アメリカ少年サッカー記15 「自主練マンネリ化の救世主」 | サカママ メインコンテンツに移動
アメリカ少年サッカー記15

アメリカ少年サッカー記15 「自主練マンネリ化の救世主」

自宅待機が始まってから7週目に入りました。ユタ州は学校の休校が学年末の5月末まで延長となり、クオーター制の4学期は一度も対面授業をされず、学年が終了することになりました。今週は、校内のロッカーに残された私物を取りに行き、オンライン全校集会でゲストレクチャーが企画されています。学習面は、学年末なので、オンラインでテストや怒涛の課題提出が待ち構え、例年と同じように忙しい月になりそうです。

マンネリ化する生活と自主練

息子は、毎日ルーチンのように、学校の課題をして、フットワークやサッカーの練習し、友達とチャットしながらテレビゲームをやっています。腕につけているフィットビットによると、1日の運動時間は100分くらい。それなりに運動しているものの、自主練が1ヶ月以上も続くと、どうしても練習内容がマンネリ化します。そこで、新しい練習のヒントになるかもしれないと思い、リバウンダーを購入してみました。

リバウンダーは、跳ね返るサッカーゴールで、ネットめがけてボールを強めにキックし、跳ね返ったボールをさらにキックで返し、ボールを繰り返し正確に蹴る練習に使います。一人だとなかなかできない練習があり、例えば、ボールの予測しにくい動きや速いスピードに反応する練習は、リバウンダーを使って補えます。もっとも、リバウンダーを使った練習はまだ始めたばかりで、正しい角度でボールを蹴るようになるには時間が必要です。アメリカでプレーしている永里優季選手もちょうどリバウンダーを購入したようで、練習の仕方やボールの蹴るポイントをYouTubeでシェアしてくれて、参考になっています。

実は、注文してから発送までかなり待ったリバウンダー。届いてすぐ組み立てて、喜び勇んで練習を開始したものの、たった20分で壊してしまいました。蹴ったボールがネット上を跳ね上がり、ネットを固定するポールの留め金を破損したのでした。どうにかテープをポールに巻いてネットを固定したので、今でも使えます。ただ、このアクシデントはまるでコントのようで大笑い、ボールを正しく蹴らないと、力任せのキックではリバウンダーが壊れる教訓にもなりました。

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チームメイトは何してる?

サッカーチームでは、コーチの呼びかけで、今何をしているかを報告しあいました。チームメイトはこの期間を実に個性的に過ごしていて、2輪バイクや4輪車に乗り始めたり、ツリーハウスを作ったり、自宅の敷地でゴルフをしていました。田舎ゆえに、庭の広いお家もあって、やっていることのスケールの大きさに笑ってしまいます。他には、料理を始めた、髪の毛をピンク色に染めた、なんて子もいました。息子は、夕方の余暇を活用して、日本にいる同年代の従姉妹に英語の家庭教師を始めました。

どのチームメイトも、学校の課題に追われ、サッカーもしっかり練習しているようですが、誰一人、テレビゲームについては触れません。ゲーム好きが多いので、相当にプレーをしていそうですが、息子を含め、この件だけは皆が口をつぐんでいます。

長いトンネルの先

州では、少しずつ再開に向けて計画やルールを発表し、個々の家庭でもこれまでの自宅待機からどう移行するか、考え始めています。これは州のユースサッカー協会も同様で、サッカー活動の再開に向けた計画案を知事に提出しました。

案によると、再開は3段階に分け、最初の1ヶ月は、10−15人までに制限した練習のみの開始、2ヶ月目に試合の開始、3ヶ月目に、ようやく大きな大会の開催まで漕ぎ着ける、という計画です。最初の2ヶ月は、保護者は車内で待機し、試合の観戦数も最小に抑え、試合後に行うハイタッチや握手も禁止、としています。この案が認められるのか、さらに計画通りに事態が進むのかは分かりませんが、サッカー再開への準備を始めたお知らせは、サッカーやチームメイトを恋しがっている子供達にちょっとした朗報となりました。

 

来月の記事には、練習再開の様子が書けるのか、はたまた、おこもり継続中か、全く予測がつきませんが、やる事を淡々とやりながら、小さな喜びを見つける毎日も、ささやかでありながら楽しんでいます。

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WRITER PROFILE

近本 めぐみ
近本 めぐみ

日米で色々な大学、研究所を渡り歩く理系研究者。現在はアメリカ在住、在米歴と息子のサッカー歴が8年のサカママ。サカママWEBでのコラムを通して、アメリカならではのサッカー育成の面白いところ、興味深いところを発信していきます。

★外部ブログ「アメリカ発少年サッカーの育成事情」でも執筆中