【高校サッカーとeスポーツ】爆発的に拡大する“新たなスポーツ”の可能性は!?
世界的に拡大を続ける“eスポーツ”。それは、一部のプロフェッショナルプレーヤーだけのものから裾野が広がり、あらゆる年代にも波及している。今年は10月に茨城県で開催される国体の文化プログラムとして採用され、少年の部=高校生の参加も認められた。ゲームで行うサッカーは、サッカー部活生にとって“別ジャンル”のものなのか?それとも“新たなスポーツ”なのか?あらゆる角度からその可能性を探る。
世界の競技人口は1億人!?
「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターゲームによる競技の総称だ。日本では過去にも一部で格闘ゲームブームが起こったが、対戦ゲームを“スポーツ”として捉えた世界的な潮流、現代の同ジャンルにおける社会的認知度は当時の比ではない。
世界の競技人口は1億人を超えるとまでいわれており、2018年9月インドネシア・ジャカルタで行われたアジア大会では、日本代表が『ウイニングイレブン 2018』で金メダルを獲得し、社会的な脚光を浴びた。同年には大規模なプロ大会も多数開催され、eスポーツの普及を目的とした日本eスポーツ連合が発足し、国内におけるアマチュアからプロの制度や組織といった枠組み造りが急速に進んでいる。
行政がeスポーツ普及に動く
このような“eスポーツ元年”を経て、今年は「いきいき茨城ゆめ国体(第74回国民体育大会)」の文化プログラムとして、全国で予選を行う「都道府県対抗eスポーツ選手権」が開催される。特筆すべきは、少年の部として高校生の参加が認められていることだ。この他にも若年層をeスポーツに取り込む動きは活発で、3月には「全国高校eスポーツ選手権」が開催され、Jリーグが、コナミデジタルエンタテインメントと共同で『eJリーグウイニングイレブン 2019シーズン』を開催。スマホで誰でもプレーでき、「18歳以下(U18)」のカテゴリーも設けられ、初心者から上級者まで間口は広がり続けている。
サッカー部でもeスポーツ?
一方、「ゲームはスポーツではない」という意見があることも事実。部活動としてのeスポーツの普及に「待った」をかける動きもある中、出場機会のない選手たちに「俯瞰でゲームを理解できる」eスポーツを推奨するサッカーの強豪校もある。多様性が求められる現代、正解は一つではないはずだ。ゲームを「別の世界」と決めつけず、サッカー部活生のキミたちも、この特集でeスポーツの魅力・可能性を見つけるきっかけとしていただきたい。
サッカーゲーム「ウイニングイレブン」にて、高校生でも参加可能なeスポーツ大会
“いきいき茨城ゆめ国体”
全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI
対象タイトル:『ウイニングイレブン2019』(PS4)
国体の文化プログラムとして採用されるeスポーツ大会。国内最大規模のスポーツの祭典で行われ、参加者を広く公募している。「少年の部」として高校生のカテゴリーが用意され、3人1組のチーム戦となる。“県の代表”として競うeスポーツとして初の試みとなる。
各都道府県サッカー協会などが主管で地方大会が開催。8月までに主にオンラインにて地方予選が行われ、オフラインにて都道府県代表決定戦、本大会が開催される。
4月~8月
オフ・オンラインにて期間内に行われる。
★各地域開催時期はこちらをチェック!
最大8チームが進出
4月~8月
各都道府県にて特定の会場でオフライン大会が行われる。
1チームが代表に
(開催地の茨城県のみ2チーム)
10月4日~6日
茨城県内会場にて48チームによるオフライン大会が行われる。
エントリー方法
- チーム結成
3~5名のチームを結成し、リーダーを一人決める。 - チームエントリー
リーダーがチームエントリーを行う。チーム加入コードを発行。 - チーム加入
リーダーは発行されたチーム加入コードをメンバーに配り、メンバーそれぞれがチーム加入を行う。
※オフライン予選の有無、ならびに代表決定戦・オフライン予選・オンライン予選の方式は、各都道府県の参加状況によって異なる。
開催概要
- 対象タイトル:ウイニングイレブン 2019/ウイニングイレブン 2019 Lite(基本プレイ無料、オンライン予選のみ)
- カテゴリー:少年の部=高校生(2001年4月2日から2004年4月1日生まれ)/オープンの部(年齢制限なし)
- 参加費:無料
- 大会形式:3人1組「PESLEAGUE CO-OP」モードほか
- 表彰:入賞チームへの表彰 ※賞金はなし
- 主催:全国都道府県対抗eスポーツ選手権大会 2019 IBARAKI ウイニングイレブン予選実行委員会