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愛工大名電高校【全国強豪校REPORT〜第103回選手権出場チーム特集〜】

愛工大名電高校【全国強豪校REPORT〜第103回選手権出場チーム特集〜】

愛工大名電高校

愛知県/私立/[出場]5年ぶり2回目

二度の軌跡を起こしてつかんだ全国切符。昨年の名古屋旋風を超えるか!?

中部地区随一の激戦区・愛知県の代表に名乗りを上げたのは2回目の出場となる愛工大名電。2年連続でベスト4敗退の悔しさを力に代え、幾度ものミラクルを起こして全国切符をつかみとった。宮口典久監督が大会を振り返る。

「3回戦の刈谷、準々決勝の日本福祉大高が大きな山場でした。今年シーズンは両チーム1勝1敗だったので苦しい展開のなるのは予想していましたが、まさかあんなことになるとは…」

刈谷戦では執念のロスタイム同点弾で追いつき、PKでも1-3(3人目)に追い込まれながら逆転勝利。日本福祉大高戦ではラストワンチャンスをものにしての劇的勝利を飾った。

「愛知県大会は本当に厳しかった。6チームくらいの力量に差はなかったと思います。1つの波、リズムを掴んだチームが勝ち上がることができた。刈谷戦は主将のDF蒲地陽汰がケガで外れたが、それを乗り越えたことで、彼頼みのチームから大きく成長できたと思います」

優勝の要因に同校のコンディショニングの取り組みがある。今年4月から宮口監督の発案で接骨院を学校内に開業したのだ。名古屋市は高校生の医療費が無料なので、練習後に学校で丁寧なケアを受けられる。毎日の移動をすべて学校内で完結することで、タフな連戦を乗り越える大きな手助けになったのは間違いない。

初戦は初出場の明誠(島根)に決まったが、全国大会は過去インターハイ、選手権の2回の出場でともに初戦で敗れている。

「3年生にとってはこれが最後の大会ですが、愛工大名電のチームとしては強豪チームと本気の戦いができることは大きな経験となり、次のステップにつながります。どこまで彼らが切り開いてくれるか楽しみです」

昨年初出場ながらベスト8まで快進撃を続けた同県代表の名古屋高校の再現なるか。苦境でこそ真価を発揮する愛工大名電に注目だ。

 
同日は地元媒体の取材チームが見守る中、練習にも熱が入る。大舞台に向けチームの雰囲気は良好だ。
 
2013年の就任からチームの自主性を伸ばす指導で2度の全国出場へと導いた宮口典久監督(中央)。

蒲地陽汰(DF/3年生/主将)

 

「ケガで苦しいシーズンでしたが、ずっと目標にしていた舞台に立てるのが嬉しいです。両親に優勝のメダルを届けることが目標だったので、選手権出場を決めて首に(メダルを)かけてあげられた時は感動しました。一番苦しかったのは刈谷戦。ケガでベンチから見ていて、何度も『選手権が終わった』と思いましたが、みんなが逆転してくれたときは涙が止まらなかったです。僕はコーチングで全体を動かして守備を統率する役割。チームに勝利をもたらしたいです」

「やっと全国に出る実感が湧いてきました。(双子の兄弟の兄・陽汰について)3年間ライバルってイメージの方が強かったです。兄が頑張っているから自分も頑張らないと、と思ってここまできました。兄が守備を統率して、僕は攻撃に中心としてチームに貢献したい。ドリブルを活かしたチャンスメイクが僕の持ち味なので、選手権で挑戦できることを楽しみながら、一戦一戦ものにしていきたいです」

蒲地壮汰(MF/3年生)

 

「今年のチーム立ち上げの目標が日本一。香川県予選優勝はあくまで通過点です。僕たちの負けたくないという思いはどの代よりも強いと思うので、それがチームワークにも良い影響を与えていると思います。チームの長所は全員が守備・攻撃の切り替えを組織として行えるところ。僕は足も速くないし、身体が大きいわけではないけど、予測やポジショニングは意識しいて、プリンスリーグ四国で磨かれたと思います。初出場日本一を本気で目指しています!」

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