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【サッカーの続け方】三田実(名古屋グランパス チームマネージャー 主務)

サッカーに関わる仕事を紹介するこのコーナー。今回は念願の地元クラブで働く三田実さんにご登場いただきます。サッカーを始めたきっかけでもあるJリーグの名門クラブを一途に追い続け、どのようにして夢を叶えることができたのでしょうか?

 

三田 実(みた みのる)

1997年6月1日生まれ、愛知県長久手市出身。FC.フェルボール愛知のジュニアユース、東邦高校でサイドバックとしてプレー。JAPANサッカーカレッジのマネージャー・トレーナー科で2年学び、20歳で名古屋グランパスのスタッフとして副務を担当。3年目の昨年より主務として活躍している。

「夢」を言葉にし続けて念願の地元クラブで奮闘中

-サッカー歴から教えてください。

「サッカーに出会ったのは幼稚園の頃、できたばかりの豊田スタジアムに友達と名古屋グランパスの試合を見に行ったのがきっかけでした。それ以来、グランパスは僕にとってファンであり、夢であり、憧れのクラブとなりました。スパイクを扱うのが大好きで、東邦高校ではキャプテンを務めさせていただきましたが、選手を続けるつもりはありませんでした。そこでホペイロの仕事を学べる専門学校があることを知り、高校2年の終わりにはサッカー部の先生に進路の相談をしてJAPANサッカーカレッジ(JSC)への進学を決めていました。大学での4年間で将来を模索するより、僕はやりたいことが明確だったので、もうドンピシャだと思っていました」

-JSCで学んだことは?

「サッカー業界は特殊な世界ですから、JSCというサッカーの学校に行かないと聞けない、分からないことが沢山ありました。内部実習でJSCのチームに帯同し、マネージャーとしての選手とのコミュニケーション、距離感を学ぶことができたと思います」

-就職までの経緯を教えてください。

「『チャンスは自分でつかめ』と先生からいつも言われていました。外部講師でグランパスと関係がある方に積極的にアプローチし、『名古屋でこういう仕事がしたい!』と猛アピールしました。2年生の11月には周りは就職先が決まり始めていましたが、僕はギリギリまで待っていました。そこでグランパスが昇格戦に勝利し、J1に上がることが決まった後に『クラブハウス来ないか?』と連絡をいただいたんです。目標にしていた地元クラブに帰れるのは嬉しかったし、先が見えないなかで応援してくれた家族には心から感謝しています」

-念願のクラブでの仕事内容は?

「名古屋での最初の2年は副務として、ホペイロとして色々なことを吸収させていただき、3年目の昨シーズンから主務としてマネージャーを担当しています。遠征の際に旅行代理店、ホテルと打ち合わせし、選手の日程調整を行う等、主務はクラブの潤滑油のような存在ですから、大きな責任を伴います」

 
憧れのビッグクラブで奮闘する三田さん。3年目にしてチーム調整を担う重責と戦いながら、クラブの躍進をサポートする。

-実際に働いてわかったことは?

「やっぱりJ1の緊張感、プレッシャーは学生の頃に想像していた以上のものでした。こればかりは経験してみないとわからない。仕事に慣れができたことでミスを犯したことがあり、先輩からお叱りを受けることがあります。念願のクラブに入ったことで、満足をしてしまったのかもしれません。現場にいるスタッフ、サポートスタッフの方々の叱咤激励があるからこそ、今も仕事をやれていると思います」

-好きなことを仕事にできたことは?

「仕事ですから、嫌いになりそうなこともあります(笑)。でも、地元のクラブが上位にいて、優勝を目指すという目標に、クラブの一員として関われることは何にも代えがたいものがあります。愛知もサッカーも大好きだし、これ以上のやりがいはない。やっぱり好きに勝るものはないんだと思います」

 

高校生へのアドバイス

言葉にして発信することが大事
「やると決めたらとことんやってほしいと思います。逆にそこまでやらないと、夢はつかめないと思います。僕はいろんな人に『グランパスに行きたい』と言い続けた結果、今があると思っています。逃げ道をつくらず、気持ちを言葉にして発信し続ければ夢は叶うと思います」

ある1日のスケジュール

5:30 起床
6:30 クラブハウス着(選手・スタッフ受入準備、事務作業)
8:00 選手・スタッフ対応
10:00 TRサポート
12:00 TR片づけ・昼食
14:00 事務作業・打ち合わせ
19:00 帰宅・夕食
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写真/名古屋グランパス