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アメリカ少年サッカー記11 オフシーズンの過ごし方

オフシーズンを大切にする文化

日本では、年中無休という言葉が幅広く使われていますが、アメリカでは、オフをしっかり取る習慣があり、その傾向は少年サッカーにも見られます。息子のチームの場合、例年、11月から2ヶ月間ほどチーム活動を休止し、オフシーズンになります。息子のチームメイトの多くは、この時期に活動するバスケットボールのチームに入り、その練習や試合で大忙しのようです。ごくたまに、サッカーの練習で集まろうとチーム内で声がかかったり、他チームとの練習試合が入っても、バスケの試合で早退や欠席する子が多く、人集めに苦労します。このように複数のスポーツをする文化は、アメリカの多様性を大切にする考えが、スポーツにも浸透しているからかもしれません。

オフシーズンで退屈しない対策

一方で、チームには息子を含めサッカー一筋の子供もいます。この子供達にとって、オフシーズンは、途端に手持ち無沙汰になります。息子は、家にいるとテレビゲームで遊ぶことが多くなってしまうので、1ヶ月単位で申し込めるスポーツレッスンに行かせるようにしています。去年、一昨年は、スイミングとスキー。その前には、ロッククライミングのアフタースクールにも行きました。サッカー以外にも色んなスポーツをやることは、普段サッカーで鍛える筋肉と違う筋肉や上半身を使い、体が色んな動きを覚えるので良い、とされています。ところが、息子自身は、これらのスポーツにはサッカーのような情熱を持てず、レッスンに連れて行くのにも一苦労です。スイミングの時など、プールの駐車場まで行って、やはり今日のレッスンは受けない、と頑なに拒む日もありました。サッカーの時には、学校を休んでも絶対に練習に行こうとするので、息子のサッカーへの情熱を、改めて実感する季節となります。

そんなオフシーズンですが、今回は、他のスポーツの習い事を一切しませんでした。その理由は、チームの活動が11月末まで続き、忙しかったからです。息子のチームは、今期に、複数の州のチームが集まるリージョンリーグに初めて参加したのですが、そのリーグ戦が11月末まであり、その試合に向けたチーム練習が組まれていました。さらにその練習の合間に、オリンピック育成プログラムと呼ばれる州の選抜チームを決めるトライアウトや練習会が週2日ありました。その結果、リラックスする時間がないまま、この2ヶ月が過ぎていました。息子にとっては、他のスポーツをイヤイヤやる必要がなく、好きなサッカーだけをずっと続けられて、楽しかったと思います。

自主練でパワーアップ

シーズン中は、ほぼ毎週末に試合が入り、疲労も蓄積されやすいので、怪我のリスクを下げるために、あまり自主練をやりません。ですが、オフシーズンの間は、日が短く、家で過ごす時間が長くなるので、少し自主練をやるようにしています。私達の住む地域は、冬に、最高気温が氷点下になる程寒く、雪が積もることもあり、外で練習ができません。そのため、自主練は、家の中でサッカーボールを使ったフットワーク系の練習が主です。この練習は、小さいスペースで、細かいボールタッチを行う動作を1分間反復し、その後、30秒の休憩をへて、次の動作へと移るインターバルです。十種類のフットワーク技術を連続で行う練習は、15分程度ですが、内容がハードで、心拍数がかなり上がり、たくさん汗をかきます。また、この練習は、常にボールを裸足で触るので、ボールを扱う感覚を保つことにもつながります。

改めて考えると、リフレッシュのためのオフシーズンが、今回は完全にチーム以外のサッカーの機会で埋め尽くされていました。やはり我が家は、年中無休の日本人気質なのかもしれません。

1月に入ると、チーム練習がようやく再開します。これから2ヶ月くらい、チーム練習を積んで、2月にはリージョンリーグ戦、雪解けの3月から州内の春リーグ戦が開始。そこから、5月のState Cupまで駆け抜け、1年のシーズンを終えます。

2020年も、「アメリカ少年サッカー記」をどうぞよろしくお願いします。

WRITER PROFILE

近本 めぐみ
近本 めぐみ

日米で色々な大学、研究所を渡り歩く理系研究者。現在はアメリカ在住、在米歴と息子のサッカー歴が8年のサカママ。サカママWEBでのコラムを通して、アメリカならではのサッカー育成の面白いところ、興味深いところを発信していきます。

★外部ブログ「アメリカ発少年サッカーの育成事情」でも執筆中

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