声が出せるようになるために
以前、闘える選手になってほしいという記事を書かせて頂きましたが、今回は、我が子に闘う気持ちの次に身につけてほしいと思っている「声をだす」という事について、試みた経緯やどうやって身についたかを体験談として紹介したいと思います。
呼ぶ声が足りない
声といってもいろんな種類の声があります。
呼ぶ声・奮起する声・激励の声・指示の声…
まず最初に呼ぶ声、これが長男に足りていませんでした。
どんなに努力して上達しても、頑張って誰よりも走っても、ボールを呼び込む声、これが足りていない彼にチャンスは決して多くは訪れませんでした。
むしろ真ん中の中盤を任されていた彼には絶対に必要なもので最重要課題でした。
自分で気付かせる
声の重要性は伝えていましたが、すぐには改善されませんでした。
ボールを持った時自分でどれだけ出来るか、ボールが来ないのは自分のせいじゃない、そう考えているように見えました。
声を出すことが本当に必要な事だと自分で気付いていなかったのです。
ではどうやって気づいたのか
これははっきりとしたきっかけがあったわけではありません。
声を出すことがどれだけ大事か分かってもらうために、色んな試合を見に行きました。
(ご存じの方もいらっしゃると思いますが、プロの試合を実際に見に行くと大きな声が常に飛び交っているんですよ!テレビではこれはなかなか聞けません!)
プロやプロに近い選手達が試合中、どれだけどんな声を出しているか間近で感じてもらう事で、自分がどんな事を意識してどんな声出しをするべきか、サッカーを知れば知るほど分かってくると考えました。
試合だと歓声もありますので、プロの練習場を訪れるのもおすすめです。
自立と連動している?
以前自立についても書かせていただきましたが、この自立とも関係していたように思います。
子供に必要以上に声をかけてしまったり、先回りをしてやってしまったりする事で、自分で考えて責任を持って行動する事を妨げてしまい、他人任せになり声を出す意識は出づらくなると思います。
自立を促す試みと連動して、プレー中の声が増えてきたように見えました。
それに伴い徐々に自分がやらなきゃという意識が出てきた事、自信がついた事により声が出てきて、学年が上がり戦術にコミュニケーションが欠かせなくなってきた事で必要と感じるようになったと思います。
声がもたらすもの
長男は今でこそ呼ぶ声や仲間への声かけ、指示など出てくるようになりましたが、物怖じせず何でもはっきり言いたがるタイプの子は最初から出来ていたりもします。
次男がこのタイプです。
それでも強い相手と戦うとき、プレーに集中すると無口になってしまう事が多々ありました。
ですが、格上のチームに1人少ない状況で挑むことになった時、彼は「〇〇の分までやるぞ!絶対勝つぞ!」と仲間を鼓舞し、いつもと違う気迫にチーム全体の闘志も上がり、全員が同じ気持ちで必死で闘っていました。
皆が声を出し合っていました。
ボロ負けを覚悟していた状況の中、1点差で勝つなんて誰も予想していなかったと思います。
声掛けや気持ちひとつで実力以上の結果が残せる事を低学年で体験しているので、声出しの重要性は次男の方が感じているかもしれません。
サッカー以外でも役に立つ!
サッカーはチームスポーツなのでコミュニケーションは欠かせません。
「声を出す」ということは闘う気持ちの次に大事だと思ってほしいと我が子には伝えています。
サッカーだけでなく、これからの人生にも役に立つ必要な事だと思うのでもっと意識して癖づけてほしいです。
うちの子も声がなかなか…という方の参考になればと思います