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【大槻邦雄の育成年代の「?」に答えます!】試合に出られない時間をどう考えるか?

サカママ読者の皆さま、こんにちは!大槻です。
各カテゴリーで全国大会の予選が行われています。緊張感のある試合の連続に、観戦している保護者の皆さまも子ども達と同じ想いだったことと思います。

その一方、公式戦が続くことで出場機会に濃淡が出てくることも多くなると思います。選手であれば試合に出場したいと思うのは当たり前のことです。しかし、選手として試合に出られない時間をどのように過ごすのか、どのように考えるのか? それによってその状況がプラスにもマイナスにもなります。

そこで今回は、試合に出られない時をどう過ごすか、どう考えるかをテーマに話を進めていきたいと思います。

普段の日常から変えてみる

 

「日常を変えてみよう!」

子ども達には、よくそんな話をしています。試合に出られない日々が続いているのに、今までと同じ日常を過ごしていても状況は変わりません。何か一つでも良いので、普段の生活の中から行動を変えてみると良いと思います。

しかし、中々続かないことを習慣にするのは難しいので、まずは簡単なことから始めてみることをお勧めします。『朝は少しだけ早く起きる』『学校に行く前にストレッチをする』それくらいの簡単なことからで良いと思います。

ただこれは子ども達が自発的に行う必要があるので、保護者は見守る姿勢が必要です。意識して行うことを無意識に行えるレベルまで日常を変えていくことで、サッカーへの取り組み方にも変化が起こると思います。

チームの為に何が出来るのか考えてみる

 

試合に出られない時は、良いところをアピールするために一発逆転を狙いがちです。試合の状況に関係なく、自分の思い描く最高のプレーを選択してしまうことが多いような気がします。最高のプレーといっても、試合の状況を読めていないので、もちろん上手くいくことはあまりありません。上手くいかないプレーが続けば、次第に焦りが生まれます。そして更に良いところを見せようと、同じように自分が思い描く最高のプレーを繰り返してしまいます。これでは悪循環ですね。

サッカーはチームスポーツであり、試合に勝つという目的があります。何よりも試合の状況に応じたプレーが求められますから、自分だけの想いを優先させてしまってはチームとしても上手く機能しないでしょう。
劣勢の状況であれば一生懸命守ることが必要です。ドリブルが得意な選手であっても、得点するのに有利な選手がいればパスを選択することも必要でしょう。チームに元気がなければ、勇気付けるような声を出すことも必要でしょう。

サッカーは専門性が求められますが、サッカーだけでなく社会においても気配り、目配り、心配りが大切だと思っています。チームの勝利の為に何が出来るのか? それを真剣に考えることこそが、個人の成長に繋がり、チームの成長に繋がるのだと思います。

辛いのは子ども。保護者がネガティブな思考になってはダメ

 

お子さんが試合に出られないことは、保護者の皆さんにとっても辛い状況だと思います。しかし、試合に出られない状況であってもお子さんの様子をポジティブに見守ってあげて欲しいのです。

試合に出られない、評価されない状況が続くと、子どもはネガティブ思考になりがちです。そんな時こそ、保護者の方はポジティブにいることを心がけてみてください。サッカーのことに関わらず、日常のちょっとした場面や保護者同士の会話から意識してもらえるといいかと思います。保護者の思考はお子さんにも伝わります。保護者の姿を見て、子どもが影響を受けたり、真似してしまうことも考えられます。

試合に出られなくて辛いのは、お子さん自身です。

「チームのために何が出来るのか考えてみよう!」

そんな風に背中を押してあげてみてください。ピッチ内外でチームに必要なことに目を向けて行動しようとするマインドは、結果的に試合出場に繋がっていきます
そしてどんな時もチームを応援してください。その姿勢こそが、間違いなくお子さんの成長に繋がります。

WRITER PROFILE

 大槻邦雄
大槻邦雄

1979年4月29日、東京都出身。
三菱養和SCジュニアユース~ユースを経て、国士館大学サッカー部へ進む(関東大学リーグ、インカレ、総理大臣杯などで優勝)。卒業後、横河武蔵野FCなどでプレー。選手生活と並行して国士舘大学大学院スポーツシステム研究科修士課程を修了。中学校・高等学校教諭一種免許状を持ち、サッカーをサッカーだけで切り取らずに多角的なアプローチで選手を教育し育てることに定評がある。

★著書「クイズでスポーツがうまくなる 知ってる?サッカー