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先輩が語る大学サッカー 一般入試合格のススメ(その3)

高校生たちに贈る「夏から始める大学受験対策」

ここで紹介するのは「大学でサッカーを続ける」ために“一般入試”で大学を合格し、現在活躍を続けている先輩たちだ。
高校3年間、サッカーに情熱を燃やし続けた彼らは、どのようにして合格を勝ち得たのだろうか?

一般受験から大学でサッカーを続けるということ。
勉強と部活の両立は、高校生にとって永遠のテーマといえる。だがこの課題に真剣に向き合い、難関と呼ばれる大学入試を勝ち抜き、サッカー部のトップチームで活躍する先輩たちは存在する。彼らは限られた時間の中で、どれだけの努力を重ね“二兎”を得ることができたのだろうか。
今回はサッカーの実績を背景に入学するのではなく、一般入試から大学合格を勝ち取り、関東大学リーグのトップチームで活躍する3人を紹介する。

中畑天秀

中畑天秀 中央大学◀︎修猷館高校(福岡)
なかはた てんしゅう●1996年12月6日生まれ/中央大学商学部4年/FW/179cm・73kg

「勉強もサッカーも、覚悟を持って臨むべき」

 高校入学時から大学に行くことは明確な目標としてありました。サッカーの強豪校やユースへ行く選択もありましたが、福岡の修猷館高校に進学したのも大学に行って自分の可能性を広げたいと思ったからです。
 高校3年の夏までは日頃のサッカーに加え、学校の一大行事でもある運動会の準備やミーティングに追われ、勉強に集中する時間がなかったです。だから、授業の合間の休み時間に、集中して勉強するようにしていました。時間がなかったので、みんながゲームで楽しんでいる間も、一人で古文単語などを読んで勉強していました。
 9月に部活動を引退したので、そこからは勉強モードに切り替わりました。いつもの起床時間を20分早め、すぐに登校して勉強を続けるようにしました。理系から文系に転向するため、社会科にも新たに取り組む必要があったので、本当に忙しかったですね。大学合格のポイントは、それまでサッカーに注いでいた情熱を、どれだけ勉強にも注ぐことができるのかだと思います。
 大学入学後はセレクションを経てサッカー部に入部しました。新入生歓迎会でサッカー部の先輩方が勧誘をしていたのですが、募集はマネージャーのみだったんです。中大サッカー部は実績のある選手が全国から集まってきていますから、僕のようなサッカーの実績のない選手が入部できるのか心配でした。何とかスタッフの方に掛け合い、5月のセレクションに参加させていただくことになりました。
 大学合格後の3月には福岡から上京し、大学の近くで一人暮らしを始めたのですが、2か月後のセレクションまで練習場所がほぼない状態でした。だからフットサルサークルの練習に潜り込んだり、近所の小学校など、場所を見つけるだけで大変でした。セレクションに合格できたことは覚悟を持って臨んだことだと思います。「これで落ちたらサッカーを辞めよう」と思っていたので、すべてを出し切ろうと思い練習してきた。その覚悟があったからこそ、結果的に現在トップチームでやらせてもらっているのだと思います。
 高校生たちは、将来どうしたいのかをできるだけ早い段階から考えるべきだと思います。どうにでもなれるように勉強はしておいた方が絶対にいい。サッカーに情熱を燃やすことはもちろん、それ以外の時間を将来のために使ってほしいですね。

中畑センパイからのアドバイス!

・授業の休み時間に集中して勉強する
・サッカーに注いだ情熱を、勉強にも注げられるか
・できるだけ早い段階から進路を考えるべき

先輩が語る大学サッカー 一般入試合格のススメ(その1)はこちら
先輩が語る大学サッカー 一般入試合格のススメ(その2)はこちら

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