チームの士気を高め、勝利を手繰り寄せる「声掛け」のチカラ
みなさん、こんにちは! サカママ歴5年のeriです。先日は、静岡で遠征があり応援に行ってきました! その大会では、3ゴールを決めてチームに貢献することができ、準優勝という結果をおさめました。
そんな息子ですが、少し前から心がけていることがあります。それは「試合中の声掛け」です! 第6回のコラムでは、試合中の声掛けを意識するようになってからの変化をお話ししていきたいと思います。
結果を左右する「声掛け」の影響力
息子は「自信があるとき」と「自信がないとき」の違いが分かりやすいタイプです。自信があるときは背筋がピンとして視野が広く、逆に自信がないときは肩も背中も丸まってうつむきがちになってしまいます。一旦そうなってしまうと、どんどん表情もどんよりとしていって、結果的に良いプレーができなくなってしまうというのがこれまでのパターンでした。
「良いプレーができているのはどんなときだろう?」と考えたとき、ある共通点に気づきました。それは「試合中の声掛け」ができているときです! 我が家で習慣となっている動画を用いた自己分析を行った際、声掛けの重要性に気付いた場面がありました。
試合で良いプレーができているときや勝っているときは、とにかく声掛けをたくさんしてチームが盛り上がっていて、自信に溢れている。反対に負けている試合では、声掛けが少なく、シーンとしていて盛り上がっていなかったのです。
試合の結果を左右するのは個人のスキルだけでなく、声掛けによって気持ちをポジティブに保つことも大きく影響しているのではないかなと思いました。
成功体験から自分の役割を認識
そんなときに、次期キャプテンを決める投票がありました。なんと、その投票で息子がキャプテン候補に!
・声を出してくれる
・チームを盛り上げてくれる
・指示をしてくれる
仲間のみんなが選んでくれた理由は、以前参加したフットサル大会でチームを引っ張っていた姿が印象的だったからということでした。大会でベスト4になれたのは「チーム全体の気持ちの強さがあったから」とそのときコーチからもお話しがありましたが、本当にそのとおりだったと思います。
今回はキャプテンにはなりませんでしたが、仲間が選んでくれた理由を知って、チーム内での自分の役割を見つけたようでした。
試合中の声掛けは選手一人ひとりができるのがベストですが、なかなか難しいと思います。その点、息子は声を出すことを恥ずかしいと思わない性格なので、率先してやることができています。
まずはできる子たちが率先して、そのうちだんだんとみんなが声を出せるようになれたら良いですよね。実際に少しずつですが、チーム全体からポジティブな言葉や、ピンチのときこそ前向きな雰囲気が見受けられるようになっています。
「声掛け」を意識して変わったこと
声掛けをするときは、チームを盛り上げるプラスの言葉と、味方をコーチングする言葉を意識しているそうです。仲間がミスしたときや負けていてみんなの気持ちが落ちているときは「大丈夫!」「ドンマイ!」「切り替えよう!」など、鼓舞する言葉でチームを盛り上げます。それに加えて、DFからは全体が見えるので、味方に周りの状況や次のアクションを指示しています。
また、声掛けを意識するようになってから大きく変わったのは、気持ちの切り替えが上手になってきたことです。以前だったら、シュートを外したり点を入れられたりすると気持ちが落ちてしまっていました。今では、そんなときこそ大きな声でチームを盛り上げている姿があります。クラブチームに入ってから、サッカーのスキルはもちろん、人としても一段と成長したように感じます。
今のチームでサッカーをするのも今年で最後。頑張っている息子を全力でサポートしつつ、私自身もサカママライフを楽しみたいと思います! 最後までお読みいただきありがとうございました。
Photos: Getty Images, Photo AC