メインコンテンツに移動

中央大学商学部で学ぶスポーツ・ビジネス・プログラム「Jリーグ・ビジネス論」

明治安田生命寄付講座
「Jリーグ・ビジネス論」とは!?

Jリーグクラブの経営者、広報・企画責任者が週替わりに講演を行い、学生が実際にクラブ経営に参画する!?
中央大学商学部の同講座に、サッカー業界から熱い視線が注がれている。大学とサッカービジネスの新たな取り組みの内容とは!?

スポーツ・ビジネス・プログラム「Jリーグ・ビジネス論」
講座に参加する学生の真剣な表情から、スポーツビジネスへの関心の高さが伺える。

サッカービジネスの仕組みを学べる!

Jリーグのタイトルパートナーである明治安田生命保険相互会社が寄付・協賛し、Jリーグの村井満チェアマンを始め、Jクラブの経営者、広報・企画責任者が週替わりにサッカービジネスの実務について講演する。そんなサッカービジネスを志す者にとって、夢のような講座が中央大学商学部で行われていることをご存じだろうか。

本年度から始動したこの「Jリーグ・ビジネス論(明治安田生命寄付講座)」、その立ち上げの経緯は4年前に遡る。

当時、文部科学省の要請により、大学教育において学生の能動的・自律的な問題解決を目指す学習(プロジェクト・ベースト・ラーニング)の機運が高まるなか、中央大学商学部長の渡辺岳夫教授が2015年から立ち上げたキャリア教育が、サッカークラブ(東京23FC)運営に学生が参画するという演習科目「スポーツ・ビジネス・チャレンジ演習/実習」だった。

「20人の受講者制限に対し、希望者は3倍以上。学生のスポーツビジネスへの関心の高さは理解していたが、正直ここまでとは思わなかった」(渡辺教授)

学生たちの熱は、渡辺教授の想定を越える実績を生み出す。東京23FCのホームゲーム集客への広報・宣伝活動であらゆる施策を打ち出し、関東一部リーグでは異例となる3,300人もの観客動員を実現。これが多数のメディアで取り上げられ、瞬く間にその活動が知れ渡ることとなった。

「世界的イラストレーターである久保誠二郎氏にポスターデザインを依頼したのも学生たちです。久保氏の地元が江戸川区出身ということから、何のコネクションもないところから始まり、久保氏が作成した『エディ君』は、今や東京23FCの公式キャラクターとなっています」

その後、4年の演習実施を経て渡辺教授が掲げる「学生の自発的参加による地域への社会貢献」という同科目の精神に、サッカー文化の裾野を広げるというJリーグの理念が合致し、村井満Jリーグチェアマンが協力を快諾。明治安田生命のバックアップもあり、Jクラブの錚々たる講師陣による「Jリーグ・ビジネス論」が実現した。

「学部の授業でここまでサッカービジネスに特化した科目は、おそらく全国を見渡してもないでしょう。私が学生の頃だったら絶対に受けていましたよ(笑)」

Jクラブのキーマンによる講座や、クラブ経営にチャレンジする演習などによって構成される「スポーツ・ビジネス・プログラム(SBP)」。渡辺教授の長年の想いと、学生が残した数々の実績が、他に類を見ない画期的なプログラムを実現した。大学とJリーグによる新たな取り組みが、日本のスポーツビジネスの未来を変えるかもしれない。

スポーツ・ビジネス・プログラム「Jリーグ・ビジネス論」

Jクラブによるサッカービジネスの
「今」がわかる

Jリーグタイトルパートナーの明治安田生命のサポートにより、J1やJ2のサッカークラブの最前線で活躍する営業、企画、広報のスペシャリストが、スポーツビジネスの実務について講演する。クラブの歴史や取り組みに特化したものから、サッカービジネス全般の話など講演内容はさまざま。各クラブの地域特性や、スポンサー、サポーターの特徴など、同講座でしか知り得ない内容となっている。Jリーグの村井チェアマンも登壇予定。

POINT 1Jリーグの多様な経営を知る!

Jリーグといっても、各クラブによってその取り組み方はさまざまだ。スポンサー収入、スタジアム集客、プロモーションのアプローチはそれぞれ異なる。「Jリーグ・ビジネス論」で、あらゆるクラブの講義を受けることで、サッカービジネスを俯瞰して学ぶことができる。

POINT 2関係者とのコネクション

午前の講座の後には、登壇者と学生との懇親の場「ランチ会」が設けられている。普段は会うこともできないJクラブのキーパーソンに、直接話を聞ける貴重な機会。コネクションが重要なスポーツビジネスの世界だからこそ「突っ込んだ話もできる場を提供しています」と渡辺教授。

POINT 3各クラブの地域特性がわかる!

