少年・少女サッカー上達に本当に必要な事
皆さまこんにちは!
初めまして、サッカーコーチ・企業コンサルタントの丸山寛之です。
昨日、一年のサッカーイベントの中でも私が楽しみにしている、男子・女子の高校サッカー決勝が終わり予想もつかないような展開に感動冷めやらぬ状態です。
さて、本日より一年間記事掲載を担当させていただきます。
トレセン等でコーチをしている関係上、選手発掘のために試合の視察等をしていて気になったことや
私が様々な講習会等で学んだ中で育成年代(小学生中心)に必要なこと等を少しでもお伝えできたらと思っています。
まず、最初のテーマは「少年・少女サッカー上達に本当に必要な事」として今日は全体論を書かせていただき、詳細は今後の記事の中でテーマごとにご紹介させていただきます。
試合等に見ていてよく目にする光景として、コーチや親が叫ぶ場面が多々あります。
「なんでいかないんだよ!」、「どこ蹴ってるんだ、よく見ろよ!」「やる気だせよ!」等々挙げればきりがありませんが、親やコーチの期待する気持ちを叫んでいる事が多く、とても選手をサポートしているとは思えない声がけをよくみかけます。
別の機会に詳しくご紹介しますが、選手の事を思っての事であればもっと適切な声がけの仕方があります。一言でいうと前向きなポジティブ変換です。
昨年のラグビーの日本代表コーチのジェイミー氏や先日の箱根駅伝の原監督の選手を適切に励ます言葉には感動しました。
少しだけご紹介すると、ジェイミー氏はアイルランド戦の前のロッカールームで「誰も我々が勝てるとは思っていないが、我々は今まですべてを犠牲にして自分たちがここにいるのを知っている」と言っていました。
原監督は「後ろから迫ってきているけど、お前の方が早い、行ける!」というような場面がありました。
いずれも、ネガティブな情報を打ち消して、選手をポジティブな気持ちにもっていく声がけをしています。これは脳科学的でも選手の気持ちをもりあげる手法として紹介されています。
このことは一流の選手を育成しているコーチの話と片づけるのではなく、全てのカテゴリーにおける選手に対してそこに関わる大人が学び、実践することだと思っています。
次に、選手を鍛えるためだといって、朝から晩まで一日5試合も6試合も試合を組んだり、土日だけでなく、平日もサッカー漬けにしたりしてしまうケースもよく目にします。
体が出来上がっていない小学生の育成年代においては、鍛えられるどころか、故障の原因のとなり、選手を潰すことになる場合もあります。ましてやサッカーが嫌いになったりしては元も子もありません。いかに継続できる状態、環境を周りがサポートできるかが大切です。
それに向け、ちゃんとした育成を促すために適切なトレーニングと休息、食事のバランス等がとても重要になります。
特に体に大きな負担がかかる試合は1日に1~2試合、多くても休息を入れながら3試合程度に抑える等の配慮が必要かと思います。
加えて、試合前は怪我予防として膝、股関節等の関節の動きを良くするストレッチを行い、試合後は疲れを残さないように筋肉を中心としたストレッチを行うことが大切です。
また試合前はエネルギーを使うので、試合の30分以上前におにぎりやサプリ等で炭水化物を摂る、試合後はエネルギーを消費し、筋肉も疲労しているので、炭水化物に加えてタンパク質等を摂ることが必要です。
トレーニングに関しては、サッカーのトレーニングとしては基礎練習をしっかりやってスキルを身に付けることが重要です。
またスキルの質をサポートするトレーニングとして運動神経等を鍛えるコーディネーショントレーニングやアジリティトレーニング等があります。
過度な筋トレは育成年代にはあまりよくないので注意が必要です。体幹等の体のバランスをよくするためのトレーニングはお奨めです。
ざっとお話ししましたが、具体的にはどうするの?という疑問が残ったと思いますので次回以降、ひとつずつ具体的な話をしていきたいと思います。
よろしくおねがいいたします。