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男性指導者にも知ってほしい、女子選手の生理について

こんにちは! 元なでしこリーガーの吉野です。今月は、女子選手の生理について書いていこうと思います。

最近、生理がアスリートの身体にもたらす影響が少しずつ注目されるようになってきましたが、まだまだ情報量は少ないと思います。アスリートと生理の関係は切っても切り離せないことだと思うので、男性指導者の皆様にも生理について少し知っておいて欲しいと思います。

生理などの体調管理、何か対策していますか?

女子選手の指導に携わっている方で、生理などの体調管理についても何かしらの対策をしているという方はいますか? 何かしたいと思いつつ、何をしたらいいか分からない、どの程度踏み込んでいいものか分からない、という方が多いのではないかと思います。

私の母校である常盤木学園サッカー部では、毎日、体重と脈、そして毎月の生理がきた日、終わった日を記録し、顧問の先生がしっかり管理してくださっていました。
さらに、生理が来ないのであれば産婦人科に連れていってくれるなど、様々なサポートしてくださっていたので、女子選手に対しての理解が深かったと思います。

とはいえ、このようなサポート体制をとれる学校やクラブチームはまだ少ないのが現状です。なので、まずは指導者が生理についてある程度知ることから始めるのがいいかと思います。

生理のときに競技と向き合うのは大変!

生理とひとことで言っても、その症状は本当に人それぞれです。どれくらいの間隔で生理が来て、どれくらい続くか、どんな症状が出るか、いろいろなパターンがあると思います。

例えば、生理中はこんな症状が出ることがあります。

  • 生理痛
  • むくみ、関節の緩み
  • 疲労感
  • 眠気
  • 腰が痛い、重い
  • 集中力の低下
  • 無気力
  • 貧血
  • イライラ
  • 食欲が増す
  • 胸が張る

症状の程度に個人差はありますが、ざっと見ただけでも、こういった症状が出ていながら、競技と向き合うのは大変だと分かるかと思います。

また、生理周期(どれくらいの間隔で生理が来て、どれくらい続くか)も個人差があります。基本的には、生理は毎回一定の周期で来るものですが、生活環境や生活リズムが変わるとその影響で周期がずれることもあります。
例えば、私は海外旅行に行って時差ボケなどを経験すると、だいたい2~3日遅れて生理がきます。あとは寝不足だったり、食事が偏っていたるすると、それだけでも生理が遅れたりします。でも、そのくらい体は正直で、ちょっとした変化を感じ取っているんだと私自身は理解しています。

より詳しい説明は、専門的なサイトを見ていただくのがいいかと思います。ネットで調べればいろいろなサイトが出てきますので、ぜひ参考にしてみてください。

生理を理解し、サッカーが続けやすい環境作りを

生理の症状は人それぞれなので、一概にどうすればいいとの対応策は言えません。ですから、まずは基本的な知識を得て、一人一人と向き合うしかないと感じます。そのためにも、選手と指導する側、お互いが信頼して情報共有できるような関係性になれるといいのかなと思います。

私が現役だったころは、このようなことは声を上げにくかったと時代だと思いますが、今後はこういった事実を勇気を出して発信していくことが大事だと思いますし、それが当たり前になると思います。

未来の女子サッカー選手のためにも、このような発信が増えてくることを願っています。さらにそれを女子サッカーに関わる男性スタッフの皆様も、受け入れ、理解していただき、今後女の子がサッカーを続けやすい環境を作って行けたら良いなと思います。

WRITER PROFILE

吉野有香
吉野有香

元なでしこリーガー(女子サッカー選手)

愛知県出身。常盤木学園で全国大会優勝を経験後、なでしこリーグのクラブに加入。引退後に起業し、サッカー指導者やメンタルコーチ、解説MCなど、全国で広く活動している。
現在は株式会社ゆかサルを設立。京丹後市に女子サッカークラブを立ち上げ、まちおこしとサッカーを掛け合わせたプロジェクトを発足。同時に女子アスリートのキャリア支援なども行っている。

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