうか。私自身も、サッカーだけでなく、スポーツの世界でプロを目指すと言うことは、並大抵の努力では難しいというのは分かっています。
今放送されているドラマでも、名門中学に入れるのは10%、プロサッカー選手になれる確率は0.08%というセリフがありました。分かってはいるけど、実際数字に出されるとウッ…となってしまったり…。大人って現実を知っているから、子どもには失敗して欲しくなくて、安定する道を進めたくなったり…。ついついそんなことを感じてしまいます。

「思うは招く」、否定をしないこと

植松社長は、小さい頃から飛行機やロケットが大好きでしたが、学校の先生や友達から「そんなことしたって無駄だ!勉強しろ!」と否定され続けてきたそうです。けれど、お母様の「『思うは招く』、思ったらそうなるよ」という言葉を信じ、夢だった飛行機、ロケットなど宇宙に関わる仕事ができるようになりました。

植松社長の「思うは招く」という言葉、もしかしたら綺麗事に聞こえる方もいるかもしれません。現実はそんなに甘いもんじゃない、もちろん大人はそれを知っています。
けれど、だからといって思い続けていても、努力しても無駄だということはありません。現役のプロサッカー選手だって、小さい頃からの夢を思い続けて一生懸命練習してプロになっているんです。

私の息子たちは、2年前、日本代表の堂安律選手のクリスマス企画で堂安選手ご本人からクリスマスプレゼントをもらい、一緒にボールを蹴ることが出来ました。次男は3歳の頃から髪型もポーズも真似するくらいずっと憧れていた堂安選手に会って固まっていました。笑

 
堂安選手が大好きな次男。髪型も真似しています。

この出来事があってから、子どもたちにとって何となく漠然としていたプロサッカー選手という夢は、より現実味を帯びたものになり、プロサッカー選手になって日本代表になって、もう一度堂安選手と一緒にボールを蹴りたいという夢が出来ました。子ども達に夢を与えることが出来るプロサッカー選手の力って本当にすごいなと思いました。

もちろん、プロになるのは簡単なことではありません。日本にも世界にも、上手な選手はどんどん出てくるでしょう。それでも、可能性は0%ではないのです。0.08%でも可能性があるのなら、親の私は否定することは出来ません。

 
2020年4月の写真。色紙に夢を記して。

失敗してもいい、失敗したときには「だったらこうすれば」

そして、植松社長は「『どーせ無理』をなくそう」と仰っていました。この言葉にはハッとさせられました。口には出さなくても、普段は思っていなくても、心の奥底で難しいだろうな…と感じてはいないか? 長男は勉強が出来る方なのでそっちの道も、と思ってはいないだろうか?

大人は失敗を避けます。大切な子ども達には失敗して欲しくないから。時に子どもも、パパママが喜ぶなら…と親の言いなりになったりします。でも失敗を避けていく人生が、本当に子ども達の望んだものなのになるのでしょうか?

植松社長の講演を聞いて、「失敗してもいいじゃない。親の私が勝手に諦める必要は無いんだ」と私は思いました。純粋な子どもたちの夢を否定せず、応援していこう!と。そして失敗したときには「だったらこうすれば」と手を差し伸べられる存在でありたいなと思います。

植松社長の講演はYouTubeでも見られますので、お時間ありましたらぜひサカママ・サカパパの皆様にも見て頂きたいなと思います。

 
夢を追う子ども達を応援していきましょう!

WRITER PROFILE

早坂英里
早坂英里

料理&テーブルコーディネート教室
【Eri’s Kitchen】主宰
アスリートフードマイスター/(社)日本テーブルデザイナー協会認定講師/専門学校 テーブルコーディネート講師

12歳と9歳の子を持つサカママ(サカママ歴8年)
兄弟それぞれ都内の強豪クラブチームに所属。5年以上続けている朝練は兄弟の日課。プロサッカー選手を目指す子どもたちの為に日々首都高を走り回り、食事やマッサージなどサポートに務める。

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