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【GK TECHNICAL】ループシュートの対応

GK向けの練習メニューを紹介する「GK TECHNICAL」。
今回のレッスンテーマは、「ループシュートの対応」。

ループシュートなど頭上に来たボールの対応を紹介する。
まず、どのような場面でループシュートを打たれる可能性があるかを解説すると、GKがDFラインの背後のエリアをカバーしようとポジションを前に取った時やクロスからのヘディングシュート時、また相手のシュートが味方に当たって方向が変わり飛んでくる時などが挙げられる。つまり、想定外(本来はスルーパスを狙っていて、その逆を突かれた時や急にボールの軌道が変わってしまった時など)の状況で起こり得る。
そこでLESSON1では腕の使い方、LESSON2では移動を伴う対応を紹介する。

前述の通り、実際はボールが飛んでくる方向が決まっているわけではないが、普段の練習からループシュートに対応する際に、何が良くて対応できたのか、何が悪くて対応できなかったのかを明確にすることで、より咄嗟な対応ができる可能性は高くなる。

LESSON1 ループシュートに対応する際の腕の使い方を身に付ける

1~4では、座った(長座)姿勢で、左右に投げられたボールを確実に手のひらに収めるトレーニング。5~8では後方にいる選手に正確にボールを弾き出すトレーニング。9~12では、手のひらに収めたボールを今度はバーを越えて弾き出すトレーニング。

投げられたボールを手のひらで収めるトレーニング

 

実際は、速度のあるボールに対応するため、手に触れる時間はわずか。その中でもボールを多くの面積で触われるように、一度で収めたい。

投げられたボールを正確に後方へ弾き出す練習

 

多くの面積でボールを触り、触ったと同時に後方へ押し出す。指先にかかると、実際はボールを弾ききれないこともあるので、腕を押し出す。

投げられたボールをゴール上へ押し出す練習

 

腕(ボール)を後方ではなく真上方向に押し出す。スピードのあるボールを真上に押し出すことで、ボールは勝手に斜め後方に飛んでいく。

LESSON2 後方に下がりながらループシュートに対応する

 

前方にあるコーンにタッチした後、後方に投げられたボールに追いつき、バーを越えた位置に弾き出すトレーニング。

ループシュートをセーブする際の正しい腕の状態

  

6は右肩が下がっているため、ボールを弾く際に、7のようにボールを触る位置が低くなってしまう。8・9のように、ループシュートを弾く際は、両肩ができるだけ地面に並行になるように心がけたい。

監修・文/松本拓也
写真/藤井隆弘

 

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