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【速く走るための5つの方法】Lesson1 正しい“気をつけ”の姿勢を身につける!

じつはどんなキッズも、ちょっとしたポイントを知っていれば速く走れる可能性があるのです! その方法を現役時代は日本を代表する短距離走のランナーであり、現在は日本代表岡崎慎司選手の専属コーチを務める、法政大学杉本龍勇教授に教えてもらいました!

速く走るためには“気をつけ”の姿勢が最も重要!

「速く走るには、とにかく正しい姿勢が大事」と杉本教授。正しい姿勢とは、“気をつけ”の姿勢のこと。この姿勢で走れば、進行方向へ正しく体重移動することができ、身体のブレが抑えられるので、効率よく走行できるのです。逆に、姿勢が悪い状態で走ってしまうと、身体が左右や上下にブレたり、微妙に蛇行してしまい、力が分散してしまいます。

「最近は、真っ直ぐに走れない子どもも大勢います。それは、日頃の姿勢にも影響しています。食事や勉強のときの姿勢が悪いと、当然、走ったりサッカーをするときだって、正しい姿勢を保つことはできません」(杉本教授)。

また、姿勢は集中力にも左右すると言われています。サッカー力UPのためにも、日頃からキッズの姿勢を正すように心がけましょう。

キッズの姿勢をCHECK!

チェック項目が多いほど姿勢が悪い証です。

  • 猫背ぎみ
  • 肩が前に出ている
  • 左右の肩の高さが違う
  • 食事のとき、茶碗や皿を持っていないことが多い
  • 勉強をしているとき、目と机との距離が近い

気をつけの姿勢をつくるコツ

正しい気をつけの姿勢は、すべての運動の基本になります。下記のポイントをおさえて、正しい気をつけの仕方をレクチャーしてあげましょう!

胸をはる

身長を測る時の胸の張り方をイメージ!少し背中がつるような感覚でOK。

肩の位置は身体のラインより少し後ろに

横から見たときに、肩の位置は身体のラインと同じか、やや後ろになるのがベスト。

頭から脚まで一直線に

かかと、お尻、背中、後頭部がきれいな直線になるように意識しましょう。

子供は「胸を張る=お腹を出す」とイメージしがち!

キッズに「胸を張ってみて」と言うと、お腹を突き出してしまうことがよくあります。親が見本となって正しい胸の張り方を教えてあげましょう。

徒競走で気を付けの姿勢をキープするには?

ヨーイで構えると、どうしても姿勢が崩れてしまいがちです。そのため、ここで胸を張るように心がけるのがコツ!運動会なら、ママが一言「胸を張って!」と声をかけるのもおススメです。そうすれば、キッズも気を付けの状態を意識して走ろうとするものです。

プラスポイント!

速く走るためには、気をつけの姿勢のほかに次の4つをおさえておくことが大事。正しい姿勢をキープしながら練習してみましょう!

視点を固定

目線を上げて固定することで、気をつけの姿勢がキープできます。徒競走なら、スタートラインに立ったときに視点を決めて、そこを見ながら走るようにしましょう。

思い切り腕を振る

角度は意識せず、とにかく一生懸命腕を振ることが大切です。できれば、左右に振るのではなく、前後に振るように心がけましょう。

小石をつかむイメージで!

親指と人差し指で小石をつかむような感じで握ります。こうすることで、腕を力いっぱい振っても、無駄な力が入るのを防ぐことができるのです。

前に遠くへ

脚は、地面を懸命に蹴ろうとするのではなく、なるべく遠くへ、前に持っていくように意識して走るのがポイントです。

杉本教授から教えて頂いた5つのポイントを意識しながら、実際に細谷陸遥くん(小3・谷津SC丸パススクール)が走ってみました!

姿勢もよくなって走りも速くなりました!!

写真/山口剛生


速く走るための5つの方法