【サッカー進路とチーム選び】親として見ておきたいポイント
サカママ読者のみなさま、進級・進学おめでとうございます。
サッカー選手を夢見る中3、小4サッカー少年のママ山田あゆみです。まだまだコロナ禍は続きますがとても過ごしやすい季節となり、我が家の子どもたちは毎日サッカー三昧です。
1月に街クラブに加入した次男は、自学年のチームが発足し、念願だった背番号をもらえて気合いに満ち溢れています!! 12歳で親元を離れ寮生活を送っている長男も、あっという間に最高学年となり、もう次の進路を決めるような時期になってしまいました。
さて、今月のコラムは、私にとって今非常にホットな話題の「サッカー進路とチーム選び」がテーマです。同じように悩まれているママへ何か参考になればうれしいです。
度々訪れる進路に悩むターニングポイント。チーム選びのポイントは?
長男のこれまでを振り返ると、年中でサッカーを習いたいと言い出し、 “○○区 少年サッカー”と検索して必死でチームを探した頃に始まり、1年生、3年生、6年生、中2~中3の現在と幾度となくチーム選びや進路に悩むターニングポイントがありました。その度に親子でたくさん悩んできたように思います。
でも、今年の始めに訪れた次男のターニングポイント(小学3年生のチーム選び)となると、親として重視したいポイントがある程度はっきりしてきたので、焦らずに余裕を持って向きあえるようになったなと感じます。では、何がチームを選ぶポイントだったのか? 私が重視していたポイントを紹介します。
①チームのプレイスタイルや練習内容が息子に合っているか
チームによって、プレイスタイルや戦術面の指導内容は全く異なります。我が家の場合、サッカー指導者である夫と息子本人が、練習会に参加したりそのチームの試合を見たりして判断していますが、素人ママの私が「このコーチの指導を受けさせてあげたい」と感じるインスピレーションもそんなにずれていないような気がします(笑)。
パスで繋ぐサッカー、ドリブル重視のサッカーなど、どのようなサッカーをしたいか親子で確認し、加入後、“得意”を伸ばし“足りない部分”を育んで、イキイキと笑顔でプレーできるようなチームを選べるといいのかなと思います。
②礼儀礼節を重んじた指導をされているか
親として、どうしても次に重視したいのが「礼儀礼節」です。体験や練習会に参加した際は、在籍生の態度や行動に目を光らせてしっかり確認するようにしています。例えば…
- 体験に来た後輩の面倒を見ているか?
- 通りがかりの知らない人にも挨拶ができるか?
- 荷物や道具を整理し大切に扱っているか?
- トイレは清潔に使われているか?
などです。オフザピッチの行動はプレーにも大きく影響しますし、サッカー選手としての基盤はオフザピッチにあると私は思います。
③チームが息子をどう評価してくれているか
いくら実績がある強豪チームやJリーグクラブの下部組織に入れても、加入後ずっとベンチを温めているような立場になってしまうのは非常に勿体ないと思います。特に、ジュニアユース以降は子どもがやりたいポジションとチームが欲しいポジションのマッチングなどもとても大切!!
親が子どもの実力や可能性をしっかりと認識し、挑戦の度合いを見極めて、「ぜひうちに来てください」と言ってもらえるチームでたくさん試合に出て経験を積んでくれることを重視しています。
④練習会場への通いやすさも大切!
子どもたちがまだ小さい頃から、サッカーと学問の文武両道の大切さを伝え、一緒に取り組んできました。そのため、勉学と睡眠時間確保のために練習会場への距離や交通手段はどうしても重視したい部分です。どれだけ魅力的なチームでも、この2つの時間確保ができない遠方のチームを選択することは難しいなと思います。
一方、自宅から通える距離でなくても、寮を完備しているようなチームや学校であれば、練習会場への移動も少なく、時間を有効に使えます。これは長男が寮生活を選んだ理由の一つでもあります。
⑤チームがどんな地区やリーグに所属し、どんなチームと対戦できそうか
ジュニア年代ではチームの所属する地区、ジュニアユース以降は地区だけでなく所属するリーグにより、日々対戦できる相手も異なります。また近頃では小さいうちに海外遠征の経験が積めるようなチームもあります。
私も長男がその年代にならなければ、どんなリーグに分かれていて、戦うステージがどう違うのかということを全く知りませんでした。子どもたちは尚更そのような情報を入手するのが難しいと思います。なので、まずは親が情報を把握し、子どもたちに伝えてあげられるといいかなと思います。
⑥先輩たちの進路の実績
そのチームや学校を卒業した先輩方が次のステージでどのように活躍されているのかも、非常に重要だと思います。次の進路は、チーム同士の関係性やスカウトに見てもらえるチャンスの多さ等も大きく影響します。サッカー関係者への人脈やパイプをたくさん持っている監督やコーチがいるチームは、とても魅力的だと思います。
⑦最後の決め手は、子ども自身が「ここでやりたい!」と強く思えるチーム
親として重視したいポイントを①~⑥とあげましたが、最後の最後に選ぶのは本人です。どれだけ良いチームに入っても、上手くなるのも頑張るのも子ども自身なので、よく話をして子どもたちの思いを汲んで決めています。自分で決断するということは、自分の将来を自分で切り開くとても貴重な経験になると思います。
- なぜそこに行きたいのか?
- そこで自分はどう頑張るのか?
最後には家族の前で、言葉にして決意表明をしてもらいます。
『親は子どもを愛し、応援し続ける覚悟を持て』
私が親としてチーム選びで重視している点を思いのままに書き出してみました。進路もチーム選びも、サカママ・サカパパの大きな悩みの一つだと思います。せっかく選んで加入しても、入ってからいろいろな問題が起こることもあるかもしれません。そんな時に思い出す、私が大切にしている言葉があります。
『親は子どもを愛し、応援し続ける覚悟を持て』
どんな困難にあっても、子どもたちの可能性を信じ尊重しながら、「覚悟」を持って愛し応援し続けられる存在でいられるといいなと思います。