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【教えて!カントク!】全国大会出場チームの監督に聞く、サッカーサポートのこと(前編)

12月29日にバディーSCの優勝で幕を閉じた「JFA 第43回全日本U-12サッカー選手権大会」。同大会に出場したチームの監督から、サカママの悩みを解決すべくアドバイスをいただきました!

後編はコチラから「サッカーノート」「中学サッカー進路」

サッカージュニアをサポートするうえで大事なことは?

 

大木宏之監督
(センアーノ神戸ジュニア)

大事なのは「遠からず近からず」。私たちのチームでは基本、子どもたちには手を出さないでほしいと伝えています。子どもたちが自立するためにも手出し口出しはせず、子どもたちと一緒に青春し、一緒に笑い泣き、喜んでもらえればと思います。

 

小山直樹監督
(大山田サッカースポーツ少年団)

プレーに対して、子どもに口やかましく言うと、サッカーが嫌いになってしまう場合も。まずは保護者がみて良かったプレーを褒めてください。褒めた後で、気になるプレーについて話をすれば、褒められたプレーは継続し、気になるプレーは改善しようとするものです。常に保護者は選手の良き理解者であり、ベストサポーターであることが大切です。

 

小田耕市監督
(田宮ビクトリーサッカー少年団)

早く寝る習慣を付ける、身体が発達する食事を心がけることなどは、指導者ではできないことなので、子どもたちがサッカーを健康に続ける環境を保護者が大切に考えてほしいのです。また、練習態度など練習している姿を見学に来て欲しいとも思います。

 

山添啓太監督
(アミティエスポーツクラブ草津)

高学年になると人数が多い強豪チームの場合、公式戦にむけてのメンバー分け、スタメンやベンチなどシビアな部分も出てきます。でもサッカー人生は小学生年代がゴールではないので、保護者の方も現状に一喜一憂するのではなく、どんな状況であっても頑張っているお子さんの一番の理解者でいてほしいと思います。

 

樋口貴史監督
(アビスパ福岡U-12)

保護者は選手が「ミスをするのでは」と感じても、時に見守り、ミスをさせることも大切です。ジュニア時代は「ミスをして、考え、チャレンジ」のサイクルで成長するのです。

 

住谷学監督
(リベロ津軽SC U-12)

「親も一緒に一丸となり闘います」「絶対負けるな」など無責任なことは言わないことです。選手の負けない心を作る妨げになるからです。試合の勝ちは自分の子のおかげではなく、勝敗はすべてチームの選手たちによるものです。そっと見守り、たまに背中を押してあげればいいのです。

高学年になり、時々反抗的な態度を取ることも。どのように向き合えばいいですか?

 

土田哲也監督
(鹿島アントラーズつくばジュニア)

まずは選手の行動をよく見ること、考えを傾聴することが大事です。そのうえで、正しいことと間違っていることの基準をはっきりと伝え、過ちに対しては大人が感情的に指摘するのではなく、「なぜ」間違っているのか理由を伝えることです。指摘に対して反抗的になったとしても、そこから目を背けるのではなく、しっかりと向き合うことが大事。その時に理解を示さなかったとしても「いつかわかってくれればいい」「大人は憎まれてもいい」くらいの気持ちで接したらいいと思います。

 

金澤祐介監督
(栃木SC U-12)

人のために、チームのためにとった行動をみつけてあげること、その子の価値を認めて褒めていくことが大事だと思います。また、ダメなことをした時は本気で向き合うことも必要です。

 

西谷冬樹監督
(横浜F・マリノス プライマリー)

反抗期は子どもが行動をとる前に大人が先回りして答えを伝えてしまい、窮屈な思いをさせてしまうケースで起きる場合が多いのではないでしょうか。時期的に自我が芽生えるので、子どもが行動をとってから「こういう考え方もあるのでは?」と、子どもの考えていることを尊重しながらコミュニケーションをとるように心がければいいと思います。

More Advice

中村司監督(RENUOVENSOGASA FOOTBALLCLUB ジュニア)
選手たちも、保護者の方も『今』は今しかないのです。その中で『今』しかできないこと、経験できないことを大切にし、楽しんでほしいと思います。

上林誠監督(鶴岡Jr.FC)
子どもたちは、まずはサッカーを楽しむことが大事。楽しさのレベルが上がれば「負けたくない」「勝ちたい」といった感情がでてくるのです。

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