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中学年代に向けての選択肢

新型コロナウイルスの影響で、少年団、クラブチーム、部活などの活動休止が続いている方も多いのではないでしょうか。
全国中学体育大会、インターハイの中止など子供達のチャンスの場、青春の場、目標が奪われてしまい、誰も責めることのできないウイルスという要因に心が痛みます。

今回は、長男の小学生高学年から、中学に見据えもがいてきた我が家の過程を記させて頂きます。先行き不透明な日々が続く中、お子さんのサッカー進路に悩む方の参考になれば幸いです。

少年団にスクールとサッカー漬けの毎日

長男が小学3年生の頃に入団した少年団。入団当初はベンチ外でしたが、練習を積み重ねて、途中出場、Bチーム、Aチームへと進むことができました。ストライカーとしてチームを引っ張る責任感が芽生えていく姿を見ることができたのは、貴重な経験だったなと思います。

とはいえ、4年生の頃はリフティングもあまり回数多くはできず、トレセンや区選抜はまだまだ遠い場所でした。
そんな状況で、中学年代ではどんな環境でサッカーを取り組むのか…?
長男のサッカーへの本気度を確かめるべく、母から挑戦状を突き付けてみました。

その挑戦状というのは、「レアル・マドリードフットボールスクール 横浜校グローバルクラスセレクション」にチャレンジすること。人見知りの長男は躊躇いましたが、ダメもとで楽しんでこい!と送り出しました。

セレクションが行われたのは極寒の2月。
コーチの周りに出来た選手たちの輪の一番外で話を聞く息子は、状況が飲み込めていないのか、練習のルールを理解するのに必死な様子…。表情に余裕はありません…。練習が始まってもボールに触る回数は少なく、一人だけサッカーに参加できないようで手応えは全くなかったようでした。

ところが、後日メールで届いたのは合格の知らせ!半信半疑で再度練習に参加し、必至に食らいついてく息子の姿を見守りました。
会場までバスと電車で片道1時間半かかってしまうことには悩みましたが、せっかく掴んだチャンスです。チャレンジしないでどうする、とうことで入校を決意してくれました。

そして始まった週2少年団+週4スクールのサッカー三昧な日々。当時は次男が幼稚園児だったので、練習の終わる時間に次男を迎え、遠くから長男の姿を探すなんてことも。この生活に慣れるまでは家族総動員で必死でした。

スクールでは色々なことを学ばせてもらったなと思います。雨の日も風の日も、レアルマドリードの白い練習着が泥んこになるまでボールを追いかけていましたから。笑
サッカー以外にもスペイン語のレッスンもあったので、より一層大変だったかもしれません。それでも、スペインからきたコーチや個性豊かなスクール生に囲まれ、サッカーの面白さ、楽しさが日に日に増していったのではないかと思います。

 

セレクション直前の怪我 それでも周りの人に支えられて…

サッカー三昧の日々が続き、ついに迎えた6年生。中学サッカーの進路としては、Jクラブのセレクションに挑戦することにしていました。

セレクションが数週間後に迫ったある夏の日。
練習終盤のゲーム中にタックルを受けて、息子は全治3か月の鎖骨骨折の怪我を負ってしまいました。
チャンスを無駄にせず、諦めないようにと、何とかセレクションに参加できないかと病院の先生に相談し、許可証をいただくことができたのですが、ギブスをアームホルダーで固定してセレクション会場に向かうも、やはり参加は難しいことが多く…。ご配慮いただき1次免除で練習参加させていただけることもありましたが、サッカーへの怖さが芽生えてしまったのか、体も心も弱ってしまっているような息子の姿を見るのは辛かったです。

そんな状況でもサッカーを嫌いにはなってほしくないな、と思いました。
なので、久しぶりにJリーグの試合を観に行ったり、次男のサッカー大会や少年団の試合を応援に行ったりしました。少年団の試合ではベンチに座らせてもらい、一緒に戦わせてもらうことも。コーチ、仲間からメッセージ入りのユニフォームをプレゼントしてもらった時は、思わず私が涙してしまいました。

そして、少年団のコーチにも相談し、近隣のジュニアユースチームの練習会(セレクション)に参加させてもらうことになりました。合格通知の連絡を頂いたときは、息子の想いを汲んで頂いたような救われた気持ちになりましたし、応援してくれた方々にもいい知らせが届けられることが嬉しかったです。

子どもの可能性を信じてあげたい

 

セレクション直前の怪我は予想もできなかったことですし、辛い経験ではありましたが、今も息子はジュニアユースのチームでサッカーに励んでいます。

子どもの進路と向き合わなければいけないとき、親として判断を迷います。
無理はさせず、安静第一で中学に入ってからJクラブなど狭き門に再チャレンジ、または少年団の仲間とサッカー部入部という選択肢も正解だったかもしれません。 ですが、ジュニアユースに挑戦、というかたちで子どもの可能性を信じてあげられてよかったと思います。

このコロナでスタート期間は変則的になるかもしれませんが、チームによっては夏前からセレクションが始まるところも。ぜひ早めに気になるチームのHPをチェックし、いつ開催か調べてみてください。

セレクションでは子どもたちの様子を見守るお母さん、お父さんの姿に愛の深さを感じます。優しく背中を押す親御さんの愛はきっとお子さんにも伝わっているはず。

どんな結果であれ、お子さんにとっては最良の運に導かれた結果。頑張った姿を褒め、また、お子さんを見守った自分自身も労って頂けたらと思います。
そして、セレクションに挑む子どもたちが萎縮することなく、自分の良さを発揮し、その瞬間を楽しめますように。

WRITER PROFILE

細田 阿也
細田 阿也
フリーアナウンサー。サッカー王国・静岡で生まれ育った兄弟(13歳、6歳)のサカママ。 小学生の時に体験したJ開幕からサッカーに魅了され、大学時代には夢だったTBSサッカーJリーグ中継ピッチリポーターとして日本代表、Jクラブを取材。 現在はフリーアナウンサーとしてイベントMCなど幅広く活躍。「サカママフェスタ」でもMCを務めており、選手とサカママ、サポーターとの仲介役として寄り添う姿が魅力。 中学年代、サッカーキッズの葛藤や挑戦、見守るサカママの想いなどを記していきます。
http://whatis.tokyo