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教えて!カントク!FC.VIDA(東京都)桜井佑樹監督

「中学サッカー進路」について、サカママからの疑問に監督が答えます。ただ上手さだけを追求するのではなく、サッカーを通した人間教育の大切さについて、耳を傾けてみてください。

FC.VIDA
(東京都)
桜井佑樹監督

小学生のうちに中学サッカー進路はいつごろから考えるべきでしょう。

6年生からで十分ではないでしょうか。早いところでは夏休み頃からセレクションが始まりますので、そこまでにある程度絞り込んでいく作業に入ればいいと思います。チームの成績ばかりを追うのではなく、育成理念や方針などチームの特色を吟味することが自分に合ったチーム選びの近道となると思います。今のクラブチームの趨勢としては、早く良い選手を獲得しようとセレクションの開催時期が早まっているのが実情です。どのチームも定員が決まっていますので、情報収集は早くから始めるに越したことはないでしょう。

クラブチームにおける中学の部活動との違い、部活動と比較したクラブチームの良さとは何でしょうか?

中体連ではクラブチームと違い、専任のコーチが就くわけではないので、顧問となる先生の転勤は大きな課題となります。表現として弊害があるかもしれませんが、日本でもサッカーは学校の先生が教える時代ではなくなっているのかもしれません。ドイツをはじめ欧州ではスペシャリストを育てるべく、専門家が少しでも早い時期から携わるようにしています。海外の方式をそのまま日本に移管するわけではありませんが、日本サッカーもクラブチームが増えたことで、徐々に進化してきているのではないでしょうか。私たちもそれに遅れないように毎日が勉強です。

中学年代の育成について、大切なことは何だとお考えですか?

設立当初から、基本的な礼儀であったり審判へのマナーであったり、態度を改めるよう、先陣をきってやってきました。そうすると、サッカーに取り組む姿勢がキチンとしてくる。それが相乗効果となって勝てるチームになるわけです。そこを疎かにすると一定のレベル以上の成長はなくなります。「自由」が「勝手」になるようではいけません。サッカー選手である前に1人の人間であことと、それがチームの伝統になっていると思います。

クラブチームでの活動と学業は両立できるでしょうか?

永遠の課題ですよね。中学校のある先生は、例えば「勉強70、サッカー30」と指導するかもしれませんが、それは違います。ウチでは「勉強100、サッカー100」と教えています。100%一所懸命に打ち込むんです。でも、100%なんてなかなか出せませんし、「疲れた」と弱音だって口を突いて出てくるでしょう。でも、それが10分でも20分でも100%打ち込めば必ず身になります。毎週末にリーグ戦があってなかなか難しいところもあるのですが、ウチでは試験期間は相談をして練習を休んでもいいようにしています。各々の学業の成績も把握していますから、そこは臨機応変に対応していますね。ウチでは試合に出ている選手でもオール5の成績を上げている子がいます。みんながみんなサッカーだけという訳に行きませんし、少しでも成績は上げてほしいとは思いますね。

中学年代の保護者のサポートについて、どういったことが大切か、また保護者はお子さんとどう向き合うことが大事だとお考えでしょうか?

クラブチームでの活動を終え、我々が見ることができないところは、保護者の方々と連携を取っていきたい部分です。つまり、帰宅後の食事、睡眠、入浴は非常に重要な要素だと思います。お菓子ばかり食べるのではなく食事をしっかり摂っているのか、テレビで夜更かしせずちゃんと睡眠をとっているのか…。そこを親御さんに担っていただきたいと思います。

ウチはチームのコンセプトとして保護者会も説明会もやりません。クラブの考えについてきてほしい。その分、チーム状況であったり、連絡事項は事細かくメール配信しています。小学6年生の東京選抜も見ていますが、車の送迎を禁止していても、電車できたことを装って、親が近場まで車で送ってしまうんですね。過保護であることが、サッカーでは時にマイナスになります。ウチではまず自主性、自立を最優先においています。

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