「サッカーから離れて…オフシーズンは心も体もリフレッシュ」イギリスサッカー便り
みなさん、こんにちは!
日本は厳しい暑さの夏真っ盛りだと思いますが、こちらイギリスはもう夏は終わってしまったのか?!と思うくらい涼しい(寒い)毎日です。現在はこちらでも夏休みの真っ最中ですが、今回はオフシーズンについてお話しさせていただきたいと思います。
夏休みなのにサッカーをしない?!
日本で夏休みといえば、秋の公式戦に向けてチームとしても個人としてもレベルアップを目指して集中して頑張るとき…というイメージがありますよね。私も忙しくも充実したサカママライフを送っていたのですが、ここイングランドでは夏休みはサッカーの活動がなくなります。
クラブやチームによっても様々なので、一概にみんながみんな全くサッカーをしていないというわけではないのですが、今年は我が家の長男も次男もサッカーの活動は基本的にオフです。
コロナ禍で活動休止などを余儀なくされた関係で今年は通常と少し異なるスケジュールにはなりましたが、我が家の息子たちは2020−21シーズンの活動が7月中旬に終わり、次の2021−22シーズンがそれぞれU16、U14となって8月下旬からスタートします。そのシーズンとシーズンの間は長期のオフで、今年は丸々5週間のお休みとなりました。
日本人の私からすると、一年で一番気持ち良くて過ごしやすいこの夏休みにサッカーをしないのはもったいない…と思ったりするのですが、イギリス人は一番良い季節だからこそホリデーに出かけてゆっくりしたり、サッカーから少し離れて心身共にリラックスするみたいです。
実際、担当コーチたちも3週間のホリデーに入るので連絡がつきません、と事前に連絡がありました(笑)。そして学校の宿題もゼロ!学校の先生からも、夏休みは思いっきり遊んで楽しんでね!!と言われていました。
オフシーズンの過ごし方
ではその5週間は何しているの??ということなのですが、オフシーズンを使ってフェスティバルやトーナメントの大会を開催している団体もあり、先日も長男はチームでフェスティバルに参加してきました。
シーズン中のリーグ戦とはまた違い、どちらかというとFUNの要素が強いもので、試合も普段とは違って5人制だったり9人制だったりもします。アイスクリームやホットドッグなどが売られている屋台(中にはビールも笑)が立ち並び、ノリノリの音楽がガンガンかかっている…そんな中でも、もちろん試合は真剣に全力で。このような雰囲気はオフシーズンならではだと思います。
次男のチームでは、5週間のオフシーズンプランが事前に送られてきました。それによると…
初めの数週間はサッカーから少し離れて長かったシーズンの疲れを取ることに専念し、徐々にスイミングやヨガ、サイクリングなど軽い運動から始めて、サッカー以外のスポーツもやってみる。よく寝てよく食べて、タフなシーズンを乗り切れる身体作りを。
オフ後半は、苦手なスキルを練習したり、徐々に負荷をあげてプレシーズンに備える。
このような感じです。ラスト2週間はS&Cコーチからトレーニングメニューが送られてきたので、筋力トレーニングや持久力アップのトレーニングなどをやりながら、もうすぐ再開するチーム活動に向けてコンディションを整えているようです。
こんなにサッカーしなくても大丈夫??
こんなにサッカーの活動がなかったのは、コロナで活動休止になった時を除いては初めてです。オフシーズンという概念がなかった私は、サッカーをしなくて大丈夫なのかと少し不安に思ったりもしたのですが、息子たちはこの機会をめいっぱい活用し、バスケットボールやバドミントンをやったり、少し遠出してみたり…普段はなかなかできないようなことを楽しんでいます。チームの活動はありませんが、朝練に行ったり、友達を誘ってサッカーをしたり、夏休みを満喫しているようです。
シーズン中は特に終盤にかけて色々なプレッシャーも感じながらサッカーをしていたので、このオフシーズンは心身共にとてもいい休養となったのではないかと思います。とはいえ、そろそろサッカーの試合もやりたくてウズウズしだしているようで、来週から再開する活動が待ちきれないようです。
こちらの人たちは、休む時はしっかり休んで、やるときはやる、その切り替えがうまいなぁと思います。少しサッカーから離れて充電し、また新たに始まるシーズンに向けて心も体もリフレッシュして頑張ろう!!という感じなんだと思います。
活動が再開すれば、サカママとしても今まで以上に送迎にサポートにと忙しくなりますが、この5週間でリラックスさせてもらったので…また来週から楽しみながら息子たちのサポートを頑張りたいと思います!