うっかり日焼けに要注意! 日差しの強まる夏に向けて、今から紫外線対策を考えよう!
みなさんこんにちは! スポーツ看護師の金子会里です。すでに夏のような暑さを感じられる日も多くなり、紫外線対策にも目を向けていきたい時期になりましたね。
5月の紫外線は夏並みに強い! ということを知っていますか? 夏のようにギラギラと強い日差しでなくても、空から降り注ぐ紫外線は思った以上の場合も。今からうっかり日焼けで肌が赤くなってしまった! という人もいるのではないでしょうか。今回は、親子で気をつけたい紫外線や日焼けによる影響をまとめてピックアップしていきたいと思います!
知っておきたい主な2つの紫外線
紫外線は、波長の長さによって「UV-A」と「UV-B」に分かれます。主な日焼けの原因となるのは波長の短いUV-Bのほうですが、波長の長いUV-Aは肌の奥にある真皮にまで届き、皮膚の老化の原因となると言われています。UV-Aは肌に急激な変化は起こしませんが、後のシミやシワなどの原因にもなる気をつけたい紫外線です。
一方、UV-Bは肌の表面の浅い部分の細胞に炎症を起こし、皮膚が赤くなったり水ぶくれができたりする原因になります。肌の薄い部分の細胞に影響するので、浴びてから短時間で目に見える症状が起こりやすい紫外線とも言えます。過度な日焼けは「やけど」と同じ状態です。赤みや痛みが強い場合は流水や保冷剤などで患部を冷やし、水ぶくれができてしまった場合はつぶれないように気をつけましょう。
そして日焼けのあとの肌はバリア機能が低下しているため乾燥にも気をつけたいところ。外部の刺激から肌を守るために保湿も忘れないでくださいね。水分やビタミンをしっかり摂り、日焼けをし過ぎてしまったときはカラダの中からもケアをしてあげることが大切です。
子どもの肌への影響は大人以上
発達途中にある子どもの肌は、皮膚の厚さが大人の半分しかなく、免疫力も未発達なため紫外線の影響を受けやすい状態です。外で過ごす時間も大人より長く、夏は紫外線を浴びる機会が自然と多くなりがちに。適度な日光浴はもちろん大切ですが、強力な紫外線から少しでも肌を守るという意識を子どものときから持てるといいなと思います。
紫外線の浴びすぎによる子どものカラダへの影響は?
①シミやシワ、乾燥などの皮膚の老化が早まる
②皮膚がんのリスクが高まる
③白内障やメラノーマなどの目の病気のリスクが高まる
④細胞が傷つき、免疫力や体力の低下につながる
実際に日焼け止めを子ども自身が塗る習慣をつけられるもの? と長男を見ていても思うのですが、蓄積していく紫外線の影響から子どものカラダを守るためには、日々の声掛けや子どもたち自身に日焼けについて興味を持ってもらうということがまずは大切なのではないかと感じています。
日焼け止めを選ぶときのポイント
2つの紫外線をカバーできるものを選びましょう。
波長の長いUV-Aをカバーするには「PA」
4段階の「+」マークで表示され、数が多いほどカバー力が高いとされています。
波長の短いUV-Bをカバーするには「SPF」
1~50の数値で表され、高いほど波長のカバー力が高いとされています。
スティックタイプの日焼け止めは便利でおすすめ
ポケットにも入れておけて、手を汚さずにさっと塗り直せるスティックタイプの日焼け止めはかなりおすすめ! 子どもでも自分で塗り直せるので、リップのように手軽に使える優秀グッズとして一つはあると便利です。香りや使いやすさ、石鹸で洗い流せるタイプやノンケミカルタイプのものなど、お気に入りの一つを皆さんもぜひ見つけてみてくださいね。
参考:日本小児皮膚科学会
※本記事は、看護師としての経験や知識をもとに書かれているものです。