環境が変化する(サッカーのカテゴリーが変わる)季節に気をつけたいケガについて
みなさん、こんにちは。新年度がスタートし、環境の変化に少しずつ慣れてきた頃でしょうか?
大人、子どもに関わらず新生活によるストレス、寒暖差で体調が崩れやすい季節です。我が家の息子はジュニアユース生活も2年目に突入し、1年目を振り返って新たな目標を達成するため頑張っています!
親目線で振り返ると、ジュニア期とジュニアユース期でのさまざまな違いを身をもって経験して、大げさかもしれませんが親の私たちも意識を変えていかなければ! と過ごした1年間でした。
そのなかで今回は、この季節に気をつけたい「ケガ」についてお話ししたいと思います。
スポーツキッズのケガの多い時期は?
スポーツ整形のドクターにスポーツをしている子たちがケガをしやすい時期はありますか? と聞いてみると、
新しいカテゴリーに入りプレーし始めて2~3カ月目という返答でした。サッカーをしている子たちでは、特に5月~6月はその中でも多い時期だといいます。
小学生から中学生、中学生から高校生とプレーするカテゴリーが大きく変わったときが特に多いということになります。
なぜケガが多くなるの?
小学生から中学生では、広いサイズのピッチでのプレー、8人制から11人制となりサッカー自体のシステムも変わります。体格差も大きく体の大きな選手と試合をする機会も多くなるため、試合や練習でのボディコンタクトが一気に強くなります。
練習量や運動量が増え、それまでとは違う練習方法、練習時間になり頭を使って考えながらプレーすることも増えるので、身体だけでなく、頭の疲労も多くなります。息子は身体は大きいほうではないので、中学生になってそれらを体感したと言っていました。
中学生になり学校終わりの平日練習の増加、時間も遅くなっていること。練習場所への移動距離、移動時間も長くなっている子たちが多くなっているのではないでしょうか。
そのことにより、身体を休める時間が十分に確保できていない場合があります。
数カ月前まで小学生だった子のなかには、ハードな環境に加え身体の成長が追い付いていない子たちもいます。
ケガの多くは、まだ大人になりきっていない時期に骨や筋肉に負荷がかかり、成長途中である身体に疲労が蓄積することで起こりやすくなります。そんな状態でも、子どもたちは適応しようと多少の無理をしてでもついていかなくては! と頑張ります。
この自然に無理をしてしまう状態が身体にストレスをかけ、リカバリーができないままプレーを続けケガにつながっていくのが、5~6月に多いといわれる理由です。
ケガの多い時期にできる予防
では予防するにはどうしたら良いのか? シンプルですが、たくさん寝て身体をしっかり休めることです。
ただ睡眠だけでは試合や練習でダメージを受けた身体を修復できないので、栄養バランスが整った食事もリカバリーに重要になってきます。元気な身体をつくるのは栄養からなので、食事内容や量も見直しながら取り組みたいですね。
ケガを負ったら、程度により数カ月~1年と復帰までかかります。まだまだ自己管理能力が未熟な時期(ジュニア期~ジュニアユース期)は、親のサポートは必須です。子ども以上に悲観的にならず、冷静にサポートしてあげてください。自身の体と向き合い、体の動きを改善する時間と考え、チームメイトや他のプレイヤーをピッチ外から客観的に見て頭も鍛えていきましょう。
体の癖をみてもらったり、フィジカルトレーニング、マッサージに通ったりとそれぞれに合ったメンテナンスも見つけてみてください。
予防できたかもしれないケガで、プレーができなくなるのは避けたいところですね。
周りの大人、親がいつも気をつけてあげられることも大事です。これから親子でサッカーを楽しみながら日々、頑張っていきましょう。