大ケガをして気が付いた!~病院の探し方とメンタルの波~
スポーツにケガは付きものですが、頻繁に起こるわけではないですし、同じ症状はなかなかありません。同じ場所が痛くても、同じケガとも限らず、毎回初めてのように感じてしまいます。
今回は、我が家が経験したケガの一つから学んだことをお話ししたいと思います。
今まで気に留めていなかった、設備の重要性!
ある日曜日…
練習試合から帰宅後に「腰が痛い」と言い始めた息子。シュートを打った時に痛みが生じて、今まで感じたことがある痛みと違う気がする…と。
中学生年代の腰が痛い…発言は、保護者にとって恐怖の言葉の一つかと思います。
腰が痛くなるケガで多いのが腰椎分離症です。その頃、息子の周りでも腰椎分離症経験者が何人かいまして、ついにウチにも来てしまったか!! と思いました。
【月曜日】
腰椎分離症なら、すぐに診断をしてもらって休ませなければ(汗)!! と思い、ねんざの時にお世話になった整形外科へ行きました。レントゲンを撮ると、案の定、
- 先生:白い線が入っていますね…確実に診断するためにMRIを撮りましょう!予約を取りましょうね。
と言われ、初めて気付いたのです。
診断にはMRIを撮ることが必要で、この病院にはMRIがない!!!
【火曜日】
MRI撮影のみ行っている施設へ。
子どもがMRIなんて入って体は大丈夫なのか?
狭くて怖くないだろうか?
じっとしていられるだろうか?
と未経験な私は、レントゲンとCTスキャンとごっちゃになってしまい、何が何だか分からない不安な気持ちでいっぱいでした。
…が、出て来た息子は、音がうるさいだけ〜と難なくクリア!
無事撮影できましたが、整形外科が休診日のため、診断は翌日に持ち越しでした。
【水曜日】
MRIデータを見てもらい診断結果は、やはり腰椎分離症でした。
- 先生:軽度なので、3カ月お休みして治しましょう!!酷いと半年はお休みしないといけないので、早く来て良かったですね…。
診断確定したのは良かったのですが、MRIを撮るために他院の予約を取り(好きな時間には取れない)、再度整形外科へ行くのは、学校や仕事があるなかとても大変だと感じました。
病院により対処の違いがあると知る!
早々に腰の痛みは消えたものの、週1回は整形外科でリハビリをし、練習日にはチームでリハビリをする日々。同時期に、同じく腰椎分離症のリハビリをしていた、A君の存在が救いでした。
そんなA君に言われたことが、その後の行動のきっかけとなりました。
- A君:何で自転車乗って来てるんだよ〜俺は禁止されてるよ。
- 息子:俺は何も言われてないよ!
※A君は病院で振動が腰に良くないからと、自転車に乗るのを禁止されていて、バスで練習場に来ていました。
- A君:なんでコルセット巻いてないの?
- 息子:何ももらってないよ!
※A君は型取りをした自分専用のコルセット(高額)を着用していました(笑)。
息子に言われて、すぐに病院へ確認!
- 先生:自転車は乗っても乗らなくても…どっちでも良いですよ! 気になるならやめておきましょう。コルセットは差し上げますから取りに来てください。
なんともあやふやな回答に、モヤモヤしながらコルセットを取りに行くと、市販のコルセットを渡されました…。拍子抜けしましたが、この時はまだ、軽度と言っていたからかな? と考えていました。
不安に思ったら、セカンドオピニオン!
【診断から3カ月後】
- 先生:3カ月経ったので、今日から少しずつ始めて良いですよ!
- 私:えっ? もう治っているのですか? 確認のMRIは必要ないのですか?
- 先生:3カ月経ったので、通常はMRIも取らずにこれで終わりにします。撮りたければ撮っても良いですよ。腰椎分離症は再発する子も多いので、しっかり治したほうが良いですから…。
と言われ、完治の証明がほしいと思い、2回目のMRIを撮りました。
すると、
- 先生:まだ白くなっていますね…心配ならもう少し休んでも良いし、ゆっくり始めて、痛かったら休んでみたらどうですか?
と言われました…。
私たちが決めるの?と、どうして良いか分からず…。でも息子に練習を許可する勇気はなかったのでリハビリを続けていました。
他の先生に診てもらおう!と思った時には、負傷から5カ月経っていました。
次に行った病院は地元の大きい整形外科でした。今まで撮ったMRIを確認してもらうと
- 先生:このMRIの画像を見る限り、元々分離症ではなさそうですね。痛みも早々になくなっていたようですし、これならサッカーやっても良いですよ! 痛めたところは、時間が経った後も白く出ることがあるので、確認は難しいんですよね…なので、2回目のMRIは必要なかったですね(笑)。
私も息子も言葉が出ませんでした(笑)
嬉しいやら、悔しいやら…でも嬉しい!!
骨は目では見えない場所なので、先生によって診断は大きく変わるかもしれません。
でも先生として、自信を持って話してくれたことが私には大きかったです。
メンタルが試されるのは復帰後だった!
長期離脱することになり、息子には
・今まで休みなくサッカーをしてきたから、ここで少し体を休めよう!
・今できることを考えて取り組もう!
と話しました。
はじめは落ち込んでいたものの、リハビリにとても前向きで、めげずによく頑張っていたとトレーナーさんから教えていただきました。
今まで他の子に任せていた準備や片付け、試合中の仲間のサポートも率先して行うようになりました。
復帰後、少しずつ体を慣らして、練習に参加できるようになってくると、思うように体が動けないと感じたようです。
体を無理に動かして、また痛くなったらどうしようという恐怖も重なりました。
5カ月間休んでいたことを考えれば当たり前なのですが、昇格合否発表を前に、息子は焦りから不安でいっぱいのようでした。
私たちは少しでも不安をなくそうと、できることを一つずつ確認していこう! J下部昇格することがすべてではない!
と伝えました。
その後、息子は自分で自信を取り戻し、再発もなくサッカーを続けています。
このケガを通して、一から頑張れる強さを手に入れたと思います。
このケガから私が学んだこと
- 病院をしっかり調べる!設備が整っていないと、病院を行ったり来たりして、時間と労力の無駄が発生する。
- セカンドオピニオンの重要性!おかしいな…を放置しない。納得ができる説明を受けられているか考える。
- 長期離脱時のメンタルサポート!離脱中はもちろん、復帰後の変化に目を向ける。
ではまた来月、よろしくお願いいたします。