『ウイニングイレブン』のKONAMIが目指すeスポーツの未来とは!?

『ウイニングイレブン』のKONAMIが目指すeスポーツの未来とは!?

“国民的サッカーゲーム”がeスポーツの世界を席巻!

もはや『ウイニングイレブン』の名を知らないサッカープレーヤーなどいないのではないだろうか。誰もが知る“国民的サッカーゲーム”は、eスポーツにおいても中心タイトルとして世界規模で展開されている。国体に合わせて開催される「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」、モバイルゲームの「eJリーグ ウイニングイレブン 2019シーズン」など国内でも人気が加熱する同タイトルを手がけるKONAMIの見据える未来とは?

車田貴之さん

株式会社コナミデジタルエンタテインメント

車田 貴之 TAKAYUKI KURUMADA

プロモーション企画本部 副本部長

人としての成長をeスポーツでも得られる

eスポーツの機運が高まった昨年を振り返るといかがでしょうか?

「KONAMIとしてeスポーツという単語を意図的に使い始めたのは2016年からになりますが、世の中のターニングポイントは間違いなく昨年であったと思います。8月から9月にかけてジャカルタで開催されたアジア大会でeスポーツがデモンストレーション競技として行われ、広報対応で私も現地入りしてきました。リアルスポーツの国際大会の中での開催ですから、会場の雰囲気はサッカースタジアムそのものでしたね。杉村直紀選手、相原翼選手が『ウイニングイレブン(以下ウイイレ)』を用いたeスポーツ競技で金メダルを獲得し、数多くのマスメディアで広く報道されましたが、何より驚きだったのが“スポーツニュース”として扱われたことです。この大会を機にeスポーツを初めて目にした方は非常に多かったと思いますし、eスポーツにとって大きなターニングポイントだったと思います。同年には茨城ゆめ国体の文化プログラムとして大井川和彦茨城県知事からeスポーツ大会の開催が発表され、それ以降、地方自治体の方から『ウイイレを使った大会をやりたい』というお問い合わせを本当に沢山いただくようになりました」

具体的にeスポーツとどのような関わりをされているのでしょうか?

「自社の主催大会以外だと大きく2つに分けられます。一つは『ウイイレなどを使用して大会を行いたい』といったお問い合わせに対して、許諾をさせていただく『タイトル協力』。もう一つが『大会協力』といって、アジア大会や、茨城国体に合わせて開催されるeスポーツ選手権がこれにあたります。視聴コンテンツの配信サポートや、大会のレギュレーション策定、どういう演出で見せるか――、といったeスポーツで培った弊社のノウハウを共有させていだくものですね」

KONAMI主催の大会も幅広く開催されていますよね。

「そうですね。『eJリーグ ウイニングイレブン 2019 シーズン』はJリーグさんと、「eBASEBALL(イーベースボール)」は一般社団法人日本野球機構(NPB)さんと共催という形で大会を開いています。これらはゲームとリアルの相乗効果、新しい価値の創出を期待しての取り組みとなります」

サッカー界はもちろん、「ウイイレ」の知名度は凄まじいものがあります。

「ウイイレは1995年に誕生し、来年で25周年、四半世紀続いていることになります。シリーズの全世界累計販売本数は一億本を超え、欧州、アジア、南米と競技人口が世界規模で増え続けていることが、eスポーツの競技タイトルとして支持を受けている理由だと思います」

eスポーツがここまで爆発的に拡大した要因は何だと思いますか?

「インフラの整備も大きいと思います。日本eスポーツ連合のプロライセンスを保有している選手がどのように腕を磨いているかというと、世界中の人と日々リアルタイムで競っているからです。今や当たり前となっているオンライン環境により、簡単に世界中のプレーヤーと対戦できるようになりました。昔だったら人を家に呼ぶしかなかったわけですから(笑)。上手い人たちと切磋琢磨できる環境が、競技レベルの底上げになっているのは間違いないと思います。また、人を成長させるのもeスポーツの魅力だと思います。アジア大会の金メダリスト杉村選手、相原選手が日本代表に決まったのが昨年5月。特に相原選手は当時高校生だったのですが、大会が進むにつれ、立ち振る舞いや顔つきが日々大人になっていくのが分かりました。これこそまさにスポーツを通じた学びだと思いますし、大会に参加した他の選手にとっても、人としての成長のきっかけになっていたと思います」

高校生プレーヤーに期待することは?

「eスポーツが盛り上がっていくためには、若い方の参加は必須だと思っていますし、親和性も高いと思います。若い方の生活スタイルには、ゲーム実況やYouTubeを見る『視聴文化』と、SNSを使ったコミュニケーションを行う『テキスト文化』があり、ライブ配信されている映像に熱狂しながらコメントで応援できるeスポーツは、この二つを兼ね備えていると思います。先の杉村選手、相原選手もそうであったように、ウイイレの上手い選手はサッカー経験者が非常に多いです。サッカーの知見がウイイレの戦略を立てるのにも効果的に働いているそうです。若い方たちが周囲を巻き込みムーブメントは起こると思っていますし、サッカー部活生の方にもぜひ参加いただきたいです。まずは会場に足を運んでいただければ、何か新しい世界が見えてくるのではないでしょうか」

KONAMIが手がけるeスポーツ大会

ウイニングイレブン
─ PRO EVOLUTION SOCCER ─

ウイニングイレブン
© Konami Digital Entertainment

日本発、世界を席巻するサッカーゲームのビッグタイトルが「ウイニングイレブン」だ。eスポーツの初開催は2001年と古く、当時は欧州地域大会として開催されたが、年を追うごとに他大陸へと広がり規模を拡大。現在ではKONAMI 主催の世界選手権を毎年開催している。

実況パワフルプロ野球

実況パワフルプロ野球
© Konami Digital Entertainment
© Nippon Professional Baseball

サッカーのウイニングイレブンと並び、KONAMIを代表する野球ゲームシリーズの金字塔。eスポーツでは日本選手権を2016年から行っているが、昨年は一般社団法人日本野球機構(NPB)と共同で開催するプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」を開催。今年1月には「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ 2018-19 SMBC e日本シリーズ」として日本一決定戦が大々的に開催された。

遊☆戯☆王

遊☆戯☆王
© Konami Digital Entertainment
© 高橋和希 スタジオ・ダイス/ 集英社 企画・制作/KONAMI
© 高橋和希 スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・NAS

人気漫画・アニメから派生したトレーディングカードゲーム「遊戯王オフィシャルカードゲーム」をグローバルに展開し、1999年の発売から今年で20周年となる。2003年からKONAMI主催で「Yu-Gi-Oh! World Championship」という世界選手権を開催し、2017年からはモバイルゲーム「遊戯王 デュエルリンクス」のeスポーツ部門が新設され、熱いデュエル(試合)が展開されている。

サッカー部活生に聞いた
「eスポーツ意識調査」

eスポーツ意識調査

まず、eスポーツそのものに関心のある選手が半数を占めたが、意外にも「どちらでもない」という意見が目立った。盛り上がっていることは理解しているが、実際にどんなeスポーツの大会が開催されているか「分からない」といった回答が多かったようだ。そして、興味のある、なしに関わらず、スマホでゲームをしているプレーヤーは実に90%を占め、いかに普段からスマホを利用しているかが分かる。その中で好きなゲームアプリのダントツの1位が「ウイニングイレブン」。サッカー部活生にとっていかに“ウイイレ”が浸透しているかが理解できる。個別の回答では、大会に出場できるなら「挑戦してみたい」という選手も多く、eスポーツの今後の可能性を感じさせる結果となった。

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