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試合を途中で諦めてしまう…そんな時にできるサポート方法!

こんにちは、メンタルトレーナーの清水利生です。

小学生の頃にコーチに怒られたことをよく思い出します。私は小学生の頃、サッカーの試合でふてってしまい試合を途中で投げ出すしまうということがありました。後から考えると最後までしっかりとプレーした方が自分のためにもよかったんじゃないかと思いますが、その頃は途中で諦めてしまうことばかり。良いプレーができず、自分のプレーにイライラすることが多かったのを思い出します。

その頃の私はOKラインが高く設定されていて、自分への期待値が高すぎるために自分のプレーに納得ができずイライラしてしまっていたんだと思います。そんな時、『もう嫌だな』『帰りたいな』と試合を途中で諦めて投げ出してしまっていました。

このように途中で投げ出すという行為は、『楽になるためにしている行為』ということができます。このような状況では、「最後まで諦めないで頑張りなさい」といった声かけをしても、なかなか効果的ではないことが多いのではないでしょうか?

嫌な感情を手放したいがために、諦めるという行為にでる

人は不快な状態で居続けることを本能的に避けたくなります。苦しいなと思うことや、嫌だなと思うことをずっとやり続けようとしても、なかなか長続きしません。このような時、苦しいという感情を持ち続けることに我慢ができず、早く手放したくなり、その手段として行動自体を止めるという行為にでることがあります。諦めることで嫌な感情を感じなくなりますので、楽になることができるのです。

自分のプレーができず、「こんなはずじゃない」と悔しい思いや苦しい思いをしている状態で長い時間居続けられるかというとなかなか難しいかもしれません。しかしスポーツではこのような場面は多々あります。サッカーでは一つのプレーで流れが変わることもあるため、しっかりと最後まで自分の実力を発揮し続けることでチャンスを広げることも可能です。

では、不快な感情でも持ち続けるためにはどんな気持ちの整理方法が必要なのでしょうか。

試合前に試合で味わいたくない嫌な感情をチェックする

試合の前には目標を立てたり、イメージを膨らませたり、プレーのことを考える時間が長くなると思います。しかしプレーの面ばかりではなく、感情の部分でも試合の準備をすることをお勧めします。

ここでお母さんたちにサポートしてほしいのは、試合中にこんな感情を味わいたくないという避けたい感情を、お子さんから聞き出し、書き出してもらうこと。 そうすることで試合中に訪れる嫌な感情もあらかじめ想定することができます。

例えば、「自分が思っているよりも上手くプレーができなかった場合、がっかりするだろう」というように感情の準備をしておきます。そうすることで、「がっかりする」感情も想定内の出来事になります。さらにがっかりしたときには、「OKラインを下げ最後まで一生懸命プレーをする」など行動を明確にしておくことでプレーを最後まで続けることができるようになります。

大切なのは、味わいたくない感情を味わっても最後まで諦めずにプレーを続けること。その積み重ねで諦めないメンタリティを養うことができます。そのためには感情を手放すようにプレイを止めてしまうのではなく、嫌な感情を味わったとしても行動が続けられる作戦を作っておくことが効果的です。常に嫌な感情を想定内に入れ、いざその感情を味わっても行動を止めない準備をしておきましょう。

試合前にできるメンタルトレーニングで、お子さんのチャンスを広げるサポートをしてみてください。