サッカーの裾野を広げ、地域に根差した社会貢献を掲げるJリーグだからこそ、地域特性を知ることはクラブ経営にとって非常に重要な要素だ。講座を通し、何がクラブの収益の柱になっているか知ることで、地域の特徴が見えてくる。

スポーツ・ビジネス・プログラム「Jリーグ・ビジネス論」

豪華講師陣が集結!
  • Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)
  • 浦和レッズ
  • 清水エスパルス
  • 町田ゼルビア
  • 大宮アルディージャ
  • FC 東京
  • 水戸ホーリーホック
  • 松本山雅FC
  • 横浜F・マリノス
  • 川崎フロンターレ

松本山雅FC 神田文之社長

6月13日の講義では松本山雅FCの神田文之社長が登壇。6名のサポーターから始まった松本山雅の成長の軌跡が紹介され、地域に根差したクラブ経営の在り方と、今後の成長戦略について語られた。複合型スタジアム構想をイメージしたクラブのPVには、学生からも感嘆の声が上がっていた。

スポーツ・ビジネス・プログラム「Jリーグ・ビジネス論」

学生の出欠確認、講義のレポートはスマートフォンから投稿できるようになっている。講演後の質疑応答では、リアルタイムで次々と質問内容がスクリーンに列挙され、渡辺教授が選んだ質問に、神田社長が丁寧に答えていた。

大学の視点

渡辺岳夫教授

渡辺岳夫教授
(商学部長)

挫折を経験し、それを乗り越える力を養ってほしい

「この科目を通して私が学生に学んでほしいことは、レジリエンス(挫折をしても地力で乗り越えていく能力)にあります。ビジネスの世界では10回取り組んだら1回成功があれば良い方です。9回の失敗の先に成功が生まれる。学生に失敗をする場を与えるのもこの講座の大きな目的です。スポーツ・ビジネス・チャレンジ演習でのスポンサー営業では、一カ月かけても全滅なんてことはザラですし、学生もその度にうな垂れて帰ってきます。でも、大事なのはそこで立ち止まらずに、成功する喜びを掴むことにあります。這い上がる力を養って自身にとっても有意義な社会人生活を歩んでほしいと思っています」

スポーツビジネスを志す高校生に向けて

「スポーツとビジネスは一緒で、上手くいかないことの方が多いです。だからサッカーなどスポーツの部活動を経験して来た学生は、肌でその感覚がわかっています。ですから今、高校でサッカーを頑張っているみなさんには、スポーツで体験したことを、フィールドを変え、ビジネスの世界でも成功体験を掴んでほしいと思っています。みなさんの参加をお待ちしています」

学生の視点

萩原風人さん

萩原風人さん
(商学部1年)

将来的にスポーツ界に貢献できるような仕事に就きたい

「高校は埼玉の伊奈学園総合高校サッカー部でプレーしていました。大学でもサッカーを続けるか迷っていたのですが、中央大学の学生がサッカーのクラブ経営に参画して活躍しているという記事を発見し、仲間とも話題になっていました。ギリギリまでプレーヤーを続けるか悩みましたが、スポーツビジネスへの興味が勝り、中央大学に入学して、この『スポーツ・ビジネス・プログラム』を受けることにしました。講座の内容はクラブに特化したものから、ビジネスに特化したものまで毎回違います。色々なJクラブの取り組みを知ることができ、100分の講座はあっという間に過ぎてしまいます。将来、スポーツビジネスに関わりたいですし、大学で色んな知識を得た上で進路を決めようと思っています。来年から始めるスポーツ・ビジネス・チャレンジ演習も今から楽しみです」

中大生が完全プロデュース!
学生が奮闘する姿を見に行こう!

「スポーツ・ビジネス・チャレンジ演習/実習」にて、中大生が集客に取り組む東京23FCのホームゲームが9月7日に開催!学生が奮闘する姿を見に行こう!

東京23FC

9月7日(土) 17:30 Kick off
東京23FC VS 桐蔭横浜大学
会場:江戸川区陸上競技場
【お問い合わせ先】東京23FC事務局
(MAIL:23sports@tokyo23fc.jp)